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紙の本
色あせぬ真実の描写と洞察
2002/03/06 12:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沖 海明 - この投稿者のレビュー一覧を見る
22年前この地獄の黙示録を観て「なんてダークな重い映画なんだ」と感じたのを覚えている。黒沢明氏は「この映画は難解ではない、へんに理屈っぽく観るからだ」と言っていた そして「恐怖」がキーワードとして「戦場で兵士が異常に勇敢になったり奇妙なことに熱中したりするのは全て恐怖から逃げるためだ。戦場は地獄だから怖いのではない、地獄がときとして天国に見えるから怖いのだ。そういう人間というものが怖いのだ」と人が恐怖と対峙したときに露呈する様々な倒錯と矛盾、欺瞞を見抜いたうえで、この映画を「面白い」と結んでいた。
立花氏は、映画に織り込まれた文学的かつ哲学的なメッセージをオリジナルの原文をさらに吟味しながらひとつひとつときほぐしていく。それを読んではじめてこの映画を理解できた。おりしも、中東ではアフガンとパレスチナで戦火が続いており映画と現実がオーバーラップしてみえる。戦争を果てしなく続ける人間とは何なんだろう? そんな根源的な疑問がわいてくる。
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