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紙の本
ニヤリと笑える短編八作
2006/02/13 23:18
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理小説作家や出版社の編集者を主人公に、その内幕や舞台裏を溢れんばかりのブラックユーモアを交えてミステリ仕立てで書いた短編八作を収めた短編集。
短編ミステリとして遜色のないでき、最後にはブラックなオチが待っている『超犯人当て小説殺人事件』に『超予告小説殺人事件』、作家が税金対策に慌てる様がおかしい『超税金対策殺人事件』、理系の理系による理系のための『超理系殺人事件』、大長編ミステリの流行を揶揄する『超長編小説殺人事件』などなど、どれもこれもニヤリとさせられるものばかり。
商業第一主義の出版会、水増しによる大長編の氾濫、高齢化社会に活字離れに税金問題等、深読みすればユーモアの裏側に隠された重いテーマを見つけることもできますが、そんなに深刻にならずに軽い気持ちで楽しむのが正しい読み方。作者の用意した極上の八つの黒い笑いを堪能しましょう。
紙の本
愛すべきナンセンス
2004/07/11 14:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kay - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾お得意の一般の意識を逆手に取った痛快作。作中での作家や編集者たちの苦労やおバカっぷりに、思わず笑みがこぼれた。明朗快活な「ハハハ」ではなく、ニヤリ笑いの「へへへ」が。こんな中身を読んでしまえば、帯の「推理作家協会除名覚悟!」の文字すら洒落として受け流せる。
私のお気に入りはショヒョックス。ありそうでなかったアイデアだと思う。星新一さんの本が好きな私は、こんなナンセンスな機械が大好きだ。まあ、人間ってのは天邪鬼だから、ショヒョックスが流行ったら流行ったで「この書評にはショヒョックスを使用していません。」なんて文句がウリになったりして。もちろんこれにも使ってません。へへへ。