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悪の道をゆく
2018/05/30 06:48
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒースクリフの生きざまが心に残りました。たったひとりの愛する女性へのピュアな思いも伝わってきました。
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以前に漫画版を読んだことがあって、キャサリンとヒースクリフの身分違いの悲恋物語だとばかり思ってました。あれっ?正直なところ登場人物全員の考え方に理解がいかないというか、しまいには腹まで立ってくるのですが(これは、召使や身分制度の文化に実際触れたことがないからかもしれません)不思議と最後まで読みたくなってしまいました。共感はおこらなかったけれど、嵐が丘の人々の愛憎模様を追っていくのはおもしろかったです。
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はじめは冗談かと思い、ヒースクリフはなんてシュールなユーモアの持ち主なんだハハハ!と笑っておったら、途中で本気だ!と気づいて固唾を呑みました。しかしキャシーが浮かれて結婚話をしている最中にそっと出て行く彼の姿を思い浮かべると、せつない。キュン。
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救いようのない暗さに、一度は放棄したものの、適齢期ってのはあるもので今読むと、 崇高な魂の壮絶な物語なのだと分かる。
殺伐とした空気が逆に、魂が惹かれ合う激しさを際立たせているから 健全な幸福の描写など一切出てこなくとも不思議と美しい話なのだ。 傲慢で荒々しく気高い人々もなぜかチャーミング。
女性が描いたとは思えない力強く異常な文章です。
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2008.07.02. ついに読み始めた!と思ったら、あっという間に読み終わってしまった。「嵐が丘」近年に見ないジェットコースターのようなメロドラマ。ヒースクリフ悪魔。でも、おもしろいんだなぁ。下巻を早く読みたい。
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元祖『家政婦は見た』じゃなかろうか。市原悦子さんの声が自然に思い浮かんでしまった。
1847に書かれた19世紀はじめの頃を舞台とした小説。
家の借主のロックウェル氏に、家政婦ディーンが、アーンショー家とリントン家の複雑な恋愛関係から生まれる悲劇を語っていく。
原題を「WUTHERING HEIGHTS」というが、読み進むうちに、この英題のWUTHERINGという響きが具現化していくように感じていくから不思議だ。
登場人物の関係は、ヒンドリーとキャサリンが兄妹、エドガーとイザベラが兄妹
ヒンドリーの息子がヘアトン・アーンショー
キャサリンとエドガーの娘がキャサリン・リントン
ヒースクリフとイザベラの息子がリントン・ヒースクリフ
愛を貫きすぎて執念に燃えるヒースクリフと、他と自己への愛情とに正直すぎるキャサリンが不幸を招いていることは瞭然なんだけれど、この人物が幸福になってしまわないところに理屈があるような気もするナ。
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キャシーとヒースクリフ、道徳や常識を超えた、自由な1対の魂が嵐が丘の厳しい自然と共に綴られています。
既成の常識でなく筆者独自の人のあるべき様など、文学の自由な息遣いを感じられた。
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大学の時
英文学科だからね
2年〜3年はひたすら米・英文学ばっかり読んでた
でも楽しくて
これも素敵で怖い恋愛小説
いいなぁ
こんなに愛させたい
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Wuthering Heights(1847年、英)。
登場人物が見事に病んでいる。ただ、少なくとも虚無的ではない。彼等は力の限り相手を愛し、憎む。泥沼の愛憎劇なのに多くの人を魅了してやまない理由は、このひたむきさにあるのだろう。特筆すべきは、語り手の批評眼の公正さだ。道を踏み外す者にも理由があり、本人だけの責任ではないことを、彼女は熟知している。しかし、最終的に運命は自分で選び取るものであり、苦境を乗り越えて相手を許せる者にしか幸せを掴むことはできないと、物語の結末を通して言外に語る。病的なドラマの背後に、まっとうで強靭な人生観がある。30歳にもならない作者がどうやってこの心境に達したのか、感嘆するばかりだ。
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モームがすすめる世界十大小説の一つ。
あらすじにヒースクリフという悪魔的人間の形成過程を描くとあるが、
それほど悪魔的でない。
実際は、人間的もろさや他者に対する苦悩などに悩まされ続ける。
何人も不幸に陥れ、屋敷や財産を手に入れたが、満足感を得ず
自滅した感がある。
1847年の作品を今読んでも古臭いとは思わない。
語り手の家政婦が、今のテレビドラマにも出てきそう。
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タイトル通り、荒々しい作品だが、一気に読ませる力がある。
これが処女作にして唯一の小説作品とは、恐ろしい。
訳は断然河島弘美訳を推す。
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一気に読み進めてしまう作品とうたっているけれど、実際はそこまで・・・っていう感じ。
もっと歳をとってから読んでみたい。また感じ方も違うんだろうな。
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[図書館]
読了:2007?
愛憎がいっぱいに詰まった小説。
登場人物はみな思い合い、でもとても脆くて、それが悲劇の呼び水となる。
全体的に鬱蒼とした曇り空の空気だけれども、最後はほんの少しだけ光がさしてくるような終わり方。
訳はもう少し硬くてもいいかと思うけど、読みやすくて無難。
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とことん重苦しいし狂気すら感じる。所々ホラーかってくらい怖いし。人間てここまで心すさんじゃうのかと思うと人間そのものについて凹みそうになる。文章自体は読みやすいけど、なんかもうねぇ‥うん(´ω`;)
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アンナカレーニナのレビューつながり。読み応えあるって聞いて。
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読んでいてつらくなる展開の連続・・・エドガーリントンもこの人たちとかかわらなければもっと長生きできただろうにね。