紙の本
喰うか喰われるかの世界
2022/01/26 13:43
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投稿者:けなちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
情報を取得し,時流を読み,考え,根回しできてようやく華麗なる生活ができる。
何もできない者は結局,できる者によいように使われるだけ。
喰うか喰われるかの世界。
しかし,思惑通りに事が運んで華々しい世界を手に入れてもそれは束の間。踏み台にして肥大化を企む人間は気づかないうちにすぐ傍まで近づいてきていて,今か今かとタイミングを狙っている。
資本主義の宿命ではあるが,痛烈に突きつけられる。
電子書籍
最後に
2021/04/16 22:12
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
何もこうならなくても……。結局は、父親と息子の争いがこうなってしまったわけで……。そのわだかまりが、人間の命と企業の命運を左右したようなもの……。出来たら、死のないエンドにして欲しかったけれど……そうなると、違う読後感になってしまうのでしょうね……
紙の本
上流階級
2019/06/10 06:04
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会は小説の大家が贈る上流階級のエゴイズムの完結編。良く映像化されるがやはり読み味わうことがより著者のメッセージが伝わる。
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読了! 山崎豊子って、読了感が他のよりも大きい気がする。満腹な感じ? ドラマ終わっちゃった上に見てなかったけど、次は女系家族を読んでみたいなあ。
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ものすごく壮絶であるのに、わりと淡々と描写される鉄平の最期にはやりきれない思いでいっぱいでした。最後になってようやく真実に気が付いた大介に「遅いんだよバカ!」って叫びたい。
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ずいぶん前に「沈まぬ太陽」「白い巨塔」に続いて手にした山崎豊子の本。相子さんにドキドキ(笑)。とても面白かった。最近キムタク主演でドラマになっていたけど、なんだか台無しだと思った……。
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昨今の金融再編を予告するようなラストでした。バッドエンドですかね?出生の秘密が悲しすぎます。
救いは万俵家の兄妹たちが呪縛から解放されたことです。後に大きな裏切りが待ってるわけですが、彼ら兄妹たちなら大丈夫なきがします。とても好きな作品のひとつです。
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長い物語を読み終えて、私の心に残ったのが三雲(頭取)の、この言葉でした。「・・・・・人間性を置き忘れた企業は、いつか、何処かで必ず、つまずく時が来るというのが、私の信条です」
結局、この一言に尽きるのではないかと思いました。
そして、ただひたすら残念です。
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ネットで書評見てたら結末知ってしまった。
下巻は一日で読み終えた。
ファミマの華麗パンに対しては、一体どのように接すればいいのだろうか、と思った。
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複雑に絡み合っていた問題がますます加速して、物語は急ピッチに進みます。そして衝撃の結末を迎えるのですが、二子の結婚問題や妻妾同衾の問題が解消されていくのは、やはり鉄平の存在の大きさを感じます。大介の悔恨や相子との決別などは、悪を捌く感があって素敵なのですが、より強大な悪がその裏で肥えるというのが、今の社会にも通ずる部分があり心痛いです。
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なんというか、読み終わったあとの読後感が複雑。結果的には些細なボタンの掛け違いだったことが、運命を狂わせ、一番大事であるべきものを見失わせ、ここまでこなければそれに気付けなかったことが痛々しすぎます。そしてそうまでして得たものも、井の中の蛙だということに恐怖を感じました。それにしてもこの一族の悲劇を背負ってしまった鉄平が最期に思ったことはなんだったんだろう・・・。冒頭の華やかな晩餐とラストの晩餐の寂しさは表裏一体だったということが心に残りました。
正義と悪。結果的には悪が正義を飲み込んでしまったけど、じゃ悪は幸せなのかといえばそうではない。大介はこれからの人生で何を思い、生きていくのか・・・。
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やはり、というか…銀平さんがもっと熱くなってくれないかなあ、と期待してたけどね。分相応に生きて暖かい家族の輪を創ることって難しいけど、していかないといけないなあ、と思った
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ここまできてやっと、
「白い巨塔」にも見受けられる
善と悪の象徴の対比が堅調に見受けられる。ドラマ版では、長男を主人公にしたことで、必要以上に原作での主人公である父の負の面を強調しすぎていることを感じさせられる。それに伴い、善を示す、もう一人の頭取との均衡が崩れてしまい、完全なシンメトリーの崩壊が予想されることが、自分としては、なんとなく作風を壊し、二つの作品が随分違ったものに見える気がする。
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万俵大介は、大同銀行の専務と結託して、鉄平の阪神特殊鋼を倒産へと追いやり、それをも手段に、上位の大同銀行の吸収をはかる。鉄平は、三雲頭取を出し抜いた専務と父親の関係を知るに及び、丹波篠山で猟銃自殺をとげる。帝国ホテルで挙行された新銀行披露パーティの舞台裏では、新たな銀行再編成がはじまっていた。聖域「銀行」にうずまく果てしない欲望を暴く熾烈な人間ドラマ。
上には上がいるw
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裏表紙にあらすじ書いてたんだけど、それ以上に衝撃の結末が待っていました。万俵家の崩壊は、今まで彼らにかけていた自由をもたらしてくれたんじゃないかな、と思います。何度後悔しても、終わってしまったものは元には戻らない。