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紙の本
日本と中国の間には深くて暗い溝が横たわっている。
2003/04/16 22:25
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投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進んでいくと、ただただ北京政府に対する憤りで一杯になった。
表面上は日中友好と満面の笑みを浮かべながら、本音の部分では国民に対して反日感情を高める政策をとっていれば相互不信が続くのも致し方ないと思った。共産主義で国家を統一し、更に多民族からなる国を一つにする手段として日本を敵国扱いするのは北京政府の大きな政策ミスであると思える。「支那」は蔑称であると抗議しながら、「日本鬼子」と日本人を蔑称で呼ぶ姿は中華思想のなにものでもない。
反面、多くの日本人が懐古趣味で郷愁を中国に求めるだけで、財界もマスコミもいまだに日清戦争後の感覚で中国と接してしるのではないかと懸念される。正しい歴史認識が相互の国に必要であると考える。
日中双方が相互理解を進めなければ、掛け声だけの日中友好で終わる危険性を示唆してくれた内容だった。
特に、中国からの留学生に対する援助を日本政府は真剣に考えなければ、益々日中関係は悪化するばかりである。ばらまきのODAを今一度見直して、インドネシアの戦時賠償留学生のように日本政府の資金で留学生を支援できないものかと思う。今の北京政府に対する嫌悪感を抱いていたが、著者のような方が水面下で努力されているのを読んで、嫌うばかりではなく理解しようと思った。
流石に東亜同文書院の思想は高いなと感じいった。
北京政府よりのマスコミ報道ばかりが目につくなか、極めて公平に日中双方を著者は捉えておられると思った。著者の経歴から、恐る恐るページをめくり、高い城壁のような抵抗感を持っていたが、読後にはもろくも城壁は崩れ去っていた。
もう一度、中国語を勉強し直してみようかと思いました。
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