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「柴門ふみ」が「向田邦子」作品を漫画化した作品『花の名前―向田邦子漫画館』を読みました。
ここのところ「向田邦子」関連書籍がマイブーム… 3冊連続ですね。
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後ろめたいからこそ踏み込んでしまう男と女の深い闇。
「柴門ふみ」が描き出す「向田邦子」の名短篇。
不妊に悩む女が出会った思いがけぬ誘惑と甘苦い結末を描く『嘘つき卵』。
隣りの部屋の男と女の声に耳をそばだてる若妻が禁断の恋に踏み出す『隣りの女』。
生真面目な夫がいつか狡猾で強かな男に変貌する『花の名前』。
誰もが身の裡に抱き込んでいる危うさや脆さを描き切った向田邦子の名短篇の世界が、「柴門ふみ」の漫画で鮮やかに甦る。
名手の二重奏が切ない余韻を漂わせる珠玉の作品集。
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「向田邦子」の名作短篇が漫画になって、ちょっと違う視点で愉しめました… 原作となっている短篇は、好きな作品ばかりだったので、興味深く読めました。
■だらだら坂
■はめ殺しの窓
■かわうそ
■花の名前
■犬小屋
■鮒
■嘘つき卵
■隣の女
■春が来た
■対談 向田邦子を描きたくて 久世光彦×柴門ふみ
■向田邦子の深み
■あとがき
男女の機微の描き方が巧い作品がセレクトされたいたので愉しめました… でも、ちょっとお洒落で現代っぽくって、自分の中で出来上がっていた映像イメージとは差分を感じましたね、、、
もう少し昭和感を出して欲しかったかな… でも、それぞれの作品の概要を掴むには良い感じ、忘れている部分も多いので、概要を知る(思い出す)には良いかな。
演出家兼作家で「向田邦子」との交流が深かった「久世光彦」との対談も興味深く読めました… 次は「久世光彦」が「向田邦子」について綴った作品を読んでみるかな。