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紙の本
江戸時代知識人の怪談における創作意図
2004/01/02 19:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんだぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
前評判が高かったので、期待して講読した。最初の感想は「知ってる中国ネタばっかり」で、いささか失望したのだが、気を取り直して再読すると、新たな視点での面白さが見えてきた。
それは、江戸時代の知識人である筆者が、怪談についてどのような意識を持っていたか、という点である。筆者は単純によくある怪談や中国の物語を書き写していだけではない。彼なりの独自の視点で取捨選択した上で記し、同時に手を加えているのである。その編集意図、創作意図が何よりも興味深い。
個人的には滑稽なオチをつけた笑い話系列がとても面白かった。ありきたの話に、筆者独自の嗜虐趣味(川柳にも通じるもの)が加わると、一気に江戸情緒豊かに感じられるから驚きである。皿屋敷の「お菊」が皿を十枚超えても数える理由が、とにかく滑稽で大笑いしてしまった。こういう知的なユーモアは貴重ではないだろうか。
個人的にはもう少し注釈を多くつけて頂きたかった。訳だけでは分からぬ奥深いものがあるに違いないのだから。再版の折りにはぜひご一考ねがいたい。
紙の本
編集者コメント
2003/11/29 03:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:田顔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漢文ということもあり、これまで全訳されることのなかった幻の名著が、訳者の小倉・高柴両先生の十年にも及ぶ努力のすえ、ついに一冊の本にまとまりました。
訳者の先生方は言葉に対する意識が超鋭敏! 本をつくっていてこんなに緊張したのは初めてです。一文字たりとも気の抜けない、文字通り胃の痛みを堪えながらの編集作業となりました。
原著の世界を可能な限り再現するために挿絵撮影も敢行、三十三葉の挿絵すべてを収録しています!
あの澁澤龍彦や小泉八雲も底本にした、奇妙奇天烈摩訶不思議な物語世界を、思う存分味わってみてください!!
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