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ソースコードの反逆 Linux開発の軌跡とオープンソース革命 みんなのレビュー
- Glyn Moody (著), 小山 裕司 (監訳)
- 税込価格:2,640円(24pt)
- 出版社:アスキー
- 発行年月:2002.6
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紙の本
必読の書。しかし……
2002/07/21 01:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる「オープンソース」の歴史を辿った本である。オープンソー
スの良いところも悪いところも醜いところも丹念に取材してまとめ
てあり、この分野について学ぶための資料として外せないものになっ
ている。オープンソース世界で暮らしている人は、ぜひ読まれたい。
ただ、特に後半部の最近の話題などは、「現場にいた」人も多数で
あろう。まあ、そういうトピックに関しても、まとめとして振り返っ
てみるのも良いのではないだろうか。
内容的にはたいへんすばらしい本なのであるが、残念だがこの翻訳
には苦言を呈したい。最初の部分から、字の抜けや変換ミスなどが
散見されたが、後半に入ると、翻訳が酷くなった。文が日本語になっ
ていないのである。文がねじれて折れて切れている。読んでいて頭
がおかしくなりそうになった。よほど投げ出そうかと思ったほどで
ある。改訂を希望したいところだ。
紙の本
Sendmail、Netscape、Apache、Perl、GNU/Linux…オープンソース通史
2002/06/14 18:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宮島理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
情報産業では「巨人」に対する挑戦が繰り返されてきた。かつてはIBMに対抗するMicrosoft。そして現在は「巨人」と化したMicrosoftにGNU/Linuxが対抗している。
MicrosoftがMS-DOSを発売したのは1981年。その1年前にはPC版のUnixを発売していた。それが8086版のUnix「Xenix」である。Xenixはたいして売れなかったため、MicrosoftはMS-DOS、Windowsへと展開していった。「このXenixの存在は、Linuxを核としたOSによるMicrosoftへの現在の挑戦を興味深いものにしている」と筆者は言う。
オープンソース陣営の標的となっているMicrosoftもまた、胚胎期には同じ道を歩む可能性がないわけではなかった。しかし、歴史の歯車は回り、Microsoftはオープンソース陣営からの激しい攻撃を受ける立場にある。
本書は、今や花形のオープンソースについて、その黎明期からの歴史を詳細におさえた力作である。
GNU/Linuxの歴史を概観するならLinus Torvaldsの『それがぼくには楽しかったから』(小学館プロダクション)があるし、オープンソースの哲学については有名なEric Raymond著『伽藍とバザール』(光芒社)がある。
本書が優れている点は、Sendmail、Netscape、Apache、Perlなどについても細かく論究されているところだ。「オープンソース」という呼称の成立時期および提案者についても記されている。
数々のオープンソースの成功例とトラブルや人間関係が語られる一方で、mozilla.orgの失敗についても触れられている。Mozillaコミュニティの一人がこう語る。
「死にかかってるプロジェクトを選んで、『オープンソース』の魔法の妖精の粉をふりまいても、すべてが魔法のようにうまくいくことはないということである」
オープンソースにまつわる「真実の言葉」が溢れている一冊だと言えよう。 (bk1ブックナビゲーター:宮島理/フリーライター 2002.06.05)
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