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山田太一 著「誰かへの手紙のように」、2002.9発行、エッセイ集です。時代の転換期は、自分を全否定しなければならない事態に直面する。わかる気がいたします! 木下恵介監督の作品、私も大好きです。「二十四の瞳」(昭29)、「野菊の如き君なりき」(昭30)、「喜びも悲しみも幾年月」(昭32)など。抒情的な作品ですね。昭和22年の4月に現在の学制(6・3・3・4制、男女共学)になったのですね。以前は、男女席を同じにせず。だから「野菊の如き君なりき」のような世界になるのですね・・・。
三浦哲郎さんは、新しい仕事に取り掛かる前、決まってすることがあり、それは親しい人に手紙か葉書を書くことだったそうです。そうすると、いつの間にか固さがほぐれて素直な自分に帰っていると。いい話を聞きました。山田太一「誰かへの手紙のように」、2002.9発行。あとがきで、このタイトルのいわれに触れていらっしゃいます。
山田太一さん、向田邦子さん、倉本聰さんとで3大脚本家とか。1934.6.6~2023.11.29、享年89。ご冥福をお祈りします。小説「岸辺のアルバム」「丘の上の向日葵」「君を見上げて」、エッセイ「誰かへの手紙のように」「月日の残像」「夕暮れの時間」などを読了しています。追悼・再読しました。著者の10歳ほど年長だと学徒出陣、神風特攻隊の世代。早稲田の同級生で友人が寺山修司。絶えず空腹だった。どんな味だって食べられるだけで何と有難いことか。テレビで大食い競争などの番組が始まるといたたまれない。