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あのころ、私たちはおとなだった みんなのレビュー
- アン・タイラー (著), 中野 恵津子 (訳)
- 税込価格:880円(8pt)
- 出版社:文芸春秋
- 発行年月:2003.7
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文庫
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紙の本
毎日を生きるということ
2009/03/06 10:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
結構厚みがあって、最初のほうは登場人物の多さに
読みきれるだろうかと不安になっていたが
前フリの状況設定や人物紹介が終わると引き込まれる。
50代の女性が、「いままでの人生はじつは間違いだった!」
ということに気付き、人生をリセットするために行動を開始する。
でもドラマチックな展開はそうあるわけではなく・・・・・・と
いうようなストーリー。
いわゆる「自分探し」系に終わっていない。
というのは、レベッカ(主人公の女性)は
リセットするための手段をとりながらも
現在進行形の自分の生活を放棄することなく、
やるべきことをきちんとこなし、日々を送っていくのだ。
日々を生きるというのは、まったくなんて雑事に追われることなのだろう。
そしてそのなかに輝きがあるということも、作者はきちんと書き込んでいく。
読み終わったあとに、ほっとする。
この小説は、日常のきらめきを切り取ってみせてくれる。
誠意をもって奮闘してきたことには無駄がないのだという
あたりまえのことを教えてくれる。
そのときにはこなすのに精一杯で余裕なんかない。
でもそういうときほど輝いているのだということを。
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