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東京古本とコーヒー巡り みんなのレビュー

  • 税込価格:1,57214pt
  • 出版社:交通新聞社
  • 発行年月:2003.3
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー13件

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評価内訳

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紙の本

用事に追い回されない日々がきたら、本との出合いを求めるためじっくり探し歩き、出合いの喜びを噛みしめるため椅子に座ろう。眺めるだけで場所の磁力に引き寄せられる写真満載。すでに5刷だとか。

2003/12/26 14:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

     「本を読む」 

陰影が満ち、静寂が満ち
孤独な思索への希求が満つるからこそ
幸福を感受できる場所があり——虚勢ではなく
それを「幸福」と素直に認める自分がいて——
珈琲碗より湯気と芳香(かおり)立ち昇る

ゆらゆら立ち昇る去りし日のあなたの言葉
——「きみにはがある」

かんぬきを下ろし
——せめても読み継がれてきた本を道連れにして——
こもらなくては
でなければ芳醇は得られないとかたくなに
囲い込んだ年ごろがあり——
うっかり遣り過した月日はないと言いわけできる
いまには至らぬものの——
ふたたび扉の内に本を携える——古い本を
だがしかし鍵は外したまま

碗より少しばかりの一口をすする
苦味に寄らず、酸味にも走らない
理想の黒き飲物とともに立ち昇らせよう
過去に生きた人びとの記憶や思い
その封印を解き放ちよみがえさせるのだ
私が「読む」ことによって——
扉の向こうへ持ち帰ることによって——

限界に満ちた言葉
そうと知りつつも
言葉の魔力を感受する者であるがゆえ
昔もいまも——

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2005/04/22 15:31

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