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本音・・・
こ、恐かった(;_;)!
本当に信じている人が全員そうだとは思わないし、そういう風にナナメに見てしまうことは失礼だと思うんだけど、恐かった。
神の存在をあそこまで無垢に信じられることが恐かった。
ただ無心に信じている、その姿が恐かった。
主人公である早乙女だけでなく、翔子さんも。
まあ、それはわたしが無信教だっていうのもあると思うんだけど。
じわじわと怖さが体に浸透してくる感じがまた、
・・・怖いんですよねえ
(注:この本はホラー小説ではありません)
道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』と同じような精神的グロさ。
面白い。すごーく面白い。
けど、次はもうちょっと救われるお話が読みたいかも(笑)
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作者のデビュー作『慟哭』に衝撃を受けて手に取った二冊目。
彼は元(それとも現)宗教学者なのか?それとも彼自身救いを求めてさまよった経験があるのか?
内容を見るに、新興宗教をさまよい歩きキリスト教に行き着いたけどまだ信じきれない・・・と言う気がする(時間的にも:笑)
なんて物語から離れて推測なんてしちゃったけど、これは『慟哭』とは打って変わって衝撃皆無。
牧師の息子とその息子が幼子心に神の存在・その力を疑い、しかしその信仰ゆえに殺人を犯して・・・って話。
とにかくひたすら話が暗い。
そしてひたすら抽象的。(ま、扱ってるのが神だから仕方ないかもしれんが)
読んだ後は、ふ~ん・・・で終わるけど、その後ふと、「で、作者は何を言いたんだ?」となる。
考えても答えが出そうで出ない。
もしかしたら作者は、この信仰と会ったときに起こるジレンマを本を通して伝えようと思ったのか!?
そうすれば自分はまだかなり答えまで遠い・・・
クリスチャンの皆さん、これをぜひ読んで、感想を聞かせてください!
(先着一名なら無料で本あげます:D)
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―神の声が聞きたい。牧師の息子に生まれ、一途に神の存在を求める少年・早乙女。彼が歩む神へと到る道は、同時におのれの手を血に染める殺人者への道だった。三幕の殺人劇の結末で明かされる驚愕の真相とは?巧緻な仕掛けを駆使し、“神の沈黙”という壮大なテーマに挑んだ、21世紀の「罪と罰」。
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どうしても、宗教が!!最終的に神とはなんぞやなんだけど、うちとしては自分の責任をすべて神になすりつけ、自分の行動をすべて先天的なもののせいにしている人の話としか感じられなかった。自分も結構人のせいにすることが多いので、人の振り見て我が振り直せだなぁと思いながら終了しました。自分だと気づきにくいけど、そういうところは人をいらいらさせているんだと。
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ホラーとはまた違った怖さ。
なんというか、相変わらずのミスリーディングには脱帽。
しかし、題材があまりに重く、昇華し行く神への崇拝はやはり理解に苦しんだ。
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貫井徳郎作品はまだ沢山読んだ訳ではないけど、
今のところ、貫井作品で一番好き。
神の不在。
まず、恐らく個人的にこのテーマが好き。
遠藤周作に読みふけって居たくらいだから、
興味をそそられない訳が無い。
第一幕の少年時代のあらゆる疑問は、もう本当に夢中に読んでしまった。貫井作品というと、「トリック」の展開に神経を向けそうですが、ミステリとしてというより、宗教問題提起という面により興味があるのでそのような視点で読みました。
なので、トリックが暴かれた時は目から鱗状態、しばらく理解できないくらい、信仰と狂気を追っているだけで充分な読み応えでした。
それでも、うまく感想は書けないのですが…。
手元に残しておきたい一冊になりました。
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神を信じつつも、それを疑いはじめる主人公の物語。自分の興味・関心にジャストミートだったので、すごく面白かった。作者の問題意識や考察はすごく正しい方向に向かっていたと思う。ただ「神とは」「信仰とは」という点について、腑に落ちる回答はなかなか得られない、というのが感想。
しかし、この作品のトリック。途中で見破れてもおかしくなかったなぁ。途中で何度か「ン?」と思ったけど、ストーリーテリングの巧みさのため、つい読み急いでしまった。作者の術中にはまったということか。
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読み進めているうちに違和感はあったけど、トリックには最後まで気づきませんでした;
でもトリック云々よりもテーマが重いですね。
別にキリスト教を信仰はしていないけど、生まれながらに信仰することが決められていたらしんどい気がするし、こういう葛藤もあるんじゃないかなって思った。
男性作家はやっぱり感情移入型じゃなくて、こういった哲学的なことを問い詰める作品の方が好きだなー
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久々に主人公への共感が得られない作品に出合いました。
結局、自己チューな馬鹿者としかいいようがありません。
「神様がいたら、こんな不幸な事があるはずはない」と誰もが思った神という存在の意味。答えはあるのか、ないのか。
私には解らない作品でした。
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教会の親子。牧師の父と息子。
神はいるのか?と問い続けて、歪んだ方向に正解を導きだした人の話。
話し全体にトリックが効いているので、途中一瞬混乱する。
あと人がガンガン死んだり殺されたりして、理由が非常に理不尽なのでダメな人はダメかも。
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教会に住む、両親と息子の一家。
その教会に突然、ある男が舞い込んできた。
男は人懐っこくすぐに村人たちとも馴染むが、
ある朝事故車両の中から遺体として見つかる。
その車両に一緒に乗っていた人物は…、という物語。
神の存在・意義だとか、
キリスト教の真意への理解だとか、
そういった宗教的なことへの関心が高まった一作。
貫井作品らしく、どんでん返しもあります。
ただこの手の作品に倣って、全体的に暗いイメージですが。
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叙述トリックには完全に騙された格好。
えっ!と思って、前の章を読み直したりしてしまった。
物語のキーになると見ていた闖入者が割りと早い段階で、
あっさりと事故死してしまったのも意外。
途中途中のキリスト教談義には瞼が重くなってしまった。
終わり方も何となくすっきりしなかった。
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神の福音が聞こえぬと苦悩する神父。
神は果たして万人に対し平等なのか。
救いとは何か。
『裡』という漢字がやたら使われている作品。
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神様に近づきたい一心で、教えの捉え方が変な方向にいってしまう。宗教の考え方や信仰心ってこわいモノだなと思った。
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かなり重たい感じのミステリでした~。
宗教観バリバリな雰囲気の小説で、「神とはなんぞや?」「神は果たして誰にでも平等に幸せを与えるのか?」「誰でも神に救ってもらえるのか」などのテーマを満載に話が進んでいくのですよ~。
信者なのに、牧師なのに、牧師の息子なのに。。。神について疑問が沸くわけです~。
で、神の声を聞こうと、神に近づこうと、神に近づけさせようと『死』を選ぶという。なんとも重い内容の本でした。
なんかね~、こう書かれちゃうと、「神っていないんじゃないか?」って思っちゃうね。
私は別にクリスチャンじゃないから、別に苦悩なんてしないんだけど、神を信仰しすぎて不信になってしまう気持ちもわからないでもない。
アダムとイブが。。。って人間の始まりを語るけど、人間っていうのは猿から進化したもので、その前からオスとメスがあったんではないか?って、思ってしまう。
「神はみんなに平等に。。」って言うけど、『闇の子供たち』なんて読んでると、親に売られて性の奴隷にされ、病気になったらゴミ山にすてられるあの世界の子供には神もなければ未来も夢も将来もない。そんな子にでも神は平等に救いの手を差し伸べることできないじゃない?って思っちゃう。
それでもね、やっぱり「神頼み」したいときもあるのよね。
都合がいいんだけど、そんな都合よく考えられない人々のお話でした。
最後のほうになってミステリ感出てきて、どんでん返しもあり読み応えあったけど、それがなかったら絶対に手にしなかった本かも。。。