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親友の家が火事に遭い、親友は死んだ。
ところが、その親友の携帯電話から、死んだはずの彼の声が聞こえてきた。
とまどいながらも、親友の言葉に耳を傾ける。彼はこういう。
「どう考えてもおかしいんだよ」
その一言から、物語が始まる。
面白かった。けれど、なんだろう、扱うテーマが大きいのに、どこか二時間ドラマのような展開が、すっきりとしない。
登場人物達の行動も、なにかちぐはぐに思えたし、文章も稚拙では無いのだけれど、物足りない。
なるほど新人作家の「ミステリフロンティア」なのだなあ、と実感。
それでも面白くはありました。
二時間ドラマのような展開、というのも良く捉えれば、わかりやすく、飽きさせない良いテンポですし。
一つ生に対する投げかけと、一つ家族が再生していく物語で、読後感もさわやかです。人一杯死んでますが。
複雑に絡まったコードを解いてみる、そんなミステリならではの面白さも、十分ありました。
しかし、一番魅力的なキャラクタが主人公ではなく義父というのも不思議な感じ。
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読み始めたときには これほど大きなテーマが隠されているとは思いもしなかった。このテーマについて それほど深く掘り下げられているわけではないが 可能性の種を手にした時の人間の心の有り様は 理解できないものではないので、もしかすると現実に在ってもおかしくはないことなのかもしれない、とさえ思われてくる。軽々には論じられないテーマである。
そんな重いテーマとは別に 夏貴と正哉の信頼関係には胸があたためられる。中学生だからこその信頼関係と言えるかもしれない。
そして 夏貴にとっては突然現われた感の否めない 母の婚約者 東の存在が この物語を大きく救っているのだと思う。
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序盤のファンタジー(ホラーとも言えるかな?)な展開と中盤以降のSF的な展開の乖離具合が気になるところなんだけど、物語に感情移入しているとあまり気にならない。いろんなエピソードを詰め込んでいるので、いっぱいいっぱいな印象もあるけどそれ以上に物語として魅力的なので問題なし。
ミステリ的にはちょっと弱いところだけど、サスペンスフルな展開と次第につながっていく父と子の絆がすばらしい。
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昔の日本を舞台にしたファンタジーを描く作家さんの、珍しい現代物。犯人を追うストーリーではあるけれど、ミステリーと言っていいのか悩むところです。議論の難しい医療倫理を取り上げているのに、生々しくならずに爽やかなのはファンタジーの要素も含まれているからでしょうか。正直色々と不自然なところはあったのですが、主人公と「おっさん」の関係の変化の方が面白くて気になりませんでした。皆色々なエゴを抱えて生きていく。それは時に幽霊のようになってしまうのかもしれません。でも人との繋がりを作っていくのも人間のエゴなんですね。
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母の勧めで読んでみた。時代小説が人情味にあふれ、大変読み応えある作者との話だったが本作は現代物のミステリー。
これもテンポよく話がすすみ、大変読みやすい。
親友を不審な火事で失った少年が火事の真相を探るうち、だんだん凄い真相に迫っていく・・・という話。
突然現れた母の再婚相手と中学生の少年が信頼関係を築く過程がよくわからず。ていうか・・・義父、外見に反してめちゃイイ奴だけど、なんでこんなにイイ奴なんだろう。こんなに金持ちかつイイ奴が、最初完全にダメダメキャラだった主人公母となぜ結婚するのか。謎である。
一応出会いとかきっかけ語られてるけど、納得いくような行かないような・・・
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畠中さんの小説初めて読んだけど思ったよりよかったです♪でも途中で相棒があっさりかわっちゃうのにはがっかりした…
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・なかなかに面白かった。中学生だけでどう話を進めるかと想ったが、養父を味方につけるということろが巧いと想う。(実は養父がなんかやらかすんじゃないかと最後まで疑って居たんだけど・笑)・オチは、ミステリーだと想わなければまあまあかな、と。携帯電話というモチーフが良かっただけに、ちょっと弱い感じもします。でも長いわりにするする読めました。
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ミステリーです。途中で思わず「嘘…」って否定したくなる悲しい展開もあって吃驚。でも物語はそこで終わらず続いていくんです。ゾワゾワしました。
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主人公の夏貴はとても仲のよかった親友の正哉を火事でなくしてしまう。しかし、死んだはずの正哉が携帯に現れ、不審火の真相を調べてほしいと夏貴に頼む。2人で調べていくうちに意外な事実を知ることに。そして、夏貴は何者かに狙われだす。夏貴は母の婚約者の東と事件の真相に迫っていく。
最初てっきり東さんは結婚詐欺師か何かだと思っていたので、話が全然違う方向に進んでいくし意外といい人だったのでちょっと驚きました。なんかちょっと強引に話を進めているような気がしなくもなかったのが残念です。夏貴は問題なく生きていって欲しいと思いました。いろいろと考えさせられた話でした。
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親友正哉の家が火事になり、彼が焼死した。両親を助けようと夏貴の目の前で燃えさかる火のなかに飛び込んでいったのだ。不審火だった。嘆き悲しむ夏貴の耳に親友の声が聞こえてきた
さくさく読めておもしろかった!!これは推理系なものが好きな人は好きかもしれない。すごく頭の中に風景がうかぶのね!読み応えアリです。
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無理に二つの話をくっつけたような感は否めませんでした。
親友が唐突に消えすぎというか、置いてけぼりにされた感が。
いっそ二つの中篇にしてしまえばよかったのに。
東さんはかなり男前で素敵でした。
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『しゃばけ』シリーズとは完璧に趣向が違った。だけどなんだか雰囲気が同じだと感じたし、主人公がやっぱり病弱なのには少し笑えた。読みやすくて面白かったけど、まさか話が人工授精やクローンの方に流れていくとは思わなかった。
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「しゃばけ」をはじめとするシリーズが面白い作者の、初の現代物。 序盤、中学生の息子に色目を使う母親が相当気持ち悪くて、読むのをやめようかと思った。 中盤から面白くなったが、テーマが大きすぎる気が。 言葉づかいの所々に時代物のクセが見えるたので、クスリとさせられた。 2007/4/8 読了。
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読み進めているうちに最初の設定からどんどんずれていってる気がしました。死んだ親友が携帯に現れるって設定も生かされてないし、その親友家族が狙われたのもよくわからないし、不妊治療の大儀と深く突っ込めてないし、助けた少女は全然でてこないし、犯罪の動機もそのまんまやし・・・う〜〜んこういうの書く力量には遠いかな
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しゃばけシリーズが好きなので読んでみました。
でも全然ほのぼのしていなかった!
親友が焼死した事件を追っていくうちに・・
途中で「あれ?この子はどうなったの?」みたいな展開はありつつ、でも結局一気読みしてしまいました。