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紙の本

負け犬の戯言

2004/02/07 19:51

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:流花 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「このまま少子化が進んでいくと、計算上では西暦3500年頃に日本の人口は約1人、となる。」——少子化をくい止めるには、どうしたらよいか。ということから、「産まない理由」を考察してみたのが本書である。だが、その理由たるや、「痛いから」、「結婚したくないから」、「うらやましくないから」、「愛せないかもしれないから」、「面倒くさいから」、「シャクだから」、「男がなさけないから」…アホかと言いたくなる。負け犬の戯言。産みたくないなら、産まなくていい。所詮、自分がかわいいだけじゃないか。
 だが、今の世の中、右肩下がりの経済に加えて、虐待、通り魔、誘拐、いじめ、と、子供が生きにくい世の中になってしまったのも事実である。子育てをしながらも、不安だらけであろう。子供を愛する自信がないのなら、なおさら産まないほうがいい。 
 『「なぜ産まないのであろうか?」ということを考えていくと、我ながらつくづく、自分の甘さ、弱さ、ズルさといったものを感じます。もし私が自分の祖母だったとしたら、「面倒」とか「痛いし」などといって子産みを避ける我が孫のふがいなさに、憤死しそうになることでしょう。しかし残念ながらこれが、紛う方なき現実なのです。』——「おわりに」の章で、筆者はこう述べている。
 子供を産むかどうかということは、個人の生き方の問題であろう。他人がとやかく言う筋合いはない。だが、産まない人が増えていくと、どんどん人口は減り、いろいろ支障を来してくる。国家として、人類として、最終的には滅びてしまうのではないか。そんな危惧を感じているからこそ、筆者は本書を著したのだろう。
 しかし、「では、どうしたらいいか」という問いに対する答えは見つからない。
 人間は、生き物である。生き物として、遙か昔から連綿と営んできた、子孫を残し、種を繁栄させていくこと…その本能によって生きているということには、変わりはない。だが、それを常に意識して生きている人間がいるだろうか。
 小津安二郎監督の映画『晩春』の中で、笠智衆演じる父が、「結婚したくない」と言う原節子演じる娘に向かってこう言う。「お父さんはもう56だ。お父さんの人生はもう終わりに近いんだよ。だけどお前たちはこれからだ。これからようやく新しい人生が始まるんだよ。つまり、佐竹君とふたりで創りあげていくんだよ。お父さんには関係のない事なんだよ。それが人間の歴史の順序というものなんだよ。」——“人間の歴史の順序”。目から鱗がおちたような気がした。そうなのだ。こうして人は生きていくのだ。人間の生き方…そんなものを超越した、人間という生き物を突き動かしているもの。それはまぎれもなく本能である。地球という生命体の一部に組み込まれた人間として、当然果たさなければならない義務なのである。それを素直に受け入れなければならないのだろう。
 何も考えずに、結婚して、子供を産んじゃった…というのが一番幸せであろう。本来「子供を産むかどうか」で悩む事なんて、あり得ないことだったのではないか。人間というものは、生き物でありながら、“他の生き物とは別”という意識を持っている。クローン、人工授精、遺伝子組み換えなど、おそれ多くも“生命”をも自らの手で操作してしまう人間。が、そんな人間社会に、行き詰まり、閉塞感が漂っていることは否めない。「人が人を愛せない」「人間嫌い」…そうとも思える言動が世間にははびこっている。そんな世の中を、どうにかしていくことが大切ではないだろうか。

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2004/10/15 15:41

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2013/03/14 20:22

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