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紙の本
このカバー画を見ているだけで、不思議な世界に入っていけるんだよね。おまけに、本を開くとね、2頁おきにイラストが出てくる。うーん、クネリバシ!
2003/07/15 21:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
このあいだ、たむらしげるのアニメを見た。『老人と海』ではないけれど、「老人とクジラ」みたいなタイトルの作品で、私の横で子どもと夫が、じぃーっと見入っていた。水の音が虚空のなかで響き渡るような、深く、静けさに満ちた、それでいて本当に温かみのある作品だった。
この絵本はボクス船長と歴史学者のコロンバン氏と四人の武装甲板員の旅を描く、と書くと大人の冒険小説風の活劇を思うかもしれないけれど、そんなところは微塵もない、如何にもたむらの絵にふさわしいおおらかな話だ。それは、カバーと中のイラストが表すように、珍妙で不可思議、それでいて温かく、思わず「私も行きたい」と言いたくなるような世界の物語だ。
彼等が求めるのは、南オクトパス諸島のヌル海峡に面するガブリエール島にあるという「飛び玉」。それは巨大な羽をつけた空飛ぶ玉子であるらしい。彼ら6人が乗る帆船の名はドス・アギラス号、《オムの回転帆》を動力とするという。螺旋舵をつけて、殆ど揺れを感じさせないという素晴らしい船。もう、これは完全に椎名誠の不思議ワールド。
4人の甲板員は、機関長のドノバン、専任見張り役のミルトソン、専任コックで通称「すり足マック」、海釣り人のマックだが名前ほどには奇妙な動きをするわけではない。しかし彼等が使うのが《エブラハムの回転プリズム》であり、《くいつきアンカー》であり、《カシムラ単管式ラッパ銃》となると、もう子供ならずともわくわくしてしまうだろう。
そして遭遇するのがトパス海域の怒れる海牛といわれる無数の竜巻であり、それと戯れるドリル・バード、東ヌル海の大迷惑《竜の衝立》という隆起噴流、《エンリケ・ベラの星まねし》、舞魚、噴射イカ、ヌメバク、クネリバシ、ヨコバシリ、「ぼむぼむ」、「ぬめならし」といった不思議な現象であり、生き物なのだ。
いや、これだけなら今までだって椎名誠の世界にはあったかもしれない。しかし、この本には、たむらしげる描くカラーイラストがなんと23葉(カバーを入れたら24葉)もついているのだ。絵があって、本文を2ページ読めば、またイラスト。しかも、それが本当に美しい。
この本は、1991年にリブロポートから出たものに加筆し、版型をあらためイラストを追加。今後、続巻が出るという、それを聞くだけでも嬉しくなるような一冊。でも、こどもに「クネリバシ」ってどんな生き物?と聞かれて絶句してしまうかもしれない。まず、自分でこっそり読んで、絵と名前を頭に叩き込んでから、子どもに贈る、それがいい。小学校高学年ならば、説明などいらない。ともかく絶妙の言葉世界に触れることができる。
最後におねだり。出来るならこれをアニメで見せてもらえないだろうか。DVDだって買う、いや夫に買わせる。たむらしげるなら、この世界をそっくりアニメに出来る。それは数々の作品で実証済みだ。今度はシーナさんと一緒の初のアニメ、なんとかならないものだろうか。クーッ! 川平慈英になってしもた。
紙の本
独特な世界
2016/05/28 17:27
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投稿者:たぬき科マンボウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
不思議感が好きで購入しました。ストーリーは正直それほど魅力的なわけではないけど、独特な雰囲気と絵が素敵です。3時にお茶を飲みながら、のんびり見ていると、癒される本です。
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