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京都という街には片手で数えるくらいしか行っていない。今度一人で訪ねてみてもいいかもしれない。(2001.8.24)
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短編小説集
柴田さんの短編ミステリーはすっごくいい!
あっさりすぎず、くどすぎず。
シリーズものを多く書いている作家さんだけれど、
そうでないもの(これとか)をもっと読んでみたいなぁと。
★をひとつ減らしたのは全篇を通しての舞台が京都だったことから。
京都は嫌いではないけれど、京都以外でもよかったのにーと。
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前に読んだ気がするなぁと思いながら読み始めたら、やはり読んだことがる本だったのだけれど、せっかくなので最後まで読んだ。京都を舞台にした男女の愛憎が絡んだミステリ短編集で、全体的に憎悪が目についた。同時に裏返しの部分も表現されてはいるのだけど、あまり心地よくはない。
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2012年5月2日読了。
初読は文庫化されてすぐだったはずなので、約10年振りの再読です。
京都を舞台にした短編集で、ミステリーとしても質の高い作品だと思いますが、それ以上に人の想いを丁寧に描いた作品ばかり。
ひとつひとつの短編の読み終わった後の余韻がなんともほろ苦くて、でもそれが京都という土地にマッチしていて、私はとても好きです。
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作者の柴田よしきが女性だったとは少し驚いた。
もう大丈夫です。あたしなんだかふっきれました。日本ってこんなに小さな国なのに、それでもその町その町で、価値観も道徳も常識もみんな違う。津峡しか知らなければ東京の常識がすべてだって思ってしまうんでしょうけど、こうやってちょっと旅しただけで、自分お知っている世界なんて小さなものだったんだって思える。正直言って、そう簡単に立ち直れるとは思えないんですけど、どもね、ともかく、これで人生終わりにしちゃったらあんまりもったいないって、そう考えることにします。
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いずれの話も京都が舞台。凜とした京都の風情の中に、メラメラと蠢く女の情念。柴田さんらしい作品群です。
最後の2編は珍しく男性目線、ラストの『しあわせの方角』が良かった。中年男の友情と京風おばんざいがいい味わいを醸しだしていた。