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紙の本
性愛についても、唯物弁証法による解釈が可能
2003/07/13 20:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
性愛についても、唯物弁証法による解釈が可能であることがわかった。女系社会から男権社会へ、集団婚から一夫一婦婚へ、変遷するにともない、男が女をいかに私物化し搾取するようになったか、女性への禁欲の強制と男の縱欲、等の歴史が、まず語られている。それに続き、房中術、性愛小説、春宮図、についてのべ、巫術や易経や仏教と性について、また異常性愛についてまで、言及している。女性への搾取の具体的説明としての、後宮、妻妾、娼妓、の話を読むと、一時喧しかったウーマンリブ運動について、共感さえ持てるようになる。
飲食男女は、人の大欲存す(礼記)。人間の食と性とに関する行動は、生理的要素と文化的要素の相互作用の結果である。文化の一面なのである。性は人間の多種多様な行動に関連して、豊富な内容を包含している。その全容を明らかにしようとすると、膨大なものに成らざるを得ない。本書も浩瀚である。しかし、最後まで疲れず、退屈しないで読める。
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