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紙の本
子どもが泣きやむ魔法はやっぱり…
2002/09/26 22:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうたのーと - この投稿者のレビュー一覧を見る
えーん えーん あーん あーんと泣いているのは、おたまじゃくしにちっちゃなねこちゃん、かんがるーのこ、ひとりであそんでいたぼうやです。
「いいこ いいこ ないちゃ だめー。ないたりなんか しないのよー」。ほーら、おかあさんが来て、うれしいねー にっこにこ。
全身全霊で泣く子がぱっと泣きやみ、笑顔を見せる、まるで太陽の光が差し込むような瞬間です。おかあさんの温もりで安心すると魔法がかかるのね。
「いいこ いいこ ないちゃ だめー。ないたりなんか しないのよー」。やさしいことばです。「だめー」といっても泣くのをたしなめているわけではなく、なぐさめているんですね。
このせりふの部分で、息子はいつもにこにこっとします。
「350シリーズ」で検索していて「あら、かこさとしさんの作品もこのシリーズにあるのね」と記憶に残りました。
書店で実際に見つけて手に取ったところ、一緒にいた息子はすかさず「これ読む!」
デパートの児童書売り場で、小さなテーブルと椅子があり、そこに座って何回も読みました。いつもは横にいて読むことが多いのですが、円テーブルだったのでよく表情が見えたんですね。「にこにこっ」とする様子がなんだかかわいくなって「じゃ、これ買おうか」。
なにしろ350円ですからね。買いですよ!
その後も繰り返し繰り返し読んでいます。価値ある350円です。
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