投稿元:
レビューを見る
日本中の猫の写真とエピソードが詰め込まれた素敵な本です。本というか写真集なんでしょうけれど、添えられている文章もほんわかしていてとてもいいのです。
写真も、猫たちの、一瞬しか見せない貴重な表情、動き、そういったものを切り取って集めてあるという感じ。色々な場所の、色々な暮らしを営む猫とそれを取り巻く人間の表情が息づいています。
猫好きにはたまらない一冊ですよ。
投稿元:
レビューを見る
最後に『what's Michael?』が入ってるのが嬉しい。
目つきの悪いロシアンブルーがお気に入り。
投稿元:
レビューを見る
人は人、猫は猫、と、別々の世界で生きているのではなくて、どちらも同じ空間の中に共存してるんですね。
「人の生活の中の猫」ではなく、「猫の暮らしの中の人」の様子を見せられているような気分になります。
投稿元:
レビューを見る
野良なコたちがゲームやってる子どもたちと違和感なく集会状態なのには笑えたと同時に不思議感。本来猫は子どもがキライ。。。なはず。静かに自分のことに没頭する現代っ子は猫と通じるものがあるのかなあ。などなど、猫の表情がたっぷり。地方色あふれる可愛らしくもふてぶてしい面持ちの猫たち。
投稿元:
レビューを見る
ランク四つ星半。
日本中の野良にゃんこの写真集。
ぷらす、彼らにどうやって出会ったかの少しの説明文。
もうとにかく、とにっかく猫が可愛い。
無類の猫好きな私は無条件降伏するしかなかった。
出かける時に是非鞄に忍ばせておきたい一冊。
ただ、思わずにやけてしまうので周囲に怪しまれること必至(苦笑
投稿元:
レビューを見る
(2008.05.04読了)
野生動物を撮る写真家として有名な岩合さんですが、猫の写真を随分昔から撮っていたらしい。「プロとして猫を撮ってきてもう30年以上になる。」(159頁)
「70年代には、猫の写真を撮っています、というのもなんだか恥ずかしかった。野生動物でなければ撮影対象としてカメラを向けてはならない、動物写真家といて格好がつかないということなのかもしれない。一方、可愛くなければ猫写真として認められない、出版社にも広告にも使ってもらえなかった時代でもあった。」(159頁)
1978年に出版した「愛するねこたち」が売れたので、猫を撮り続けることができたようです。この本は、月刊誌「SINRA」の仕事として撮ったものを一冊にまとめたものです。前に読んだ「地中海の猫」も月刊誌「SINRA」の連載だったようです。
北海道、秋田県、福島県、東京都、神奈川県、滋賀県、奈良県、大阪府、広島県、長崎県、沖縄県、の猫が登場します。
後姿の猫、鼻提灯の猫、バッタに飛び掛る猫、カラスに尻尾をつつかれる猫、アップの猫、風景の中の猫、いろんな猫が写されています。
写真に取材ノートが添えてありますので、どこで出会ったどのような猫かがわかるようになっています。
猫好きの方、写真の好きな方にお勧めです。
☆岩合光昭の本(既読)
「海ちゃん」岩合光昭・岩合日出子著、新潮文庫、1996.11.01
「地中海の猫」岩合光昭著、新潮文庫、2005.03.01
「ネコを撮る」岩合光昭著、朝日新書、2007.03.30
(2008年5月9日・記)
投稿元:
レビューを見る
タイトルままの一冊。どちらかと言えば、犬派だけれど日本猫もやっぱりかわいい。いやされる(*´▽`*)
投稿元:
レビューを見る
『ニッポンの猫』岩合光昭
今年最初に読んだ本(というか写真集だけど)は『ニッポンの猫』。
なんともめでたい。
思わず目を細めて黄色い声を出してしまう。
日本のあちらこちらに、猫はいる。
猫たちは人間とほどよい距離を保ちながら、人の暮らしと寄りそって生きている。
人間が「暮らしやすい」「居心地がいい」と感じる土地は、猫にとっても暮らしやすいということになるのだろうか。
最近、野良猫を駆逐しようとする動きがあったり(避妊=長い目で見れば駆逐だと思っている)、そうでなくても都会では昔ながらの町並みが減ってきて、路地や空地がなくなってきている。
人口的に作られた街には、野良猫がいない。寂しい限りだ。
野良猫がいるかいないかは、その町の寛容さを計るうえで一つの重要な指標になるのではないかと思っている。
この本に登場する猫くんや猫ちゃんは、素朴で、無防備な姿をさらけ出している。
それでこそ、土地に住む猫だ。
ニッポンの猫だ。
こういう猫たちがいつまでも我々のそばにい続けるニッポンであってほしいと切に願っている。
投稿元:
レビューを見る
尾道に行ったときに、まちの中にしれっとにゃんこがいろんなところでちょろちょろしていて、しかもみんな美人さんばっかりで、にゃあああんて素敵なまちなんだ!と思って、ウッカリこの本を買っちゃったのでした マル
投稿元:
レビューを見る
プロとして猫を撮って40年にもなる
岩合光昭さん。
可愛くなければ
猫の写真なんて
一銭の価値もないと言われるこの世の中で、
ふてぶてしいまでの(笑)
ありのままの猫の姿を
ライフワークとして撮り続けてきた
岩合さんの一貫した姿勢には
頭が下がる思いだし、
そんな揺らがない姿勢が透けて見える写真だからこそ、
愛玩としてだけではない
真の猫好きのハートを
長い間射止め続けてきた
理由でもあるんだろうな。
猫が生きていくためには
人との結びつきがなくてはならない。
猫を撮ることは
必然的にそこに住む
人を撮ることであり、
その町がどういう町なのかを
猫の写真は
浮き彫りにしてくれるんですよね。
屋根の上の動かないシーサーと戯れる(笑)
沖縄の猫。
釣り人の後ろで
おこぼれを貰おうと待ち構える
ちゃっかりした大阪の野良にゃんこ(笑)
ある人はシロ、ある人はミーと
来る人によって
違う名前で呼ばれている(笑)
公園のベンチ猫。
琵琶湖を見わたせる特等席で
まるまるとまどろむ
滋賀県の猫。
港に佇み
夕方の海を見つめる哀愁ある
もふもふとした背中(笑)
日当たりのいい
お食事処前で
井戸端会議に花が咲く
広島は尾道の猫軍団。
二月堂に上がる階段脇の
灯籠の中で居眠りする
古都奈良の猫。
藁葺き屋根に同化した
秋田県河辺の黒にゃんこ。
駄菓子屋の箱の中で
優雅に寝そべる
東京・谷中のロシアンブルー。
などなど
北海道から沖縄までの
町で人と暮らす
半野良たちの姿を捉えた
愛すべき猫写真集です♪
岩合さんがゲスト出演した、
小林まことの元祖猫漫画
「What's Michael?」も巻末に掲載!
投稿元:
レビューを見る
エッセイはともかく、猫の写真はいずれも素晴らしい。さすがは猫写真の第一人者。日本の各地の風景と猫とが相乗効果をあげている。例えば、沖縄ではシーサーに絡む猫や、シーサーにそっくりなポーズの猫。秋田では曲がり家を背景に佇む猫。『地中海の猫』もよかったけれど、この『ニッポンの猫』もいい感じ。
投稿元:
レビューを見る
岩合さんの動物写真はただ「可愛い」だけではありません。
そこで生きている、猫達の生の息遣いが感じられる。
猫にもそれぞれの生活がある…という当たり前の事を改めて知らされる。
巷にはたくさんの愛くるしいペット写真が溢れていますが、野生のたくましく、自由に生きる猫達の姿もいいものです。
投稿元:
レビューを見る
「どうか美味しい魚をわけてくださいという、猫お得意の、あなたがいてくれるから私はやっていっける、という顔をしている」
まったくその通りだ。オイラはその顔に毎日やられている。芸をするわけでもなく、好きなときに気ままにスリスリと甘えてくるだけだけど、なんかしてやりたくなる。むかしは嫁さんもそうだったのにな。いまでは、「あなたなんかいなくても私はやっていける」って顔をしている。