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わかり易い文章の書き方講座。
とても合理的で、多分にアメリカ式のにおいがします。
味わいのある文章の書き方ではなく、
論文やプレゼンの文章を目的とした、人を説得させる為の文章読本。
参考になります。
確かこの本の記述だったと思うのですが、
日本の学校では、理科系の作文技術は学ぶようになっていないのだそうです。
確かに、いきなり大学受験で小論文書かされたりする割には、書き方って習ってないですよね。
小学校で英語を習わせようという話題は出ているのに
どうして中学校で小論文を習わせないんでしょうか、不思議です。
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技術者として、人に言葉にして伝えるということに悩んでいたとき出会った本。素晴らしい名著だと思う。
物事を立証すること、とくに工学、物理学では、学問の特性として
「仮説をたて、立証する」
というプロセスが存在し、立証するには「万人が疑いようのない根拠」を積み重ねる必要がある。この「根拠」が、すなわち「事実」であればあるほど、揺るがない立証が可能なはずだ。
すなわち、「根拠」としての一つの要素(というより理科系の仕事の場合ほとんど)が「事実」なのだと思う。
「事実を積み上げ、最終的には意見を立証する」ことが前提としてあるのであれば、正確に伝えるには「事実と意見の選別」が特に重要なのは道理である。
そして、「意見」が「根拠」に含まれると「結論としての意見」がぶれてしまうこともまた、明白である。
また、この文書で「人の立場でものを書くことの大切さ」も実感した。人に誤解を与えることなく文章を伝えられるか。もれなく内容を伝えることができるか。読む人の立場で記述することが肝要である。
「書く前に結論を出せと言っているのと同義」という言葉には重みを感じる。かく前に内容を精査し、何を書きたいのかを明確にする作業は意外と忘れがちである。
肝に銘じよう。
以下、文章より抜粋
「理科系の文章の特徴はどこにあるのか、それは読者にこたえるべき内容が、「事実」と「意見(判断や推測を含む)」に限られていて、心情的要素を含まないということである」
「理科系の仕事の文章を書くときの心得は、
(a)主題について述べるべき事実と意見を十分に精選し
(b)それらを、事実と意見とに峻別しながら、順序よく、明確・簡潔に記述する
ことであると要約できる。」
「必要なことはもれなく記述し、必要でないことは一つも書かないのが、仕事の文章を書くときの第一法則である。」
「明海・簡潔な文章
1、文を書くたびに、その表現が一義的に読めるかどうか(他の意味にとられることがないか)を吟味すること
2、はっきりと言えることはずばりと言い切り、ぼかした表現(・・といったような、・・でないかと思われる、など)を避けこと
3、できるだけ普通の用語、日常用語を使い、なるべく短い文章で構成すること」
「目標規定文
書くべき主題に対し、自分は何を目標としてその文章を書くのか、そこで何を主張しようとするのか熟考して、一つの文にしてまとめることをすすめる。これは、文章を書き始める前に結論を出せと言っているのと同義である。」
「序論:人にとって、その文章が重要かどうか判断できる必要がある。すなわち
1、明確な結論(目標規定文)
2、本論の主題(主題とした問題はなにか)
3、なぜその問題をとりあげたか、なぜその問題が重要か、その問題自体の説明・・・すなわち、その問題を記述する背景(理由)
4、どのような手段でその問題を結論付けるか」
アンソニーレゲットの言葉
「日本ではいくつかのことを書きならべるときに���その内容や相互の関係がパラグラフ全体を読んだ後で初めてわかるといったことが許されているらしい。英語でこれは許されない。一つ一つの文章は、読者がそこまで読んだことだけによって理解できるように書かなければいけないのである」
「日本語では、行間を推測し補完してくれるものとして文章を構成しがちであるが、本来としては「明白でない」ことよりも「くどい」方をよしとするのが英国国民の感覚である」
「科学は冷たくよどんだ世界で、そこではとことん突き詰めた明確な表現が櫃よだが、私たちはとにかく結論をぼかし、断言を避けて結論を極めてあいまいにし、論争を不徹底にしてしまいがちである。」
はっきり言い切る姿勢:「attitude to state」
テクニックではなく、はっきり生きる根拠づくりと覚悟をもって立ち向かう。
事実か意見か
「事実とは証拠をあげて裏付けすることができるもの
レトリックの定義を参考とすると
(1)自然におこる自称や自然法則、過去に起こった事件など
(2)それらのうち、しかるべきテストや調査によって審議を客観的に確認できるもの
確認できた結果については事実とみなす」
「意見とは、
(1)推論:ある前提にもとづく推理の理論、中間的な結論
(2)判断:物事の在り方、内容、価値などを見極めてまとめた考え
(3)意見:上記の意味での推論、判断をまとめた結論の総称
その人以外は同意するかもしれないし、同意しないかもしれない。
また、意見についての立証を順に記述すると
(4)仮説:真偽のほどはわからないが、それはテストを持って判断するとして、仮に打ち出した考え。仮の「意見」。
(5)理論:正当な手続きをふみ、先入観なく吟味を行った結果がその仮説を支持した場合、仮説は理論となる。理論は、証拠はそろっているものの万人を容認させる域には達していない
(6)法則:すべての人が容認せざるをえないほど十分な根拠がある理論、この場合は事実とつぃて前提をもつ。(感覚的には、公理なども含まれる)
(7 補足)定義:事実であるが前提条件としてとらえよう。定義を揺るがすと理論は破たんする」
「事実の記述は「真か偽か」の二価であるのに対し、意見は多価であり、複数の評価が存在する。」
「意見は、前提の条件が誤っている場合、また論理に誤りがある場合には根拠薄弱(sound opinion)となる。」
「書き示すものの主体をなすべきものは事実であって意見ではない」
「事実の記述には、ぼかした表現をさけ、修飾語を用いず、名詞と動詞で記述する:あいまい→定量的、傾向→定性的と書く癖をつけるべき」
「事実の記述は、一般的ではなく特定的であるほど、敢然としてなくはっきりいているほど、抽象的ではなく具体的であるほど、事実としての情報の価値が高い」
「事実と意見をきちんと書き分けること、事実の裏打ちのない意見の記述をさける。事実を書いているのか、意見を書いているのかを常に意識し、両者を明らかに区別して書く。事実の記述には、意見を介入させてはいけない」
「理科系の文書に書き込む意見は、事実の上に立って理論的に導き出した意見でな��てはならない」
「一つの文を書くたびに、読者がそれをどういう意味でとるだろうかと、あらゆる可能性を検討する」
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作文ができなくては,研究に従事できません.本によると,作文技術とは,中学校で教わったような「起承転結」ではなく,「序論,本論,結論」にまとめることのようです.その中での一つ一つの段落,すなわちパラグラフは,一つのことしか言ってはいけない法則があります.そのパラグラフの先頭には,トピックセンテンスなるパラグラフで言いたいことを書くのだそうです.ここまで読んできて,そうなんだ..とちょっとでも振り返ったあなた!読んだほうが良いですよ.
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高校時代、大学入学を控え先生に勧められ読んだ本。即実践は難しいが、いろいろな文章を書く場面に当たって参照するとなるほどと納得することが何度となくあった。理科系のタイトルがあるけれど、学問に接する人すべてにとって参考図書となると思います。
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学生時代、ゼミで必読指定されました。必要なことは書いてあり、余計なことは書いてない、学生さんに限らず、特にメールの文章で四苦八苦している会社員さんにもオススメの本です。
メールでは手短に、しかし必要なことは理由も含めてすべて含め、不必要なことやあいまいなこと(聞き返されるようなこと)は書かない、という技術が必要になると思うので。
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日経アソシエという雑誌のオススメ本ということで
購入してみたものの、正直、僕には難しかった1冊。
堅すぎて、読破するのに時間を要しましたが、
内容は知っていて損することはありません。
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いつまでも古びない名著です。この本の趣旨を元にした企業内研修もやりました。学生の時先生に勧められたという受講者も多くいました。でも演習をやってみるとみなうまく書けない。なぜでしょうか??
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大学時代にゼミで習った文章を論理的に書く方法
今でもとっても役立っている。
論理的な文章を書きたい人には、一番のお勧め
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大学の生協で勧められていたので読みました。あと、理系だから文章力が低くていい、なんてことはないだろうと思ったのです。理系であっても、論文など文章を書く機会はたくさんあるはずだから。
横書きの本なので、けっこう気軽に読めました。
レポートの書き方がわからない、と思ったら、ぱらぱらと必要なとこだけ読んでみるのも有りだと思います。
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非常にタメになる論文の書き方本。
科学論文における「わかりやすく簡潔な文章」の書き方がわかりやすく簡潔に書いてある。
一つだけ不満があるとすれば、説明に使われる例文が物理学の内容で、そちらに不案内な人間にとって何が書いてあるのかわからないときがあること。
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読むと文章に対するOSがバージョンアップした感覚になる。ただしこの本の文章は読みづらくないか?と思う。
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内容的に今の時代にはそぐわない箇所(後半部分)はあるが、全体的には非常に有用な書だと思う。とても実用的な作文技術が時に厳しい表現によって書かれている。
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文章の書き方(特に理系)について書かれた本。
作文が出来る人も出来ない人も、文章の書き方を学んだことがない人には、オススメ。
また、定番書であるため、図書館に置いてあって入手しやすい。
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仕事をする上で事実と意見の峻別が思うように出来ていない事を反省し、読んでみたが、一度読んだだけでは到底物に出来ない。何度か読み返して身に付けたい。
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科学論文などを書くに当たり、書き方、注意点を細かに解説してある。論理的な文書を書く前、書いてる最中に常に横に置いておきたい一冊。