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ヒンジ・ファクター 幸運と愚行は歴史をどう変えたか みんなのレビュー
- エリック・ドゥルシュミート (著), 高橋 則明 (訳)
- 税込価格:2,860円(26pt)
- 出版社:東京書籍
- 発行年月:2002.2
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紙の本
歴史の転換点
2022/02/15 11:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒンジ 蝶番から「歴史の転換点」という意味を込めた題名のようであるが、まさにその題名のように劇的な場面のエピソード集である。よく歴史のifとして「ナポレオンが勝ち続けたなら」等などという話題があるが、本書は遅かれ早かれ「現実の歴史のようになる」と説いている。大変に興味深い本であるが、私としては次巻のウェザーファクターの方がより一層面白かった。
紙の本
世界史のifを敢えて問う
2006/05/15 18:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒンジとは、ドアなどの蝶番(ちょうつがい)の部分をいいます。
そう、ぱたんぱたんとなる分節点で、歴史にとって、そこの蝶番の部分は、何だったのか、を問うのが、本書の狙いです。
この本、大分前に出ていた、みたいですが、
ずーっと見落としていて、最近発見しました。
歴史上の転換点となると、どうしても、戦争になってしまうのですが、
ベルリンの壁の崩壊など、戦争を補わない、転換点も扱っています。
副題に、幸運と愚行とあるのですが、
どうしても、戦争では、愚行のほうに、目がいってしまいます、
(本書の著者もそう、あまり幸運は書いてなかった様に思います)
しかも、戦争となると人の命が、かかっていて、大惨事になります。
歴史書をたくさん、かいている、塩野七海さんも、
敗者とは、相手との競争以前に、自分との戦いに負けた人と、
以前書いておられましたが、本書でも、正に、そんな感じで、
負ける人は、負けるべくして、負けています。
印象に残ったのは、一つの開戦では、最大の死者をだした
といわれている、第一次世界大戦のドイツ東部戦線の戦い、
タンネンベルクの戦い、これは、ロシア側の二人の将軍の
不和が、本書でいうところの、ヒンジ・ファクターになっているのですが、
この不和の原因が、なんと、その十年程前にあった日露戦争にあったのです。
(うーん)
それと、表に出てくる、世界史的事象としての、
戦争は、表面の問題で、本当は、遅かれ早かれ、そうなっていた、
というのも、歴史上あるだろうとも、思っていたのですが、
そんな先回りにも、この著者は、しっかり、答えていて、
なかには、こういう、ヒンジファクターが、なくても、
近いうちに、こうなっていたと、章末に書いてあるものも、あって、
著者のフェアさも、感じられます。
(これに、関しての、歴史的証言としては、
日本史ですが、池田屋事件を例にして、永倉新八さんが、
あれのために、明治維新(戊辰戦争)が、5,6年遅れた
と、思うと、語っておられます。
しかし、明治維新そのものが、歴史的に起きることは、
否定していない)
歴史のifを語ることは、タブーかもしれませんが、
やっぱり面白いと、思わせる一冊です。
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