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紙の本

砂浜で桜貝を拾うようなほのぼのとした思いの残る本です

2002/05/09 22:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:近藤富枝 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「誰かとどこかで」というタイトルにもう永六輔さんらしさを感じるが、これはウィークデイの五日間、TBSで放送されているトーク番組である。そして毎週金曜日にはリスナーからの投書が読みあげられる。その投書と「六輔談話」といつも番組のはじめに読まれる崎南海子さんの詩とこの三つがトリプルを組んで章が出来上っている。
 章のテーマは「桜」だったり「町角で」であったり「海のような人」「木のような人」などさまざまだが、いつも何気なく聞き流している投書が、実はなかなか味のあるよき文章であることを発見した。大切な人との悲しい別れと思い出、家族との暖かいふれあい、自然の美しさへの感動、孫自慢など、よく語られる内容なのだが、読み出すとやめられないのはどうしてだろうと頭をひねってしまった。
 それでふと気づいたのは永さんの語りのユニークさである。例えば「桜」という談話では、日本中の桜の花の大部分が日露戦争に勝った時に植えたので「凱旋桜」(がいせんざくら)という言葉があるくらいだという。そして桜の下には死体が埋まっているという小説の意味がだんだん見えてくるような気がしてきて虚しい感じがあり、桜は不気味な花だと永さんは言い切る。
 こうした平凡から外れたもう一つ深い話を日々聞かされているうちに、聴取者は知らず知らずに鍛えられて、目の肥えた人柄に成長し、それがリスナーたちの投書レベルの高さにつながったのではないだろうか。
 この本の「七円の唄」というサブタイトルの意味を知って驚いた。はがきが七円だった昭和四十一年からこの番組がはじまったためで、はがき五十円である平成十四年の今日まで、実に三十六年も続いているという。毎日投書し四〇〇通も書いた人もあるのでこれにびっくりする。巻末の飯島さんという方の全投書九通は、それだけで彼女の生涯が浮き彫となっている。 (bk1ブックナビゲーター:近藤富枝/作家 2002.05.10)

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