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紙の本
「男の子のための」というより、「お母さんのための」性教育
2004/02/06 17:23
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投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の性教育は、欧米に比べると、遅れていると言わざるを得ない。第二次性徴や思春期の悩み、それにセックスそのものについても説明が足りない。高らかに“愛”を謳っていながらもそれは精神論のみであり、肉体的な事柄に関しては秘めよう隠そうとしてきた、良く言えば“奥ゆかしい”文化の影響なのだろうか。
自分自身を振り返ってみても、まともに性教育を受けたという覚えがない。おそらく大半の人は私と同様で、男女の人形を使ったり、詳しい写真や映像等で教えられたという人は、数えるほどしかいないのではないだろうか。
本書は、そうした性教育で教わるべき内容を男子の体のみに絞り、確かな情報やデータを元に説明してくれる。特に細かく解説しているのが、自慰行為(マスターベーション)についてだ。声高に人に話すべきことではないが、誰もが経験するごく当たり前のこの行為は、やり方次第で後々障害をもたらす可能性があるという。中でも深刻なのが《膣内射精障害》だ。これは、マスターベーションの刺激ならば射精できるのに、性交時には射精できない、不妊症にもつながる深刻な障害。こうした症状を予防するため、「こんなことまで?」と私自身も驚いてしまったが、正しいマスターベーションの方法までもが、イラストを使って説明されている。異性である母親には、男性の生理を理解するのに役立つはずだ。
ほとんどの漢字にルビが振られているので、小学校高学年程度でも読むことが出来る。だが、内容を理解できるのは、中学生以上の年代だろう。学校の図書室や保健室はもちろんのこと、多くの親にも性教育が必要である現状を考えると、まずは家庭に必要な一冊といえる。
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