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紙の本
どちらが正しかったかは、生活実感が今、物語っている
2010/02/06 17:40
12人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
中谷巌、竹中平蔵と内橋克人+グループ2001のどちらが正しかったかは、今の我々の生活実感から、明らかである。さらには、現在の日本航空の状況を見れば、アメリカで起こった悲劇が、これから日本で繰り返されるであろうことが、予見され背筋が凍る思いがする。リストラ(=大量解雇)とワークシェア(=賃金カット)が並行して行われ、飛行機の安全性は低下する。
政権が交代して、我々国民に分かってきたことは、前政権までのつけが一朝一夕では解決できない所まできていたことである。皆、何となくは感じていたと思われるが、予想以上の惨状だったのである。しかるに、現在になっても政治家も官僚も内部抗争優先で、国民の方を見ているものは少ないように思う。
民主党はかつて非難してきた自民党的体質を日に日に帯びはじめ、自民党はかつて非難していた野党と同じ体質に陥るはで、呆れるばかりである。互いに天に唾しているようにしか見えない。国民はそんな政治家たちの非難の応酬など見たくないのである。(生活に余裕がある時ならスキャンダルも面白いが)政策論争をしてほしいのである。有識者、官僚も含めてよい知恵を出し合い、国益つまり国民の生活、安全を守る仕事を優先させてほしいと願っている。
このところ教育、外交、経済あらゆる分野でアメリカの失敗が見え始めた頃に追従しているように思う。他国と同じ轍を踏まないようにするどころか、他国の失政を見ない振りをして真似ているのは、なぜなのか。確かに世界はグローバル化している(アメリカのユニラテラリズムを押し付けられていると言ってもいい)。その圧力は日本を無傷でおくはずはないが、いかに対処するかによって、傷の深さは変わる。
国策にかかわっている人達は、これからの施策を決定していくに当たり、この本が教えてくれる教訓をしっかりと踏まえてほしい。政治や官僚、大企業(財界人)に対する不信こそが、先の大戦につながる道の始まりだったことも忘れてはならない。
紙の本
規制緩和が何をもたらすのか、あなたはこの“痛み”に耐えられますか?
2002/02/15 21:36
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏野涼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
90年代初頭にバブルがはじけて以降、「規制緩和」があたかもすべてを解決する打ち出の小槌であるかのごとく唱えられ続けている。規制緩和論者は言う。「規制緩和をすれば、物価が下がり、消費者の実質購買力が増加、この新たな需要めがけてこれまで存在しなかったニュービジネスが生まれ、新たな雇用を生み出し、失業者を吸収していく」と。しかし現実はどうなっているのか。国民の消費支出も、新規開業も年々減少し、失業者は増加の一途をたどっている。いったいなぜこうなってしまったのか。
本書は規制緩和先進国アメリカの航空業界を取材し、規制緩和が何をもたらしたのかを詳細にレポートしている。また、その後を追う日本の航空業界で何が起こったのか、規制の緩和と引き換えに我々を待ちかまえているものは何か、「規制緩和」の何が間違っているのか、といったことを分かりやすくリポートしてくれている。
「規制緩和」は一部の投資家の利益のためであり、決して我々を豊かにはしない。日々国民の“痛み”が強くなりつつある今日、「規制緩和」のもたらす悪夢を振り払うために、ぜひ目を通しておくべき本である。
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