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5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本

韓国の抱える難題

2001/12/01 18:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:神楽坂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 頭の良い人が揃っているのに、なぜかうまくいかない韓国。古代から現代に至る韓国史の中で、常に意識されてきた巨大な中国と激烈な日本。韓国も難しい立場に置かれてきたのである。インテリたちに支配されるようになってから、うまくいかなくなったというのは、日本に似ている気がする。しかし、韓国は巨大財閥の国。抱えている問題は違っている。知られざる近代韓国史にスポットを当てた良い本である。

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紙の本

「武」とは?考えちゃうなぁ。

2009/03/04 14:19

8人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者は、「韓国人って頭がいいのに、どうして国の中がうまくいっていないんでしょうねぇ」という、留学仲間の疑問に答えるためにこの本を書いたようだ。「おわりに」で「やわでにやけたインテリたちが世を支配するようになってから韓国はうまくいかなくなった――ということがおぼろげながらでも見えてきたような気がする」と書かれている。韓国のことも朝鮮の歴史も、知らなかった私にはなんとも言えないが、日本も似たようなものだとも思う。「武」の軽視を憂いているけれど、「武」とは、戦争好きという意味とは違うと思うけど・・・
 古代朝鮮の歴史は、なかなか興味深いものがある。島国と違う難しさ。大国と陸地で接しているから、外交は大変だったようだ。「半島の古代三国と大陸との関係は朝貢と戦いとの繰り返しであった」。
 「一瞥して、半島の三国が大陸の国に朝貢を怠っていないことが見てとれよう。中国の南北朝時代には、北朝の東魏(あるいは北斉)と南朝の陳の双方に朝貢使を送るという気の配りようである。隋王朝が名乗りを上げるや、百済と高句麗は時をおかず、それにも朝貢している。
 だが、それでいて彼らは大陸の大国に、ひたすら慴伏していたわけではない。隋が陳を滅ぼして中国統一を果たすと、前記のように、地つづきの高句麗は祝賀使を送る一方で武備を固め、和戦両様の構えを忘れていない。そして後に隋の再三にわたる攻撃を受けても屈せず、それを打ち破っているのである。そうしながらも、形としては謝罪するということで戦争を終結させ、大国との泥沼の戦いに陥ることは避けている。それでいて“勝った”隋の皇帝が高句麗に対し、入朝せよと命じても従わないという、まことにしぶとい対応ぶりであった」。
 このしぶとさ、北朝鮮とアメリカのやり取りを思わせるなぁ。日本が入れないのも道理。地理的、歴史的に蓄積がないのかもしれないねぇ。でも外交って、こういうものではないかしら?日本も見習えば、拉致問題にも進展があると思うよ。
 金春秋(のちの武烈王)の活躍もなかなか。春秋の容姿の秀でているのを見て「言いたいことは、かまわず言うよう」発言を促した唐の太宗も大人物だねぇ。「春秋はただちに百済の侵略に悩んでいる実情を訴え、援軍派遣の約束をとりつけた。・・・さらに「私には七人の子供がいます。それらを聖上陛下のそばを離れず宿衛の任に当たらせて下さい」と願い出て、子供を唐延に留めおいた。・・・金春秋はこうして唐の朝延に食い込んだのである」
「金春秋の親唐政策は、めめしい弱者の強者に対するもたれかかりではなく、生き抜くための懸命な工作であった。」
「彼らは生存をかけた戦いのために、なりふり構わず、その時点でなしうる最善の処置をとった」。
 この項の題は「金春秋の命がけの外交」。新聞の投稿欄に、「文武両道」という言葉があったけれど、勉強ばかりでなく、生活面、特に朝ごはんをちゃんと食べることの意味だった。自分のいのちを大切にってことだね。自分の命や子どもも預けて、春秋って人は自国の人々の命を守ろうとした。これこそ「武」なんではないかしら?
 光海君についても詳しく語られている。「そういう(苦労を)経験をした光海君からすると、対日戦後の朝鮮は、いまなお戦禍による疲弊から脱していない。従って力もないのに、明への義理だけで戦いに突入することなどはできない、という判断があった。」
「卿らは賊(後金)の勢いをどう見ているのか。わが国の兵力で、少しでも彼らを防げると思っているのか。」自国だけでなく、明と清の力関係もしっかり把握しての判断である。
「わが国の人はやがて大言によって国を滅ぼすだろう」
 光海君はクーデターで追放され、仁祖の代で、清に降伏となる。光海君の予言どおり。この項の題は「リアリズムの喪失」。自分の実力や、周りの状況をしっかり見ないで、威勢のいいことばかりいっている奴らは信用できないってことだよ。
 著者は、戦いの備えが大事だと主張している。それが、軍備だとしたら、それは私の意見とは違うな。今の時代では、武力の行使は自分の国と、他国の「女や子ども、弱者」を痛め付けるだけのものでしかない。軍需産業のための軍備拡張は、不要な戦争を起こす元となる。イラク戦争は何だったんだぁ?国民の命を守るためになら、先ずは自給自足。災害救助の訓練はやっておいて欲しい。何よりも大事なのは信頼関係の構築。大震災の時のようなことは起きて欲しくない。備えとはそういうことだと思う。
 で、「私など自分では親韓派と思っている者には、腑抜けた戦後の日本人を恐れ入らせるような易しいことを - 白人には通用しないが日本人には有効だという、そんな安易なことを、いつまでもやっていていいのだろうか、という気がする。」「それに「われわれはお前たちからこんなにひどい目に遭ったんだぞ」と日本に“やられた”ことを得々と(そう私には見える)語って、日本を謝らせようとする行動のスタイルは、どう見ても他者の尊敬を得る道ではない。とくに慰安婦問題はひどかった。従軍慰安婦が政府の強制動員によるものでないのは、当時の空気を少しでも吸った人なら、誰でも知っていることである」には困っちゃうねぇ。欧米がやっているから日本もいい、という屁理屈はいけないなぁ。日本語で「恨み」というといい印象はないけれど、「恨」という言葉は、根本的に許してはならないこと、忘れたり、なぁなぁでは済まされないことを指すのではないかと思う。著者は戦時中の「空気」にまだ浸ったままなのではないかしら?戦後処理をあいまいにしてきたつけがここにも出ているなぁと思ったよ。
「空気」ではなく、リアリズムとやらを大事にしたいねぇ。


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2008/02/27 23:34

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2011/04/17 09:59

投稿元:ブクログ

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2011/06/13 23:19

投稿元:ブクログ

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