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ずいぶん前に見て気になりながら読まずにいた。たまたま、ブックオフで見つけて買って読んだ。私の世代だと、「ねらわれた学園」だったかが、NHKの夕方のドラマでやっていて、わくわくしながら見ていたものだ。どんなオチのあるショートショートが出てくるのかと期待しながら読んだが、オチないものも多かった。それよりも、亡くなられた悦子夫人に対する思いなど、エッセイの部分の方で胸が熱くなった。印象に残っているショートストーリーは1つ。お札が空から降ってくるというもの。何十万円かを拾って手元に置いていたら、次の日には灰になってしまう。早く使ってしまえばよかったと皆後悔する。次に降ってきたときは、皆あわててお金を使いまくる。でも、灰にはならない。それで景気が良くなる。いまの世の中にピッタリかもしれない。
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泣ける本というふれこみが強い本だが、じわじわ来るのはそういうことではなく、伴侶との別れが来ることへの恐怖。
大切にしないといけないなと改めて思います。
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内容(「BOOK」データベースより)
余命は一年、そう宣告された妻のために、小説家である夫は、とても不可能と思われる約束をする。しかし、夫はその言葉通り、毎日一篇のお話を書き続けた。五年間頑張った妻が亡くなった日、最後の原稿の最後の行に夫は書いた―「また一緒に暮らしましょう」。妻のために書かれた一七七八篇から選んだ十九篇に、闘病生活と四十年以上にわたる結婚生活を振り返るエッセイを合わせた、ちょっと風変わりな愛妻物語。
読み終えて、闘病生活の奥さんにとって作者の書いたお話は生きる楽しみだったんじゃないかなぁと感じました。
また作者にとっても 奥さんとのいつの日かのお別れのためには必要な事だったように思った。
全てのお話は載っていませんが 私は好きです。とてもいろんな事を想像させてくれるお話だと思いました。
たくさんの本を読んできて 脳内で情景を思い浮かべながら読める作品は 自分にとっていい意味でとても影響された作品なんだろうなぁ感じています。
最終回で〝また一緒に暮らしましょう。〟と書いた作者も奥さんも共に幸せな人生だったのだろうなぁと感じました。
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Amazonでおススメされたらしい。
最近の本なのかと思ったら、奥付を見ると2004年と少し古い本。読書芸人だかそんな番組で紹介されたので、注目が集まったようだ。
私の感受性が衰えているのか、背負っている重さが違うのか。帯に書かれているような感情を一切抱くことなく、読了した。
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本屋で読書芸人を拝聴して読了。
最終回が読みたくて手に取ったのだが
あっというまに(ものの2時間くらいで)読めてしまう。
癌を患った妻に一日一話、物語を書く。
エッセイにはしない。
必ずお話にする。
原稿用紙3枚以上。
病人の神経を逆なでしない。
病気や人の死、深刻な問題、大所高所からのお説教、専門用語の乱発、ラブロマンス、官能小説、不倫は避ける。
夢物語でもいいが、どこかで必ず日常につなげる。
などなど、細かな規定を自ら設け、毎日書く。
病床の妻が手にとって読むことが出来なくなってきてからはご本人が読み聞かせをしたらしい。
奥様が死後、お葬式の際に表記する名前をお願いしたこと、読み続けたお話に対して、これでは他の人にわからないと感じたら文句をつけたこと、「慰め」ではなく「仕事」として物語を評価していたことが、ほんとうに著者を作家として尊敬し、認め、支えていたのだなあとわかった。
そして最終回。
亡くなられた直後に書かれた妻への物語は、ただただ、読んでくださいと言いたい。
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カズレーザーさんが15年ぶりに泣いたとのことで期待しすぎながら読んでしまった。
余命わずかの妻を持つ作家の背景がチラつき、それぞれの作品が違った意味を持つのが特徴的だった。静かに心揺さぶられる作品。
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アメトークで見て、さらに帯(アメトーク関連の)により、期待値が上がりすぎていたのかもしれない。
思っていたよりは普通だった。
ただし、最後の一文は、震えた。
感動で震えた。
私は未婚だが、いわゆる理想的な夫婦の精神的な関係性のようなものに見えて、素敵だな、と純粋に思った。
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感動!大号泣!とかはない。
日常の些細さ、慣れで見落としそうになるけど、目を向ければ非日常。
真冬の夜の布団みたいに、温かく柔らかで、一息ホッとつける本
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奥さんが病気で余命宣告されてから、一日一話、ちゃんとしたショートショートを書いていったもの。
最終話は、パッと見はわからなかったが。どう言うことか考えたら少しわかった気がした。
泣こうと思って読んだら泣けない。前編感動ということではなく、奥さんに笑ってもらいたくて書いているショートショートなので、感動とかではない。が、作者の感情を解説もしているので、そこもよかった。
人生経験を積んだ人の方が泣けるのかなと思いました。
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もう泣けました…妻が余命あとわずかとなり著者が1日1話ずつショートストーリーを書き続ける。
特にラスト3話はぜひ読んでほしいです!
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アメトークで紹介され、気になり購入。
小説家ならではの毎日一話ずつのプレゼント。また一緒に暮らしましょう。
感動しました。
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■テレビで大反響!癌の妻、闘病5年。夫は毎日一話、書き続けた。ちょっと変わった愛妻物語。
余命は一年、そう宣告された妻のために、小説家である夫は、とても不可能と思われる約束をした。しかし、夫はその言葉通り、毎日一篇のお話を書き続けた。五年間頑張った妻が亡くなった日の最後の原稿、最後の行に夫は書いた──「また一緒に暮らしましょう」。妻のために書かれた1778篇から19篇を選び、妻の闘病生活と夫婦の長かった結婚生活を振り返るエッセイを合わせたちょっと変わった愛妻物語。
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話題になっていたので、電子書籍で購入。
涙を流すほどではなかった。
著者の奥さんに対する優しさはとてもよく分かった。
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余命の明らかな妻に、毎日1話ショートショートを書き続けた作家の記録。アメトークでカズレーザーが紹介してたので読んでみた。
なぜ新書なのかと思ったが、妻のために書いた短編を集めただけでなく、完全なノンフィクションだということがわかって納得した。
1778話のうち本書にはわずかしか収載されていない。でも、その背景や作者の思いを感じるためのエッセイが大事。
ショートショートの評価は人それぞれだろう。個人的には自分で設定した制約の中でこれだけの話を書くのはすごい!と思った(それでも抜粋されているが…)。
でも、読みとるべきなのは2人の歴史や関係性。やっぱり最終話は心に響いた。愛するとは生活をともにすることなんだ。
あー!いろんな人に伝えたくなる。カズレーザーに今更ながら後追いで共感している。
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著者は、奥様が余命を宣告されたときに、「これから一日一話、妻に捧げる話を書こう」と決意した。その1778話が創られていく過程を描いた本だ。
夫として妻に本気で何ができるのか。
眉村氏は、プロの作家として、そのテーマに全力で挑んだ。
そのことを読んだ次の瞬間、当然読者としては、自分だったらどうかということを考えしまうものだ。
平凡なサラリーマンとして、自分なら本気で何ができるのか?あるいは、子どもに、家族に、愛する人に、本気で何ができるのか、ということを一瞬考えてしまうものだ。
著者は、プロの作家として、この方法を選び成し遂げた。
一日も欠かさず成し遂げたという事実がプロであることを感じさせるし、妻に対する愛情の本物を感じさせる。
文字や文章は思いを伝える手段。しかしその思いが言葉を超えているときに、プロの作家ならどう表現するのか?