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あぁ、こういう結論に持っていくことが出来るのか!と。
ものすごく面白く感じました。女性だから…ではないはずです。笑
うーん、私もこんな文章が書いてみたいものですわ。
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購入:2009/10/26
世間的に絶賛されている物語でも、女性の描き方に着目してみると、ほーんと、男性の願望が投影された類型的な女性ばっかりであることよ。
そういう意味で「妊娠小説」につながるものを感じる。
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おそらく、自分で購入した書籍の中では最古参の部類に入る。
1998年に出版化されたものの文庫版。刊行日が「9・11」前日という(恐ろしい)偶然はあるものの、12年経った今もなお色あせることはない。むしろ、拡大再生産された趣さえ感じてしまう。
というのも、このあとのアニメ分析(まぁマンガ分析でもいいけど)が本書を見事に無視したのである。無視しなかった評論もあるのは事実だ。否定のしようがない。しかし、大御所(とされる人々)、自称「ゼロ年代」の知の生産者はこれを読んでいただろうかと考えると、こころもとない。自分たちにとっての「らくえん(=閉ざされた箱庭)」を土足で踏まれたような印象を与えるからなのか? 真意はわからない。
やはり、本書を眺めながら刊行後の12年間のアニメを整理する必要性大有り(今度は「女」だけではなく、「男を愛する男」、「女を愛する女」、「性の不一致に苦しむ者」という側面からの意見もありえる)。斎藤さん、『紅一点論(新版)』出してくださいませんかね?
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これこそ、わかりやすい、エンターテイメント的ジェンダー論、という1冊。
オトコ社会で頑張って生きている女子、
男女平等とアタマでは理解している男子の皆さん必読。
とにかく、うまいです。
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厳密にいうとジェンダー論ではない。レヴィ・ストロースの『神話論理』等をもじったお笑い構造主義論だろう。筆者の執筆意図は十全には果たせていないかもしれない。しかし、サブカル題材のキャラ分析は驚くほかないし、伝記書人物の紹介には知らなかったことも多く(幼い頃伝記を読みふけったものの一人として)目を見張った。特に、キュリー”夫人”をローザ・ルクセンブルグと並置したところなどは快哉をおくりたい。批評としては傑作。
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いはやは面白かった! 日本のアニメから伝記まで、男女差を視点に切り込む切り込む。
ドラえもんのしずかちゃんに女の子の友達がいないのはなぜか?や、女の子の戦いは、愛のための戦い、など、ついうなずきたくなるものばかり。
著者の『モダンガール』のときも、そこまでいってもいいの?と思ったけれど、切り口のするどい文体で、楽しめる。男性はきらいかもしれないけれど、楽しめない人は心がせまいかも。
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やっぱりやっぱりミナコ様!
妊娠小説からずっと、その目のつけどころの素晴らしさは群を抜き、
そうしてその分析力は高まる一方。
エヴァンゲリオンやゴレンジャーのヒロインと、
キュリー夫人とナイチンゲールが同じ土俵で語られるこのカイカン!
切り取られるその姿がまた、胸をすく。
以前有川浩を「読むセラピー」と評したが、
この本はまさに、「読む外科手術」。
あなたの胸の奥の奥までえぐり出されて、お日様の下にさらされてぺかぺかだ。
こんなのあり?なんだこれ?
ナイチンゲールは知ってても、確かにそう、実際はなにがすごだったんだっけ?
ヘレンケラーって三重苦を乗り越えて、どうすごかったの?
えぐり出された傷につめられたものは多分、そこにあった肉体の代わりじゃなくて、
なんかそう、冷たくて固くてすごいもの。
読み終わったときあなたはそうきっと、一部別な人になってると、あたしは思うよ。
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ドラえもんにおけるしずかちゃん。ゴレンジャーにおけるモモレンジャーの位置づけがよくわかる。何故かキャリアを持つ女性像は悪の黒幕として登場する。
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大学の図書館で借りて読んだ本。アニメ・特撮・伝記の中のヒロインの描かれ方を取り上げ、女性がどういう役割を強いられてきたかを論じている。
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図書館の神様のようなお友達に教えてもらった本ばっさばっさと斬る様な文章でとても面白く読みました。ちさいとき夢中で観ていた『セーラームーン』もなるほど そういう捉え方もあるのかと 目からうろこがぽろぽろ・・・いつか洞になるんじゃなかと心配・・・。10年以上前に書かれた御本なので、その後社会も変化し製作する人々も多彩なチームで作られるようになったと思いますし、アニメのヒロインも変り続けていると思います。アニメもちくと齧ってるわたくしには新しい目を開かせてくれる御本でした。“伝える人の筆先ひとつで 人の像などどうでも変る”の文章に捉えるわたくしも思い込みでイメージを持ちがちであるな・・・と改めて考えさせられました。
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テレビアニメとか子供用みたいだけどそれだけに 世間のべたなイメージを すくいあげるのに 最適 な 素材ってことはありますね。
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アニメのヒロインをフェミニズム的視点で評論するという、ありそうでなかった本。エヴァ世代なので、エヴァの章は特に興味深かったです。
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男の中に女がひとり、というドラマなどで見慣れた光景を斬る。いや社会の上層部も、「たくさんの男と少しの女性」でできているのだが。。
「たくさんの男と少しの女性」の語源は王安石の詩の一部だそうだが、これらは小学生向けの伝記シリーズ、TV・映画によって幼少期から摺りこまれる。氏は質の問題として、紅一点のヒロインは「ひとりだけ選ばれて男性社会の仲間に入れてもらえた特別な女性」という点をあげる。もっと正確に言うなら、選者は男性である。この観点で取り上げたのはジャンヌ・ダルク、ナイチン・ゲール、キュリー夫人などの伝記人物から、リボンの騎士、セーラームーン、ヤマト、ガンダム、エヴァンゲリオン、コナン、ナウシカ、もののけ姫など。こ
れら男性にお墨付きを得られたヒーロを、ばっさばっさと類型し分析する。アニメの国のヒロインは男の視聴者のためのセクハラ天国だとバッサリ。ロリコンの衣装もさることながら、ドラエモンでさえしずかちゃんの入浴シーンが用意されている。
女性を長年やってれば、この紅一点感覚が暮らしにくさの原点かも、と思い当たる。
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アニメ特撮の中で描かれる紅一点、女性とその環境をいつもの毒舌で語るのだが、同じ著者の他の作品のように思えなかった。アニメ特撮評論の孫引きを読まされている印象があった。どうも鋭さと毒が少ない気がしたんだが。 んまあ文芸作品の評論と違って映像作品の該当部分を引用することは不可能だからしょうがないと言えばそうかもと納得させる。
エヴァの説明のあらすじでああそうかと再確認したことがあった。本編は何回も見てたはずだが彼女の要約の切れ味にあらためて驚かされた。
伝記の話になってようやく彼女の作品らしく感じた。
ちょっと異色な作品だと感じる。少し残念な本。
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アニメ・特撮・伝記のヒロイン像」という副題を持つ挑発の書。エヴァ信者は読まぬこと。
大分大学 経済学部(分野 西欧中世社会経済史)
教員 城戸 照子