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紙の本
キリスト教っていうと
2006/03/27 19:38
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリスト教っていうとこの本を思い浮かべるなぁ。完全に物語に入っている前書きから書簡で始まる流れは、違和感なく引きこまれていくし、主題・題名ともにシンプルでいいと思う。でも疑問は、なぜ神が「沈黙」しているか? というところにあって、神が存在するか? というところにはないわけね。まあそれが宗教っていえば宗教ってものだけど。
紙の本
宗教とは何か
2024/05/07 20:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の大きなテーマ、それは「宗教とは何か」
新しい宗教が普及するとき、おそらく人は宗教に救いを求めている。今までの宗教では救われない自分を、新しい宗教では救ってくれると信じ、願い、新しい宗教を信仰する。
キリスト教も始めはそうだったのだろう。厳しい年貢の取り立てにあえぐ自分たちを助けてくれるはずの存在だった。
しかしキリスト教弾圧下の日本では、キリスト教は信者を苦しめることになった。
キリシタンであるがゆえに拷問を受ける。それでも神は沈黙している。自分たちを救ってくれない。
それが故に司祭は転んだ。でも誰がそれを責められよう。同じ状況なら私も転ぶ。
電子書籍
神の存在とは
2019/12/06 09:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:漣 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は宗教、信仰について明るくありません。
キリスト教、仏教、イスラム教は軽く学びましたが、正直、手応えというか、自分のスタンスというものは得られていません。
400年近く前にこの日本で、宣教師、信徒の迫害があったのは、もちろん知識としてはあります。
主人公である宣教師のロドリゴが苦境に落ち入る度に、
『神は沈黙している』というフレーズが入ります。
踏み絵を踏まず、穴に入れられて、殉教する信徒が描かれていますが、踏めば良いじゃない、信仰って心の問題でしょ?命あっての信仰じゃないの?と不信心な私は思ってしまいます。
物語の最後まで『神は沈黙』を通しました。
それは当然だと思います。
私は『語る神』を見たこともなければ聴いたこともありません。これだけテクノロジーが発展した現代においても非科学的な信仰が廃る気配がないのは不思議でもあり、必然でもあるのかなと思います。
人間以外の動物には信仰は存在しないように見えます。
動物と人間の確かな違いは、そこだけかもしれません。
もちろん私と同じように不信心な方もいるでしょう。
それでも初詣に行けば、なんとなく手を合わせることくらいはするでしょう。
人間は、何故生まれてきたのか?何故死ぬのか?死んだらどうなるのか?そういうことを考える余裕(知恵)があります。動物に、そんな余裕はありません。
また、科学が未発達だった時代には、困難あるいは幸福がある度に『神の判断』で済ませるしかなかったのでしょう。
さらに宗教と政治は切っても切り離せません。
それは民主主義や共産主義、資本主義そのものが宗教的であるからです。盲信して良い政治など存在しません。
太古から支配者あるいは支配欲求の強い者は、自分に都合の良い論理を採用し、不都合になれば切り捨ててきたのです。
400年前の迫害も同じです。
切っても切り離せない政治と宗教ですが、多くの献身的な信者は、政治より宗教を信じるでしょう。
しかし、今のところ世界を動かしているのは政治でありテクノロジーです。信仰心はあくまで『個人的』であるように見えます。中東やアフリカでは宗教や利権絡みの戦争が続いていますが、信仰心の厚い人が殺人をしているのです。人間は追い込まれれば、ずれるはずのない信仰も自分に都合良く解釈します。私は現代日本という安全地帯から、このレビューを書いています。何も言う立場にないのかもしれません。そんなことまで、この作品「沈黙」は、考えさせられましたが、私自身は一歩も前に進むこともなく、後退することもありませんでした。もちろん答えは与えてくれません。かなり多くの読者に受け入れられていますが、私の想像力がワサワサさせられることはありませんでした。
紙の本
人は聖人ではない
2017/09/17 14:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オラフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここで登場する聖職者は、聖なるこころよりは激しい野心を持ち、やけに人間臭い。私は以前聖職者と関わったことがあったが、地に足がついておらず現実感に欠けているもの、人生に挫折したもの、真剣に神の御言葉に添うべく情熱的なものなど、本人達はあまり話したがらなかったがどことなく人間臭さを感じた。聖職者の独りよがり、陶酔心はぞっとするぐらい繊細に描かれている。
聖職者に同行した日本人たちは、彼らの信仰しているキリスト教を理解していなくとも、人間臭さと聖なるものの矛盾を肌で感じたにちがいない。
紙の本
キリスト教っていうと
2000/10/21 10:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリスト教っていうとこの本を思い浮かべるなぁ。完全に物語に入っている前書きから書簡で始まる流れは、違和感なく引きこまれていくし、主題・題名ともにシンプルでいいと思う。でも疑問は、なぜ神が「沈黙」しているか? というところにあって、神が存在するか? というところにはないわけね。まあそれが宗教っていえば宗教ってものだけど。詳しくは