きてよきてよはやくきてー みんなのレビュー

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投稿者：ゆうたのーと　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　かこ　さとしさんの絵本は、子どものこころを捉えて離さない不思議な魅力があるようです。
『えーん　あーん　ないちゃだめー』があまりにも好評だったので、同じシリーズのこの本を長男（３歳）のお土産にしました。
表紙を見るやいなや「これ読んで！」「もう一回！」この繰り返しの日々が続いています。

　登場するのはかめ、次にぺんぎん、いぬ、そして女の子。ちょっと困ったことになっています。そこで、「きてよ　きてよ　はやくきてー」と呼ぶと、すぐにやってきて助けてくれるのはおとうさん。
とたんに安心して楽しくなります。ページをめくるといまにも泣きそうな顔がとてもうれしそうになっている、この変わりようがいいですね。

　ひとりでいるときに起こるハプニングや不安な状態は、この本を読んでもらう子どもも（だいたい２歳以上として）すでに経験済みでしょう。きっとものすごく共感できるのだと思います。
『「おとうさん　ありがとう」よかったねー。』締めくくりのひとことでほっと一安心。
　
　なんともたのもしいおとうさんたちです。最後に出てくる女の子のおとうさんはひと昔、もしかしてふた昔くらい前のおとうさんといった風情です。いやいや、今どき見かけないタイプと言ったほうがいいかも。
最近、おしゃれでスマートなおとうさんが増えているような気がします。それはそれとして、こちらの気骨のありそうなおとうさん、とても魅力的ですよ。
　
　「おとうさん」の出てくる絵本をお探しの方にもぜひ！