サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

「e-hon」キャンペーン 本の購入でe-honポイントが4%もらえる ~7/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

世界探偵小説全集 45 魔法人形 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー5件

みんなの評価3.6

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本

人物全く駄目だけれど、ミステリ部分だけはいい、という好例。これって、まさに埋もれるに相応しい名作なんでしょね、名前だってただただ混乱させるだけだし

2005/06/01 19:39

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

世界探偵小説の一冊で、私が全く知らなかった作家の一人。日本人の目がアメリカとイギリスにしか向いていないということを示す好例で、この叢書がなかったら、読むことが無かったに違いない。でも、何と言ってもうまいのは『魔法人形』という邦訳のタイトル。原題はDeath’s Mannikins 、その邦題への飛躍こそ、マジック!
で、それ支援する形のカバー画が、またいい。影山徹のキリコタッチの装画から、どちらかというと地味目のデザインになって、正直、がっかりしていたのだけれど、今回のカンバスの地が見えるようなグレイが少し混じった緑色に、同じく薄めの緑灰色の釘で鳩尾を貫かれた人形、その下に見える血は矛盾だけれど、その不気味さが何ともいえないムードを出していて、装画の浅野隆広、装幀の坂川栄治+藤田知子(坂川事務所)の二人も関係は不明のままだけれど、仕事は結構いいじゃん、などと思ってしまう。
小説の出だしだって、いい。これなら行ける、って誰だって思うのだ。ところが、ところがである。訳文は、癖が無くて読みやすい、連続する事件だって不可能興味を盛り立てて面白い、絶世の?美女だって出てくるし、ちょっと学術家肌の探偵も出てくる。登場人物たち全員が隠し事をもっている、と文句なしの話なのに、これが案外読みにくい。
何故だろう、どうしてなんだろうと首を傾げながら、それこそ上手いなあとしか言いたくない結末までこぎつけ、訳者である霧島義明の解説を読みながら、あ、と腑に落ちてしまった。それは「アフォードは、プロットを重視するあまり、人物描写にさほど重きを置いていない。」という部分である。
たしかに、そうだ。数多くの人間が登場するけれど、魅力的な人物も、憎みたくなるような怪しい男も出てきはしないのだ。しかも、当時のミステリによくある一人の人間を、文章が変わるごとに姓と名前で書き分ける愚かさ。たとえば主人公というか、探偵役であるジェフリー・ブラックバーンは、数行前まではジェフリーだったのに、今はブラックバーン、次はジェフリーである。これが主な登場人物20人全員に共通する。つまり、分身の術を使うわけでもないのに、私たちは40人もの人間を相手にするようなものなのだ。読みにくいったらありゃしない。
わたしなどは、最後まで巻頭についている登場人物表を愛用してしまった。せめて翻訳する時、それをある時点から名前だけに統一するくらいの配慮はないのかね、訳者の霧島さんよ、である(ま、私の鳥頭の問題は置いておくけれど)。いや、登場人物については、まだ言いたい。たとえば、探偵であるブラックバーンを事件に巻き込んだロロ・モーガンである。ロロは冒頭でこそ発言をするが、あとは殆ど最後までジェフリーのように取り上げられることは無く、とつぜんモーガンとして脚光をあびたりするのである。そこでブラックバーンはロロを。どうです、名前と姓を短い文章の中で交互に使うだけでも混乱を招くことが分かるだろう。
そして、没個性的な人物像。このなかで一人精彩をはなつのは、ジプシーである料理人のハナ・コンシダインただ一人なのだ。うーむ、折角、抜群のトリックというか合理的な解決をしているのに、なんだ、この登場人物はである。しかし、それも黄金時代1937年のミステリとあれば致し方ないか、この不可能犯罪と、無理をしない解決、そして多分本格推理を読み慣れない読者なら驚愕するであろう結末、十二分にもとがとれる。
最後に簡単な紹介の引用。
「魔力の存在など信じはしないだろうね」旧友のロロの言葉にジェフリー・ブラックバーンは目をみはった。高名な悪魔学研究家ロチェスター教授の屋敷で、まるで中世の魔術が甦ったかのような怪事件が発生しているというのだ。死を予告する不気味な人形が、次々に家族のもとに送りつけられ、すでに教授の妹が謎の転落死を遂げていた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

内容紹介

2003/09/01 16:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:藤原編集室 - この投稿者のレビュー一覧を見る

怪奇趣味横溢の本格探偵小説

悪魔学研究家のロチェスター教授の屋敷に送りつけられた一体の人形が、のちに新聞が〈人形殺人事件〉と書き立てることになる奇怪な事件の始まりだった。友人の頼みで屋敷へ乗り込んだアマチュア探偵のジェフリー・ブラックバーンだったが、その到着の朝、邸内の礼拝堂で殺人事件が発生する。死体の胸にはナイフが深々と突き刺さっていた……。全篇に横溢する怪奇趣味、「オーストラリアのカー」の異名をとる本格派マックス・アフォードの本邦初紹介。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2005/02/05 16:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/06/26 14:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/04/11 08:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

5 件中 1 件~ 5 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。