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大手航空会社で、不当な扱いを受けながらも与えられた仕事を誠実にこなす主人公。
第3部・御巣鷹編はあの、日航機墜落事故が舞台です。
企業対個人。今もその闘いがどこかで起きているはずです。
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1巻は、主人公の恩地元さんが労働組合の委員長として奮闘し、その結果カラチ支店に飛ばされるまでの話です。逆境にあっても信念を曲げない主人公に、感動します。
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「白い巨塔」などを手がけた山崎豊子の最新連載巨編。国内最大手の航空会社の腕利き若手社員が、労働組合の組長として抜擢され、腐った会社のシステムを立て直す為に立ち上がる。しかし、経営陣に嫌われ、遂にはナイジェリアという僻地勤務という不当人事を通達されてしまう。アフリカと言う地で、妻子と離れ、孤独に仕事に尽力しながらも「自分の正義」の為に会社に立ち向かっている一社員を描いた作品。
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優秀で将来を嘱望されている社員が組合の委員長を引き受けざるを得なくなり、そこでの活躍の為に世界中の僻地を転々と左遷され続ける日々。今後の彼の人生を信じ読み続けるしかない感じ。
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アフリカ編は、漫才で言うネタ振りである。御巣鷹山編がボケで会長室編がつっこみになる。それにしても長いネタ振りである。主人公・恩地がいかに過酷な状況下にいても意思を貫徹する骨ある男であるかはよく解るが、少し長すぎるような気がしないでもない。しかし、読み応えはある。
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日本を代表する航空会社で働く主人公・恩地。
会社のためを思って引き受けた労組活動のために「アカ」呼ばわりされ
海外に飛ばされる。
1985年の御巣鷹山事故につながった経緯に関しては
果たして事実なのかどうか疑問ですが、
まじめに働いていても会社都合で平気で僻地に飛ばされるところや
会社の利益のために経費節減のために整備が後手後手になる所は
創作ではすまされないところがあります。
全5巻のボリュームはありますが、それを感じさせない
戦うサラリーマンの共感を得ることになるでしょう。
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初めての山崎豊子。友人に勧められて読み始めたら、テストとレポートに追われているのに没頭してしまった。恩地さん頑張ってと、そして後半には事故被害者遺族の話にと、涙が止まらなかった。個人的に、あの飛行機事故は幼少時、帰省時の寝台列車でラジオを聞いて、周りの大人たちの声に妙に不安を覚えた記憶が鮮明。恩地の「赴任」先のアフリカは、ぼんやりながら踏んだことのある地。とにかく面白かった。折しも事故が続いているこの頃、この根深い問題をこの時代に突き詰めた作家、すごいと思う。
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労働組合の長にムリヤリされて、それでも頑張って労働組合の仕事をしてたのに、不当な配置で海外で10年間も過ごさなくてはいけない。
労働組合をほとんど知らないわたしでしたが、かなりひどいなぁと思いました。それでもすぐには会社を辞められないというのはわかる気がする。
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大学の授業、『現代の経営と情報』という授業でこの本の(1),(2)巻を読んで感想を書くという宿題が出た。
大学になるまで小説という小説をほとんど読んだことのなかった僕にとってこれだけの分量の小説を読むことは相当な苦痛だった。
だが、今思えばこの経験こそが僕に小説の楽しさと長編の小説を読むだけの忍耐力を与えてくれたのだった。僕と小説との出会い。それは、この本との出合いとも一致する。
当時、僕にとっては苦痛であった、小説を読むという機会を与えてくださった三橋先生に感謝します。
本の内容に関する感想は(2)巻のレビューに譲ることにする。
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母が山崎豊子著を一時読みふけっていて私は借りて読みました
長編小説ですがのめり込みましたねぇ
ナショナル・キャリア・フラッグである国民航空にエリートとして入社した恩地と行天。数年間の現場勤めを終え、ようやっと本社勤務になった矢先、本人の意志とは反対に組合委員長に担ぎ上げられてしまう。行天が副委員長として脇を固め、任期は1年ということで引き受ける一方、御用組合となっている体制から脱却しようと組合活動に力を入れる。会社上層部との団交でさまざまな好条件を勝ち得た恩地委員長は組合員からは英雄視される。しかし、首相帰国とストが重なった件以後、会社側からアカのレッテルを張られ、僻地への転勤が言い渡される。一方、行天は組合活動から足を洗い、出世街道を邁進する。
2年で帰国させるという檜山社長の言質をとったことで、しかたなくカラチへと赴任する一方で、行天はサンフランシスコ支店への栄転が決まる。劣悪な労働環境のなかで何とか2年が経過したが、今度はテヘランへ飛ばされてしまう…。
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読めば読むほど気が滅入る話。なぜならば、御巣鷹山に飛行機が落ちたことは、いきなりの失敗ではないことが思い知らされるからだ。本当に馬鹿らしくて、信じられなくて、悔しさがこみ上げてくる。
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これが本当に組織の在り方だったとしたら怖い。経営者に読んでもらいたい一冊。やっぱり上は下のことなんかこれっぽっちも考えてないよね。
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利権と出世のためには、現場の実態は隠され、都合の悪い人間は追い払われる---という大筋がストーリーの底流にあるのがおそろしい。あまり気分の良くなる話ではありませんが、この話は取材をした事実を小説的に再構成したものだそうなので、大筋では現実なんですね。。。2006年2月の、日本航空社長対し役員が退陣と求めた「クーデター」がニュースになりましたが、もしかして山崎豊子が小説を書いたころの各派の確執が下地になっているのではないか?と穿ってみてみたりしています。
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日航ジャンボ機墜落事故の話。1巻〜5巻まであって読み応えあり。最初は内容が難しく読みにくかったけど3巻くらいからは一気に読めました。実話を元にしてるから臨場感たっぷりで考えさせられます。事故後の遺族の苦悩や亡くなった方の遺書は本当に胸に突き刺さる感じです。最後はあまりしっくりこない終わり方でしたが・・。
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このシリーズは、発売に関して圧力が掛かかったと言う。そして著者には脅迫文まで届いたとの事だ。一応は小説なのにそこまで嫌がらせをするほど、真実なのだとつくづくナショナルフラッグキャリアの陰湿さを知りました。山崎さんにはいつまでもお元気であることを心からお祈りいたします。