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紙の本
アメリカへの従属的外交の舞台裏が見えてくる
2005/04/17 08:34
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻の中心は、政界への工作内容。ＣＩＡの政界工作もさることながら、アメリカ政府と日本首脳の密約に興味をもった。
核持ち込み密約、沖縄基地にかかわる密約など、日本政府の国民への背信行為が示されている。
すでに明らかになっていることもあるが、公式文書に基づく調査内容は、その真実に迫っている。未だに公開されていない文書があるにもかかわらず、政府が国民を欺き続けてきた事実は明確である。
首相の交代や選挙への資金提供など、不明な部分もあるが、いかにアメリカに左右されてきたか。その真相に迫るものがある。
本書に書かれたことがすべて事実ならば、とんでもない事態といえる。
いまだにアメリカへの従属的外交を続ける日本政府。なぜ、これほどにアメリカ追随を続けているのか。多くの国民が疑問に感じるほどの異常状態の裏舞台がみえてくる。
戦後政治のおさらいとアメリカ外交の不可思議を知るうえでも必読の書である。
テーマは難しいが、サスペンスを読むがごとく興味深い内容である。一度読んでみてはどうだろうか。著者の徹底した調査には注目できる。
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