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紙の本

エッセイって何だろう

2002/09/07 17:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 83年の「耳ぶくろ」以来この「象が歩いた」までの20年、毎年律儀にベスト・エッセイ集を読み続けている。しかも、文庫になってまた読むという念の入れようである。もっというと、仕事をやめたらもう一度じっくり読みたいと思っている。かくも僕はエッセイなるものが好きなのだ。

 それなのにエッセイとはどのような文章のことをいうのかわかっているわけではない。随筆との違いとなると、さっぱりわからない。自分の力ではどうにもならないから、エッセイストの木村治美さんの「エッセイを書くたしなみ」(文芸春秋・95年刊)に助けてもらう。木村さんの本の冒頭に「エッセイとは?」という章立てがある。その中で木村さんはモンテーニュの「随想録」や谷沢永一氏の論を介在に、エッセイとは自分というものを根っこにもった日本庭園のようなものだと書いている(かなり意訳してるかな)。つまり、エッセイとは形にとらわれない文章の総称であるが、その文章には必ず書き手である著者の姿がなければならない。そのあたりが論文との違いになる(エッセイとはそもそも「小論文」とか「試論」と訳される)。

 結局よくわからない。イメージとしては身辺雑記だけでなく学術的な文章も含んだ文章の総称だが、随筆との違いは明確ではない。寺田寅彦の文章などは本来はエッセイという括りの中にいれるべきものだろうが、やはり「寺田寅彦随筆集」とした方が言葉として座り心地がよさそうだ。

 それよりも、エッセイが好きな僕としては、日本庭園のような文章を逍遥するような気分でこれからも読んでいきたい。ちなみに逍遥とは、広辞苑によると「そこここをぶらぶらと歩くこと」のほかに「心を俗世間の外に遊ばせること。悠々自適して楽しむこと」とある。エッセイが好きな理由は、そういうことなのかもしれない。

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