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紙の本
うつ病は必ず回復できる病気です
2005/03/02 23:53
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
何事につけストレスの多い現代社会を反映してか、うつ病が非常に多くなっているということについては、すでにいろいろなところで語られるようになった。精神障害についての誤解や偏見の多くは、「知らない」ことからくるものだと考えられるので、様々なところでうつ病について語られるのは良いことだと思う。
しかし、これだけ語られるようになったにもかかわらず、きちんとした理解がなされているかというと、まだまだ疑わしいところが多い。うつ病という病気があることはわかっても、身近で病気の人がいるとなると、未だに敬して遠ざけてといった感じになってしまう。
そんな時に開いて欲しいのが、この本である。『社会復帰ガイド』と題されているが、病気からの回復、社会復帰にだけ焦点が当てられているのではなく、うつ病の初期から医療機関へのかかり方、療養の仕方、復職へのプロセスを本人と家族に向けて書かれているので、うつ病になった時のガイドとして常に役立つ本だと思う。しかも、医療関係者だけで執筆されたのではなく、「うつ・気分障害協会」の多職種の人たちによって書かれているので、具体的でわかりやすい文章である。
内容は、6つのセッションに分かれている。どこから読んでも役に立つだろう。特に「セッション2「うつ」の再発予防と症状管理」や「セッション3「うつ」を乗りこなす」、「セッション4復職に向けての心得」は、役に立つだろう。今までうつ病の病気の側面について書かれた本は多かったが、再発に対する心構えや復職に多くの注意が必要であることに触れられているものは少なかった。その点、この本のこれらのセッションを読むと、うつ病になった時に気をつけなければいけないのが単に病気から回復することだけでなく、復職に向けてソフトランディングしていくことと、再発しないようにすることだというのがわかる。しかも、こうしたことがうつ病者自らや家族が主体的に行うことが大切だということがわかる。
これまでは、特に精神障害は医者の治療に任せておけばよいというような考え方があったと思う。しかし、実際には医者のできることは多くはない。本書でも「ある意味で、医者の役割は、自動車修理工場のようなものです。車が走るための修理はできますが、実際の場面で、テストランなどをし、試しながら微調整をする能力はありません」と述べられている。むしろ、さまざまな専門職や、本人、家族も主体的に関わることが必要なのだということを知らせてくれているのが、この本だと思う。
そして、「うつ病は必ず回復できる病気です。あなたは今、絶望の淵にあるかもしれません。しかし、真っ暗な夜には必ず明るい夜明けが訪れるように、希望の光があなたに届く日が必ず訪れます」(「はじめに」より)、ということを改めて教えてくれる本だった。
紙の本
実際に役に立つノウハウ本
2004/10/17 13:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬱病患者、その家族や上司を対象とした、ハウツウもの、ノウハウ本である。しかし、一行毎に思いやりを感じるのは、深読みし過ぎだろうか。中高年の鬱病罹患者が増えているという。働き盛りの人が鬱病にかかり、職場へ復帰するまでの、注意事項、心構え、具体的プロセス、モデルケース、を具体的に親身に紹介している。チェックシートや、相談先のリストもあり、実際に役に立つ本と思う。
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