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紙の本
用事に追い回されない日々がきたら、本との出合いを求めるためじっくり探し歩き、出合いの喜びを噛みしめるため椅子に座ろう。眺めるだけで場所の磁力に引き寄せられる写真満載。すでに5刷だとか。
2003/12/26 14:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「本を読む」
陰影が満ち、静寂が満ち
孤独な思索への希求が満つるからこそ
幸福を感受できる場所があり——虚勢ではなく
それを「幸福」と素直に認める自分がいて——
珈琲碗より湯気と芳香(かおり)立ち昇る
ゆらゆら立ち昇る去りし日のあなたの言葉
——「きみにはがある」
かんぬきを下ろし
——せめても読み継がれてきた本を道連れにして——
こもらなくては
でなければ芳醇は得られないとかたくなに
囲い込んだ年ごろがあり——
うっかり遣り過した月日はないと言いわけできる
いまには至らぬものの——
ふたたび扉の内に本を携える——古い本を
だがしかし鍵は外したまま
碗より少しばかりの一口をすする
苦味に寄らず、酸味にも走らない
理想の黒き飲物とともに立ち昇らせよう
過去に生きた人びとの記憶や思い
その封印を解き放ちよみがえさせるのだ
私が「読む」ことによって——
扉の向こうへ持ち帰ることによって——
限界に満ちた言葉
そうと知りつつも
言葉の魔力を感受する者であるがゆえ
昔もいまも——
紙の本
ぜいたくな散歩
2003/04/26 22:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大島なえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京と言う言葉が似合う本がある。
この本は、正に東京が似合う本だ。文中には、東京にしかない贅沢な楽しみと時間の流れがあるだろう。
古本とコーヒーとは、なんとも当たり前のような取り合せのようだが、ここに出てくる古書店から始まる個性溢れる店達のたたずまいから、まるで匂うように感じる東京の洒落気が満ちている。
私は古本収集家でもないし、古書店ばかり通うような物好きでもないが、ただ眺めているだけで楽しい古書店と言うのがあるのだなぁ。と、しみじみ感じている。
マニアックと言ってしまうのは簡単だけど、限られた者だけじゃない誰でも気楽に覗いている気分になれる。実際に、この本の中に出て来る店には行けなくとも、楽しみが伝わってくる。
古書店だけでなく、様々な店が、それこそあれもこれもと紹介されているし、それらを紹介する達人たちの小文を読むのも良い。時おり、本当にわかって紹介してるんだろうか?と思いたくなるような、ガイドブックがあるが、この東京通めぐりとでも呼びたくなる本書は、正真正銘の東京ガイドブックになるだろう。
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