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夢枕獏の「陰陽師」の短編「鉄輪」の長編化です。
「鉄輪」は、「陰陽師」のなかでも、特に大好きな作品です。
特にあのなんともいえない、美しいラストシーンは、ずっと心に残っておりました。
ということで、この長編化された作品も、前から読みたいなぁと思っていたわけです。
短編と長編の違いは、源博雅と生成り姫の関係がありますねぇ。
長編は、恋愛関係っぽくなっています。
あんまり恋愛色のなかった短編は、博雅の「いい人」ぶりがメインでしたが、長編の方は、鬼に変わっちゃう姿を見られた姫の苦悩がより濃く出ていると思います。
それでも、長編でも、「そなたが愛しいのだよ」という博雅の優しさは健在です。
相撲の話も、最後の最後でつながって、わたしは、思わず「うまい」といってしまいました。
やっぱり、最後の博雅と姫のやり取りは泣けました。
安部晴明の話というより、これは、源博雅のお話なんだなぁ。
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博雅の恋愛事情。博雅の笛の音を聴いていた姫に博雅が恋をして、けれど思いのかなわないまま十二年が過ぎ…というお話。十二年前、博雅がちゃんと姫の後をつけていれば…と悔やまずにはいられない。でもどんな姿になろうと姫を許す博雅のやさしさが伝わる一冊。
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シリーズ中、最初に発表されたのが違うため、他の短編集とは少しだけ雰囲気が違う。
同じストーリーの短編もあり。
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『陰陽師』シリーズでは確かコレが一番怖かった。
女の執念って怖いねって話ですよ。生成りは怖い。。。
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陰陽師シリーズがお気に入りなんですが、その中でも一番好きなのはこれ。
もとはシリーズの中の短編だったものを、長編へと加筆されたものです。
登場人物の源博雅が好きな私としては、このお話が一番好きです。
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久しぶりにこのシリーズに戻った。
泣けて、泣けて仕方なかった。
人の誰の心にも潜む鬼。
私も悲しかった。
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シリーズ第五作目は、某新聞社の夕刊に連載された長編。
そのため若干今までの作品と趣が違う。
本作は、「付喪神ノ巻」の中の短編「鉄輪」を
長編化したものである。
そのため、私にとって、
短編版の「鉄輪」を初めて読んだ時に受けたショックや
感動があまりに強かったために、
改めて長編化した「生成り姫」を読んでみたら、
既に一度読者の心に向かって発された題材を、
いかに著者の夢枕獏氏が
その筆力を駆使して料理し直しても、
この物語から受ける感動は薄れ、
熱は冷めてしまった感がある。
それでも、この切なすぎる物語のラストは、
何度読んでも、短編も長編関係なく、
ぐっと胸に迫ってくるものはある。
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陰陽師シリーズの第4弾!!
陰陽師シリーズの初長編!!
源博雅が凄く良い!!
特にラストが凄い良い!!
兎に角、平安時代の雰囲気が凄い楽しめる作品です♪
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この人の安部晴明に惚れた。
カッコ良すぎる。
度々出てくる「ほろほろと酒を飲む」という表現。
「ほろほろ」って何?って思いながら、お酒を飲みたくなった。笑
晴明と博雅の関係がとても萌える。
青臭い草木の香りとか、生ぬるい湿気を含んだ風とか、虫の音とか…些細なことを感じながら月を見上げてお酒を飲んじゃう二人が素敵。
偏った趣向で読んでごめんなさい。
でもストーリー自体とても面白くて一晩で読んでしまった。
このシリーズはいくつか読んだけど、これが一番好きです。
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表題のとおり,陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた初長編。
武士の源博雅とのコンビは映画化もされている有名な設定。
名作短編「鉄輪」をベースにしながら,
他の短編で描かれた挿話で肉付けされ,
長編作品でありながら連作短編のようでもある構成となっている。
二人の掛け合いの魅力,中でも博雅の魅力が際立つ作品である。
古語を交えながら読みやすく平易な文章で書かれており,
平安文化も巧みに織り混ぜられていて楽しめる。
ベースが良い話なのでうまく仕上がっているが,
個人的には短編集の方が良い仕上がりで楽しめると感じた。
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付喪神ノ巻で書かれた「鉄輪」を長編化したもの。
博雅がいい男すぎて「…もう!」ってなる話。ちょっとくらい強引に引かれたいものなのよ女は。
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私の中で一番グッとくる恋愛系小説だと認識しています。
なんていうんだろう。
恋愛ってかくあるべき!と思います。
一時期の思い込みで人生を棒にするのって私好きじゃないんですよね。
たとえ、19歳の恋愛でも実のあるものにしたいと思うし
究極、キスとかも減るもんじゃないけど無駄遣いはしたくないんだ!
昭和かよ!って思われるかもですが、一生をともにする人だけにすべてをささげたいと思うのだ!(わあ超恥ずかしい)
だからさあ博雅の言う、たるんだ顎も愛おしいと思うのだよ!って
なんていうんだろう。究極に泣けるんだよね!
最高だ!!
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陰陽師シリーズは多分ずっと読むし読み返すと思うくらい好きなのです。
「鉄輪」もすごく好きなお話。
獏さんの書く鬼はキレイで恐くて切ないなぁ、と思います。
とにかく、博雅が好きでしょうがないな、ということを再認識したお話。
あと、晴明は博雅いなかったら「人」では無かったかもなぁ、なんて思うお話。
お酒を酌み交わす相手がいるから「人」で留まっていそうだなぁ、て。
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2010.04.01 読書開始
2010.04.11 読了
会社の先輩からお借りしている、夢枕獏氏の陰陽師でございます
こちらの巻は、朝日新聞の夕刊で連載していたとかで、これまでの巻と違い短編形式という感じではありませんでした
お陰で、晴明と博雅の出番がたまになかったり…
この二人のコンビが好きな私としては、少し残念な巻でもありました
また、読んでいて何だか見覚えのある気がする話もちらほら…
立ち読みした時に見た話なのか、それとも以前の巻に似たエピソードがあったのか…
しかし、博雅も気の毒とは思いますが、徳子も気の毒ですね…
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晴明、博雅、道満、蝉丸、そして今回のヒロイン、徳子姫、登場人物のそれぞれが持つ独特な存在感。今回もこの「陰陽師」の世界を堪能しました。