紙の本
下巻はスピード感が上がります
2018/05/30 01:49
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
いや〜良かったです。
本作品が書かれたのは1993年でリンカーン・ライムシリーズの第1作目「ボーン・コレクター」の4年前のようですが、やっぱり上手いです。
最後の最後まで騙されましたが、それが心地よいのですから面白いミステリーとは厄介なもんです。
上巻でのスローな展開から一転して下巻ではライムシリーズを思わせる緊張感とスピード感に溢れた進行でした。
面白いミステリーを読むといつも思うのは、ミステリーの主役は犯人だと言うこと。
憎しみや嫌悪であっても感情を激しく刺激する敵役がいてくれてこそ、物語は盛り上がりより面白くなることをまた確認しました。
醒めた狂気というか、徹底した悪は怖いもの見たさに近い感覚で私を惹きつけるます。まぁフィクションであるからこそこんなことを思えるのですが。
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【ストーリー】
暴行された女子大生の死体が池の畔で発見された。犯人に名指しで脅迫された捜査主任ビル・コードの家庭にも危険が迫る。大学関係者の身辺調査を進めていくが、大学側も危機的財政状況をしのぐために裏で奔走していた。
【感想】
ほかの作品に比べたらちょっとアダルト目?最後まで読んで救いがないなあ・・・と思った。人生の一部分を切り抜いて持ってきた感じで、ハッピーエンドを目標にしてないから、余計リアリティーがあるのかも。感情移入して読めるのはいつものことで、すごいです。犯人に迫っていくとこあたりは・・・・まあまあかな。
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リンカーン・ライム・シリーズに比べて語り口が重たい。のに、後半にいつものどんでん返しが仕掛けてあるので、ついていくのに相当疲れてしまった。
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あちこち話がとんでいつになったら本題?ってストレスが。最終的にはすべてがからんでくるんだけど、のめり込むまで時間がかかった。学習障害の娘がどう関わるのか関わらないのか気になったのと、両親の受け入れられない気持ちの変化も気になった。事件は女学生の殺人事件。2007.10.22
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ボーンコレクターの人。
こういう非現実なものも読む。
暴力的なことへの共感はいっさい湧かないけど、
犯罪者の心理には興味を抱く。
人の考えることの振れ幅を知りたいのかも?
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実はけっこう古い作品だったみたい。あまり「ジェットコースター的」ではなかった。ちょっと地味かな。だけどそれでも、予想を裏切る展開の連続なのは間違いなし。
余談。「登場人物表」が栞になってるというのはうれしい。いちいち前のページをめくらなくて済むので(笑)。
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「ボーン・コレクター」のジェフリー・ディーヴァーの初期作品。
女子大生が暴行され殺された。捜査をあざ笑うように、被害者は増える。そして犯人の手は、捜査主任の家族にまで及び始める。
インディアナ州ニューレバノンが舞台になる。アメリカのちょっと田舎町というのは、どーしてこうも閉塞的なんだろうか。ま、閉塞的じゃないと事件にならないし、事件が起こっても、誰が犯人なのか疑心暗鬼になったりしないんだけどね。
ともあれ、警察がいて、保安官もいるというアメリカの田舎の特色が事件を複雑にしていっている。読み終わってしまえば、なーんだ、って感じなのだが、人は立場とか先入観とか自己保身とかで簡単に愚かになれるものなのだと、思い知らされる。
作品を、強い力でひっぱっていくのが、学習障害を抱えている捜査主任の娘。
そういえば、スティーブン・キングの「デッド・ゾーン」にもそういう障害の学生が出ていたが、その時の表現は学習障害ではなかった。デッド・ゾーンは1987年に翻訳の文庫が出ていて、「死の教訓」は1993年に原作が出版されている。見てすぐわからない障害に対しての理解というのは、なかなか広がらないものだ。…話がそれた。
とにかく、この娘の存在がポイントになる。でも、あんまり魅力的じゃない。
そう、とにかく大人数が出てくるのだが、魅力がある人がいないんだよね。なので、誰にもシンパシーを感じることができない。まぁ、それによって殺された女子大生を浮かび上がらせようとしたのかもしれないし、それならそれはとても成功しているんだが。解説で、「ツイン・ピークス」のローラの遺体が発見されたシーンになぞらえていた。確かに、ツインピークスも死んでしまったローラが影の主役といえるけれど、それ以上に生きている人間が、生きていた。その点これは…。
ディーヴァーだと思って読んでるから、どうしても辛い点になってしまう。
ま、ディーヴァーはこうやって紆余曲折の末に、現在の地位を手にいれた、その努力のあとと思うべきなんだろう。
でも、後半のたたみかけてくるような辺りは、やっぱりディーヴァーだって感じで、すごく面白かったっすよ。
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さすがディーヴァー。後半一気に読ませました。それぞれの断片がおさまっていくさまはみごとです。各登場人物も面白い。大学の警備担当者がいい味出してます。残念なのは、夫婦や親子の問題がサイドストーリーとして描かれているにもかかわらず、最後、事件の解決とともに深く追求されなかったことかな。娘の成長や息子の問題がどうなったのか、気になるところです。
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やっぱりジェフリー・ディーヴァー、裏の裏、そのまた、裏まで。下巻は一気に読んでしまいました。良かったです。でもうーん、なんか主要人物に好意が持てないのが残念。ビル・コードも、セアラも、ジェイミーも、ダイアンも。唯一、ウィントン・クレスギかな?くらいでした。
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他のディーヴァー作品は意外と犯人分かるんやけど、この作品は騙されてしまいました...のでまぁ満足です。
もうちょっと人物に個性があればそこそこ楽しめたのかも。
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上巻はすごく読みづらくて、しかも、イマイチのめり込めず
大好きなディヴァー作品なのに、途中でやめようかと思った。
でも、ラストに下巻を読ませたくなる仕掛けがあったので
続けて読んでみることに・・・
結局、最後まで読んだけど、私的にはダメでした。
やっぱ初期の作品だからなのか、構成が荒すぎる。
伏線をたくさん張ってるのはわかるのだけど
もう、それがバレバレだし、拡げた話を収めきれてないし。
それにしても、主人公ビル・コードの奥さんが嫌い。
何か読んでる途中からイヤだったけど、読み終わってからもイヤでした。
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●ディーヴァーの初期作品。
田舎町で女子大生が殺される事件が発生し、職務熱心な保安官事務所の捜査主任は奮闘するが、上司には足を引っ張られ家族にも問題が発生しなかなか解決しないのであった。
●・・・みなさまの☆の数がいまいち少ないのは、リンカーン・ライムやアメリア・サックス、キャサリン・ダンスにくらべると主人公の能力が(比較的)平凡で、深刻かつ面倒な家庭内トラブルを抱えるからですかね。
ディーヴァー・ファンは、ジェットコースターなストーリー展開と主人公の超人的な活躍とラストの衝撃&それなりにきれいなまとめが読みたいんじゃないかと適当なことを言ってみたくなるのでした。
●本作のような暗めの作品は他に得意な作家がいそうなので、超人主人公路線にシフトした疑いを抱きつつ☆みっつ半。
・・・つまらなくはないんですよ? ぐいっと引っ張られる展開ですよ??
すっきりしないだけです。←あっ
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こいつだろ、と思わせてドンデン返すのはさすがディーバー。だけどやはり初期らしくそこら辺が甘く思えた。回収し切れていない情もあったりするのも同じく。バディ的な二人はとても好感が持てた。
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下巻になってやっと、リンカーン・ライムシリーズを彷彿させるジェフリー・ディーヴァーらしい所が出てきます。どんでん返しんおどんでん返し。
それが出てくるとともに、物語にもリズムが出てきて、どんどん読み進みます。さいしょからなぁ、こう言う感じで書いてあれば、もっとどんどん読み進んだんですけどね。
上巻は微妙ですが、下巻は面白いです。
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う~ん、私の理解力が及ばないのかしら?わかりにくい~
と終始なった小説でした。
あとがきに、まさに!なことが書いてあったのでばくっと引用しますと(以下引用ですがまったく正確ではなし)、
「ボーンシリーズ?で化けた筆者だが、本小説にそのようなわかりやすさとかハラハラドキドキ感とか求めてはいけない。この小説は、これはこれでよしって感じ」
うん、そんな感じ。
この手のサスペンスミステリにエンタメを求めるような人(私含め)には向かないと思われます。