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いまのキーワードは、不安である。
どこから不安が押し寄せてくるのか?
いまの日本経済を説き明かす7つの論点
(1)なぜ、私たちは、不安なのか?
○「安心・安全・安定」への渇望
(2)金融・証券不祥事は、なぜ起きたのか?
○「会社のチェックシステム。」
経営判断、マネジメント、行動、チェック
不祥事は、会社の<構造的な問題>である。
総会屋との癒着
株主総会とは?株主代表訴訟。「日本的特質の株式の持ち合い」
コーポレイト・ガバナンス。
(3)私たちはなぜ豊かになれないのか?
○三洋証券、拓銀、山一証券の破綻。
○公定歩合の引き下げは、誰を助けているのか?
銀行は、利子を預金者にわたすのでなく、自らのものとした。
借入がふえ、「設備投資」がさかんとなる?
○公的資金の導入は、何のためにおこなわれたのか?
○債権デフレーション
マイホームをバブル期にたてた。
しかし、土地代が大幅に下がった。
土地および家の価格が下落したにもかかわらず、
借金を返しつづけなくてはいけない。
○貯蓄好きな日本人?
○小売業の減少と量販店。コンビニエンスストアーの増大。
○「勝ち残ったものこそが正しい。」時代
96年度経済白書「あらゆる経済主体が、
自己責任原則のもとに積極的にリスクをとり、
自らの可能性に挑戦していくことが望まれる。」
(4)「改革」で何が変わったのか?
○規制緩和は、誰を助けるのか?
ニュージーランドの規制緩和賞賛論
(5)市場 VS 言論
○市場原理主義
○書籍の「再販制度」について
(6)誰のための「自己責任社会」か?
○コストとリスクの転嫁
(7)現代の恐慌はどこから来るのか?
地方を崩壊させる「東京スタンダード」VS
本当の意味での地方再生とは。
アメリカモデルを基本としたグローバルスタンダード
IT(情報・通信技術)革命
バブル期につくられた 過剰雇用、過剰設備、過剰不良債権
職員の臨時化・・・権利の縮小、賃金の低下、働く条件の悪化。
「いきる」「働く」「暮らす」
「自分たちの暮らしはよい方向に向かっているか」
80%の人が「そうではない」と答えている。
99年度 国民生活選好度調査」
知らない間に不安がおしよせてきている。
いい学校行き、いい会社に入れば、
1部上場会社、銀行の倒産。
会社の中は、リストラという首切りの話ばかり。
年金が保証されない。
介護さえも有料になってしまう。