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評価内訳

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紙の本

やはり神にこだわるのか?

2002/10/13 00:34

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:NEKOMATA - この投稿者のレビュー一覧を見る

「エリ・エリ」、「レスクティオ」では一神教を扱っていた作者が、
今回は多神教(神社が舞台なので神道だと思うが…)をベースとしています。

東北地方の神社が舞台で、穢れ(陰陽師でいう悪霊)との対決シーンが印象的なホラー物。
神社は神社でも東北地方にある古い神社とくれば、奉ってある神様はちょっと違っていますが、それは読んでのお楽しみ。

岩手の海辺にある神嶋神社で百年ごとに行う秘際、「大祭」で何かが起ころうとしている。
神嶋神社の宮司は大祭の成功を占う湯たて神事で大凶が出たことから、今回の大祭も前回のように失敗するのではないかと危惧する。
そこで、主人公の聖天弓弦と憑き物落しを商売とする法印空木を助っ人として大祭に望むが…

なんか、陰陽師とやっていることは同じような気がするが…
個人的には本編ではあまり活躍しなかった白猫の霊が気に入りました。

題名から察するにシリーズ物になりそうな気がします。
早くこの主人公たちで次の物語が読みたい!

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紙の本

そろそろ、夢枕獏や半村良といった先人が作り上げた世界を安易に利用するのは、やめたいもの。若いんだもの、もっと冒険したっていいじゃない

2005/08/02 20:02

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「岩手の神嶋神社で、催される百年に一度の大祭。手伝いを要請された聖天弓弦が出会う怪異、人形に込められた怨念」伝奇ホラー。
『エリ・エリ』で小松左京賞をとった作家の作品です。字面の印象から女性作家だとばかり思っていたら、あとがきからはどうも男性作家のようですが、どうなんでしょうか。もし、そうならばそれだけでも私にとって驚きです。
1980年、岩手で起きた鉄道事故、その場にたたずむ母子の姿から、話は一気に2002年の東京に飛びます。山田頼子は32歳の漫画のアシスタント。30歳までは漫画家になる夢を持っていたのですが、今は坂上苑という女流漫画家のもとで働いています。
そして、あるとき、坂上の恋人で苑に飽き始めた上村尚人と関係してしまいます。アシスタントと恋人の情事に怒った苑は、恋敵である頼子に人形《薫子》を捨ててくることを依頼するのです。
その頃、岩手の神嶋では、神嶋神社の宮司 安東英俊が、百年に一度流れ着く《先触れ》を海岸で待っていました。彼が見つけた形代は、毎年六月と十二月に行われる大祓いで使われる形代とは段違いの強い穢れを持つものでした。また京都では、そのとき、法印空木が、憑依された人の除霊を行なっていたのです。
聖天神社の宮司の息子 聖天弓弦は25歳。知り合いの神嶋神社の安東から依頼された大祭の手伝いをするかどうかで迷っていました。安東は八月二十一日から二十四日に行なわれる百年に一度の大祭に彼の助けが欲しいというのです。父親の聖天巌が嫌う神嶋神社と、殆ど語られることのない大祭。そこで行われる人形供養の本当の意味とは。安東に依頼された弓弦が村の家に配って回る大祭のお札。
何かを隠す安東、人形を供養しに神嶋に向かう頼子、免許を持たないに弓弦かわって運転をする家事手伝いの22歳の阿倍祥子、神嶋村出身の人形師、早産で生まれた子供信夫鯉太郎の息子が二代目如月杢三郎。堕胎した苑子が子供の供養にと6年前に二代目如月杢三郎に作ってもらった《薫子》、皆が神嶋村に集まってきます。
中では《薫子》にまつわる怪異が最も怖いのですが、映画のような頻繁な視点の移動が、主人公を見えにくくし、ホラーに不可欠な感情移入を妨げています。しかも、神社や形代という、現在ではあまりに使い古された道具立てが興を殺ぎます。特に、空木法印などは、いてもいなくても話には何の影響もありません。
あとがきには、明らかにシリーズ化を計った発言があるのですが、それを意識し過ぎる余り、今回の話に関係ない人まで顔を出した印象です。鈴木光司『リング』三部作や、夢枕獏を意識したわけではないでしょうが、これでシリーズ化はあまりに安易でしょう。

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紙の本

早く次が読みたい!!

2002/12/26 16:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:砂版魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「エリ・エリ」で小松左京賞を受賞、以降「運河の果て」「レスレクティオ」とSFを書き続けてきた作者初の伝奇ホラー小説。デビュー作「エンデュミオン・エンデュミオン」以来神をテーマとしつづけてきた彼の今回の題材も神。といっても一神教の神とは違い八百万の神々がいる我が日本神道の中でも一番混沌とした神仏習合を題材に、まつろわぬ神々の復讐の構図が浮かび上がる。
 主人公聖天弓弦(しょうでんゆづる)の父である巌が宮司を務める聖天神社からして、仏法守護神の大歓喜天を祀るという神仏習合の神社である。
 岩手県の中学校で美術教師をしながら創作活動をする作者が、その地の利を生かして設定した舞台、神嶋神社。百年に一度の秘祭、人形供養、穢れ。土着的ホラーの必須アイテムをちりばめた呪術世界で繰り広げられる、地祇との戦い。封じられた能力を持つ見習い神職、弓弦。そして黒のフェラーリ250GTを駆るダークな超絶的能力者、法印空木(ほういんうつぎ)。物語はまだ始まったばかりだ!
 個人的にはGetBackersの赤屍蔵人(あかばねくろうど)のような法印の超絶的な能力を見せ付けてほしかった気がします。それから、弓弦は強大な力を素直に伸ばすのでしょうか? それともそれゆえ苦悩する主人公になるのかな?
 早く続きが読みたくなります。

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