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ぬいぐるみ団オドキンズ みんなのレビュー
- ディーン・R.クーンツ (著), 風間 賢二 (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:早川書房
- 発売日:2002/10/01
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紙の本
ちょっと、小学校の高学年には甘いかな。でも、田口順子の可愛いイラストに免じて、許しましょ。ともかく、ほのぼの出来ます
2003/10/13 19:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「命をもった不思議なぬいぐるみのオドキンズ。彼らは、自分達を作ってくれたおもちゃ職人の後継者に会うために旅立つ」ファンタジー。子供たちが読書に親しむように新たにできたハリネズミの本箱というシリーズの一冊。
ディーン・R・クーンツといえば、ノンストップ・ホラー。S・キングの文学的ホラーに食傷気味だったマニアたちが、クーンツの『ウィスパーズ』『ファントム』『ウォッチャーズ』に狂喜して、十年以上が経った。その彼が、こんな児童ファンタジーを書いていた。出版は、彼の評価が急激に高まっていた1988年。いやいや、どんな話になるのだろう。
主人公はクマのエイモス、ウサギのスキッピィ、ネコのパッチ、ゾウのバール、不思議な生き物ギボンズ、イヌのバタースコッチ。話もできるし、自由に動き回れる彼らは、実はぬいぐるみである。彼らを作ったのが、職人のアイザック・ボドキンズ老人。子供たちの話し相手になるようにと、彼らを生み出したのである。
そんなアイザックが亡くなった。老人は、後継者にコリーンという女性を心に決めていたのだが、それを伝えないまま突然逝ってしまった。それを彼女に伝えようと立ち上がったのが、魔法のぬいぐるみたち。彼らの名前は老人に因んでオドキンズ。彼らの行方に立ちはだかるのが、地下室に閉じ込められていた邪悪な人形たち。
内容は、このくらいにしよう。田口順子の可愛いイラストと一緒に、楽しみながら読んでもらえば良い。読後感は、如何にもクーンツらしいもの。説教臭くならず、ああ、面白かったで終わる。むろん、感動する場面もある。これが映画だったら、子供たちは涙するかな、と思う所も。
暗い存在に、キングを連想することも可能だし、ほんの少しだけれど、大人のロマンスを感じさせるところもある。視点が移動するのは、小さな子には戸惑いを感じさせるかもしれないけれど、ゆっくり読めば十分に理解できる範囲。同時に出版された『モリー・ムーンの世界でいちばん不思議な物語』には道徳的な面で納得できなかったけれど、こちらは納得。若干の残酷シーンには目を瞑ろう。
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