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投稿者:るんるん - この投稿者のレビュー一覧を見る
父への誕生日プレゼントで送りました。読んでみたかったのでとても喜んでました。
暖かい夫婦の物語
2018/09/17 10:42
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投稿者:aki - この投稿者のレビュー一覧を見る
余命1年と宣告された妻のために、作者が自らに課したのは、毎日原稿用紙3枚以上の物語を書くこと。奥さんが亡くなるまでに1778話を書き続けた。その中からセレクトした19話を収録。40年以上にわたる結婚生活を振り返るエッセイも添えた。暖かい夫婦の物語。
同じ著者の『僕と妻の1778話』もどうぞ。
期待外れ。残念です
2019/03/31 22:03
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待を裏切られたという思いです。
奥さんとの最後の生活というドキュメンタリー部分は、素晴らしいです。淡々としているが愛情を感じる文章が続く。その合間に、奥さんのために書いた作品を一部載っています。あまり読める作品がなかった。若い頃、ドラマ化された作品が多いし、SFの作品が多かったので、よく読みました。それに読みやすかったし。でも、昔感じた感じがなくなっていた。
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
余命は一年、そう宣告された妻のために、小説家である夫は、とても不可能と思われる約束をした。しかし、夫はその言葉通り、毎日一篇のお話を書き続けた。五年間頑張った妻が亡くなった日の最後の原稿、最後の行に夫は書いた──「また一緒に暮らしましょう」。妻のために書かれた1778篇から19篇を選び、妻の闘病生活と夫婦の長かった結婚生活を振り返るエッセイを合わせたちょっと変わった愛妻物語。
(出版社HPより)
(出版社HP…「担当者も言いたい」より)
ショートショートが新書になった?
癌の宣告を受けた妻に対し、何か自分にできることはと考えたとき、小説家・眉村卓が思いついたのは「毎日、短い話を書いて妻に読んでもらうことである」(本文より)。今回の『妻に捧げた1778話』は、その1778篇のお話の中から、19篇を選び、奥様との半生を綴るエッセイの間に収録した本である。新書の形で、このような内容の本が刊行されるのは多分初めてではあるまいか。ところで、眉村氏は、「短い話」を「ショートショート」とも言っている。「短話」とつづめて書いている箇所もある。眉村氏と担当編集者は、原稿用紙(四百字詰め)3枚以上の短い小説をなんと表記したらいいのか頭を悩ませた。というのも、眉村氏が書き続けた1778篇は、ヴァラエティに富んでいて、ショートショートの一般的な定義にはそぐわない気がしたのである。ショートショートという言葉ですぐ思い浮かぶ作家は星新一氏であろう。星氏も眉村氏もともにSF作家に分類される存在である。しかし、ショートショートは決してSFの専有物ではない。ミステリーの読者にはおなじみの作風であろう。純文学の分野でも川端康成の〈掌の小説〉シリーズは、その一味と考えられなくはない。事典によると、ショートショートの特徴は次の通りである。(1)新鮮なアイデア (2)完全なプロット (3)意外な結末。眉村氏の1778話は、この条件を全て満たしているであろうか。否である。ときには、エッセイ風になり、手紙のようになり、結末は自然に……。それは、著者があとがきで書いているように「実生活の中での気持ちをもとに」しているからだろう。だからこそ、エッセイと短い小説の合体というこの書の試みが成功したのだと、担当編集者は自画自賛している。(出版社HPより転載)
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TV『アンビリバボー』で観て知った。著者は、妻がガンで亡くなるまでの5年間、毎日ショートショートを書いては妻に見せ続けた。ショートショートというと、星新一のような大どんでん返しを期待する。が。妻の為に書かれているという前提もあり、イメージしていたものとはだいぶ違っていた。それでも著者が妻を想う気持ちはよく伝わってくるし、その根気強さには脱帽。
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エッセイとショートショート混合。癌で余命宣告された妻に、毎日一話の作品を書き、亡くなったその日、最後の1778話目が書かれた。素直に羨ましいと思う。私だったら書いてもらったら嬉しい。エッセイ、眉村卓氏自身の解説が読めるのが嬉しいが、もう少しショートショートの量も欲しかった。
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余命幾ばくもない妻に毎日一話ずつ短話を作ると約束した筆者の実話。抜粋した19編を闘病記と結婚生活を振り返りながら収録。奥様を愛されているのが良くわかり最後は胸が痛かった
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眉村卓さんのエッセイ+ショートショート。
この人、奥さんががんになってしまって。
その奥さんのために毎日ショートショートをひとつかくことにしたそうだ。
そのショートショートと闘病記が合わさっている。
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眉村さんの作品は、学校の図書室でジュブナイル小説を読んだ以来です。生前、恒日頃から、インテリジェンスのある奥様との生活を共にされて来たんだろうな、と感じました。1778話中、19話を掲載しているが、やはり1777話と1778話は胸の奥にしみ込むお話でした。映画化されるようですが、宣伝文句は「感動しました」のオンパレードになりそうで、そうなるとうんざりするな・・。
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癌で余名宣告を受けた妻のために、小説家の夫はなにかできることはないかと考えます。
何か自分にできることはないだろうか。
思いついたのは、毎日、短い話を書いて妻に読んでもらうことである。
文章の力は神をも動かすというが、もちろん私は、自分の書くものにそんな力があるとは信じていない。
ただ、癌の場合、毎日を新しい気持ちで過ごし、よく笑うようにすれば、からだの免疫力が増すーーーとも聞いた。
「千夜一夜物語」という言葉がふっと頭に浮かびました。
妻の不貞のために女性不信に陥った王は、夜伽をさせた娘を毎日一人ずつ殺していました。
王に召されたシェラザードは、毎夜、王を夢中にする話をし、凍てついた心を解かします。
眉村さんは、病に侵された妻を少しでも死という理不尽な結末から遠ざけるために、原稿用紙三枚以上の話を書き、妻に読ませました。
自力では読めないようになると、枕辺でその話を読んで聞かせる毎日を送りました。
五年間。千七百七十八日、一日も休まず、1778話の物語。
しかし、妻を見守る夫が紡ぐ物語は、妻をなぐさめるものであるにも関わらず、妻の容態の変化に少なからず左右されます。
終末がじわじわと近づいてくるという感覚の中で、きょう一日は最善を、きょう一日は最善をーーーと務めるには、何らかの意識操作が必要なのであろう。
私の場合それは、おしまいのときというものを、頭からぬぐい去ることであった。
暴走列車に乗っていて、衝突の瞬間まで衝突のことを考えない、というのに似ている。
毎日一話の物語が、実は、夫をいやす目的のものだったのではないかと思えてなりません。
人間の一生で遭遇する出来事の中で、配偶者を失うことはもっともストレスが高いものだそうです。
「妻をなぐさめ、笑わせるのだ」という使命感があって、5年間の「一日一話」を続ける。
その使命があるからこそ夫は、刻々と近づいてくる妻を失う瞬間に耐えられたのかもしれません。
1778話は、妻が亡くなった当日、書かれました。
「最終回」と題されたその物語は、
いかがでしたか?
長い間、ありがとうございました。
また一緒に暮らしましょう。
そう結ばれています。
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眉村卓さんが 癌闘病中の奥様に毎日1話書き続けた物語1778話の中からの数編と、
奥様とご自身との様子を書かれた部分とからなる1冊。
これが映画化されるとどうなるんでしょうか。
楽しみです。
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癌を患った奥様のために、闘病の5年弱の間に毎日一話ショートショートをお書きになった、その作品の一部と眉村氏のエッセイが収録されている。
ショートショートを書く上で、日常とつながった、あくまで作り話の、クスリと笑えるような、内輪向けでなく本にできるようなクオリティを持った話、という制約を設けたそうだ。だが、そのショートショートもさることながら、途中に挟まれる眉村氏のエッセイが、奥様への深い愛情があふれていて素晴らしかった。
お話を書く合間に作られた俳句数句は、眉村氏の作話にぶつけられなかった思いが凝縮されていて涙をさそう。
亡くなる直前のショートショート数話は、もう読んでいるこちらも涙が出て言葉がなかった。
きっと奥様も、眉村氏に深い感謝を思いながら旅立たれたことと思う。
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中高生の頃、眉村氏の作品は色々と読みました。
この前本屋でコレの文庫版でしょうか?を見かけて奥様が亡くなられたんだ、と知りました。
奥さまが亡くなられるまで毎日一話創作されたお話は彼女のためだけに書かれたものではなかった、とありました。読んでいてこの本が一冊丸ごと亡くなられた奥様のために書かれた本であり、ラブレターだなあ、と思いました。
最後泣かされましたよ。
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構成がおもしろい。1つ1つのショートショートに、作者自身の書評が付されているといった感じ。
最終話、作者の「心の中」は、心にいる妻に伝わっているのだろう。