サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

「e-hon」キャンペーン 本の購入でe-honポイントが4%もらえる ~7/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

科学の最前線で研究者は何を見ているのか みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー8件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

今科学の最前線は人類が共有できないほど遠隔の地に隔絶された。その先に待つのは何か?繁栄か滅亡か

2004/12/12 17:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みち秋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今科学の最前線は我々が容易に想像できない隔絶された世界に達している。
我々は眼に見えないものに強い憧れと好奇心を持つ生物である。本書は我々の好奇心を十分満たしてくれると共に時空を超えた知的冒険を体験させてくれる。本書は現在最前線の科学者と著者との対談形式で編集され、「最前線で今何が起きているか」貴重な対談が聞かれる。18名の対談の中の一部を紹介する。

『人間はいくつまで生きられるのか(白澤卓二博士)…線虫の遺伝子操作で寿命が二倍になる事を確証。人間も今世紀中頃には20歳位は寿命延長の可能性がある』
『ロボットが人間を超える日(浅田稔博士)…人間に近い型と人間を助ける型と二方向の開発がある。人間とロボットでお互いの能力を補完する形が近未来に出現する』
『微生物に組込まれたナノマシン(難波啓一博士)…たんぱく質で構成された人工機械(ナノマシン)が体内で治療する日も近い。ナノテクノロジーは今世紀の最先端技術である』
『未来を設計する巨大コンピューター(佐藤哲也博士)…スーパーコンピューターにより地球全体の気象現象が科学的法則でシュミレーションできるようになる。さらに進むと未来、過去も再現でき未来を選択する手段として使える可能性がある』

これらの研究テーマは個人の育った環境の中で経験し、興味を持った事柄から探り当てている。そして研究過程において優秀な科学者との出会いに恵まれ、研究に大きな影響を受けている。そして自分の研究を国際的視野で見つめ、国際舞台で活躍をしている。科学者は恵まれた環境と歴史、優秀な頭脳、旺盛な好奇心、弛みない努力が必要であること再認識させられた。
科学者は最先端科学の見えない対象を解り易く我々に伝達する使命があると思う。それにより人との関りが生まれ、未知へ憧れる我々の心も、豊な精神活動が出来るようになると思う。今まで科学に対して経済原理を導入すべきと考えていたが、経済原理を排除した精神的な部分もこの成熟した社会には必要であると感じた次第である。

本書を介して時空を超えた知的冒険を終えた時点で、少しばかり博識を得て視野が広くなったような感覚を覚えると同時に一抹の不安も抱かずにはいられない。それは科学分野の専門分化が進み最新鋭計測器しか計測できない分野が発生し、その操作にも専門的経験を必要として簡単に事象を再現できなくなってきていることである。
科学の原則は法則を立証することであるが、それも簡単に出来ない状況になりつつあるようだ。科学の最前線がこのような極限状況になっている弊害として、近年石器の捏造事件、ベル研の論文事件が発生した。これは専門分化が進みすぎた象徴的な事件である。
さらに専門分化が進むと研究の目的、内容が誰も理解・管理監督ができなくなり「科学オタク」による人類滅亡のトリガーが操作される可能性も危惧される。そのためにはこれ以上専門分化が進まないように、研究分野のボーダーレス化と科学技術が暴走しないように科学者も一般市民も注視してゆくことが重要であると考える。

我々は現代の科学技術を高めていけば、自然界との調和が崩れると言うことを数多くの経験から学び取ってきた。生物体系の頂点に立つ人間は自然界を支配できると言う幻想に捉われてきたが、それは間違いであると気づき始めた。地球環境が悪化を辿る今、人間が地球で生きていく為に科学は正しく使われなければならないと思う。
二十一世紀の科学技術の課題は前世紀に地球環境に掛け過ぎた負荷を軽減することである。この素晴らしい地球で人類が長く生存する為に。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

何だか仲間で話し合っているムードがあって、例えば立花隆の対談のもつ斬り結ぶっていう気配は、ないんだなあ

2005/04/23 23:01

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今回は思い切って目次と、対談者の現在の勤務先と役職、年齢をまとめて示すことにした。タイトルとそれだけでも内容の雰囲気が伝わろうという親心であって、決して手抜きではありませぬ。
第1部「ヒトが来た道、向かう道」は、第一回が「人類のはるかな足跡」(馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 1945生)、以下「人間はいくつまで生きられるのか」(白澤卓二 東京都老人総合研究所研究室長 1958生)、「類人猿のゲノムで探る人間らしさの起源」(斎藤成也 国立遺伝学研究所教授 1957生)、「環境がつくった文明と科学」(安田喜憲 国際日本文化センター教授 1946生)。
第2部「私たちの心に潜む謎」は、第5回「ロボットが人間を超える日」(浅田稔 大阪大学大学院工学研究科教授 1953生)、以下「赤ちゃんはどうして言葉を覚えるのか」(酒井邦嘉 東京大学助教授 1964生)、「人はなぜ『あんなこと』を信じてしまうのか」(菊池聡 信州大学助教授 1963生)、「心はどのようにして生まれるのか」(茂木健一郎 ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー 1962生)、「工学で探る知能とは何か」(中島秀之 公立はこだて未来大学学長 1952生)。
第3部「ミクロパワーが世界を変える」は、第10回「微生物に組み込まれたナノマシン」(難波啓一 大阪大学大学院生命機能研究科教授 1952生)、以下「パンデミックは必ずやってくる」(河岡義裕 東京大学医科学研究所教授 この人だけ生年不詳)、「量子が実現するテレポーテーション」(古澤明 東京大学大学院工学系研究科助教授 1961生)、「机の上で実現する化学プラント」(関実 大阪府立大学大学院工学系研究科教授 1957生)。
第4部「時間と空間を超える旅」は、第14回「ブラックホールを“影絵”で見る」(福江純 大阪教育大学教授 1956生)、以下「石が伝える地球と生命の物語」(平朝彦 海洋科学技術センター地球深部探査センター長 1946生)、「日本を闊歩した恐竜たち」(真鍋真 国立科学博物館主任研究官 1959生)、「未来を設計する巨大コンピューター」(佐藤哲也 地球シミュレーターセンター長 1939生)、「宇宙に残された96%の謎」(佐藤勝彦 東京大学理学系研究科教授・ビッグバン宇宙国際センター長 1945生)。
どうだろう、かなり内容のイメージが湧くのではないだろうか。例えばだ、第二回のお相手である白澤が勤めるのは東京都老人総合研究所である。この研究所は国立ではなく都立なのか? 大体、こんな組織があるなんて聞いたことないぞ、そう思わないか。しかもだ、この不老のメカニズムに挑む話は、本当に面白いのだ。75歳を過ぎると人間の内臓は激変する、そんなこと忘れてた。
ロボット論も面白いけれど、12回「量子が実現するテレポーテーション」、そうか、映画「タイム・ライン」はこれだったのか、でも映画見ていても行った先での行動こそ面白かったけど、テレポーテーションの科学的な裏づけなんて気にもしなかったぞ。それから17回「未来を設計する巨大コンピューター」、この地球シミュレーターだけれど、日本で本当にニュースになったことある?と言いたくなる。
今、特に書いた回以外でも、どれをとっても楽しめる。日本人て凄い、そう思う。瀬名の、いかにも学者同士で話し合ってるという雰囲気も、例えば立花隆の対談には、「おれ勉強してきたもんね、文科系でもここまで理解できちゃうもんね」といった気負いみたいなものとは好対照。品格すら感じられる。ま、余裕がありすぎて、立花ならもっと突っ込むんじゃあ、なんて部分もなきにしもあらずだけれど。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

内容紹介

2004/05/25 16:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『日経サイエンス』2002年11月号から2004年4月号まで掲載された対談の単行本化。
雑誌掲載時に紙面の都合で泣く泣く割愛した部分も復活掲載。図版も必要に応じて新たに加え、ボリュームを増しています。

対談で取り上げられた分野は生物・物理・化学・工学と多岐に渡り、それぞれの分野の先端状況が瀬名氏によって分かりやすく引き出されています。

特に人間に関わるテーマでは、「人間はロボットの神になるのか?」「人間とチンパンジーの違いは無限を理解できるかどうか」「脳の中にはもともと文法を構築する仕組みがある」「脳の各領域が連携するためには外界というインターフェースが必要」など刺激的な話が満載です。

■目次
はじめに

第1部 ヒトが来た道、向かう道
 第1回 人類のはるかな足跡 馬場悠男
 第2回 人間はいくつまで生きられるのか 白澤卓二
 第3回 類人猿のゲノムで探る人間らしさの起源 斎藤成也
 第4回 環境がつくった文明と化学 安田喜憲

第2部 私たちの心に潜む謎
 第5回 ロボットが人間を超える日 浅田稔
 第6回 赤ちゃんはどうして言葉を覚えるのか 酒井邦嘉
 第7回 人はなぜ「あんなこと」を信じてしまうのか 菊池聡
 第8回 心はどのようにして生まれるのか 茂木健一郎
 第9回 工学で探る知能とは何か 中島秀之

第3部 ミクロのパワーが世界を変える
 第10回 微生物に組み込まれたナノマシン 難波啓一
 第11回 パンデミックは必ずやってくる 河岡義裕
 第12回 量子が実現するテレポーテーション 古澤明
 第13回 机の上で実現する化学プラント 関実

第4部 時間と空間を越える旅
 第14回 ブラックホールを“影絵”で見る 福江純
 第15回 石が伝える地球と生命の物語 平朝彦
 第16回 日本を闊歩した恐竜たち 真鍋真
 第17回 未来を設計する巨大コンピューター 佐藤哲也
 第18回 宇宙に残された96%の謎 佐藤勝彦

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2007/01/29 23:52

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/08/15 01:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/09/11 21:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/02/06 09:16

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/10/10 11:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

8 件中 1 件~ 8 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。