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ぐるぐるまわるすべり台 みんなのレビュー

第26回野間文芸新人賞 受賞作品

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みんなのレビュー48件

みんなの評価3.5

評価内訳

48 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

はじめの一歩

2006/04/13 02:02

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

「わからない」ことを「わからない」とはっきり言うことは案外、難しいことだったりする。無意識のうちに「わかっている」ふりをすることってある。それが楽だから、いつもそうなってしまう。そして、抜け出せない。もう一度、「わからない」と言えたら、それがはじめの一歩になるのだ。がんばれ王子。がんばれ自分。

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紙の本

最近の文藝賞は当たりだと思う。でだ、この小説を読み終わった後で、思わずハイタッチをしたくなるんだよね、完全にTQCの世界にようこそ

2004/09/03 21:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

イラスト風ではあるけれど、ザクッとしたタッチが魅力的で、若い世代に支持されそうな装画は宮尾和孝、装丁 斎藤深雪。で、私が気に入った各話の扉にあたる部分に載っている、いかにも手書きのタイトル、誰のものと注がないので、多分、著者の中村航か装丁の斎藤深雪(うーん、なんて女らしい名前なんでしょ)のものだろうそれ。

大学を中退して塾の講師に力を入れ始めた19歳の僕小林と、中学一年の途中から学校に行かなくなって一年になる生徒のヨシモク、そしてネットで募集したバンドメンバーとの付き合いの始まりを描く「ぐるぐるまわるすべり台」。派遣社員として工場に来ている哲郎の作業は、その正確さと速さで周囲を圧倒する。それでいて、彼はそれを誇らず、空いた時間を作業環境の改善に宛てて、周囲の人のやる気を出させていく、そんな男の「月に吠える」。

『リレキショ』『夏休み』に続く「始まりの」3部作、完結篇だそうである。中村航は1969年生まれ、巻末の著者案内にでている顔写真は、ちょっとぽっちゃり気味の二枚目で、甘いマスクと分類できるだろう。ご本人にとって嬉しいかどうかは別にして、私の大嫌いなジャイアンツの元木選手に似ていないこともない、それだけが気がかりというか…。

でだ、実は、後半の「月に吠える」を読みながら、著者中村航の経歴のことを突然に思ったのである。巻末の略歴には、1969年、岐阜県大垣市に生まれるとあるだけで、学校のことには触れていない。でだ、デビュー作『リレキショ』にしてみても、その文学的なセンスからてっきり文学部出身者と確信したのだが、ここで???となってしまったわけである。

その鍵が、冒頭に出てくるハインリッヒの法則、ヒヤリ・ハット、次工程はお客様、品質は5Sの鏡、タクトタイム、ミニラボ、PDCA、QCサークル、QC七つ道具、特性要因図、フィッシュ・ボーン・チャート、イシカワ・ダイヤグラム、魚の骨、パレート図、提案制度、ラインバランス、工数削減、ISO、といった言葉である。

これは経営工学というか、生産技術用語である。それの小説への取り入れ方が、実に自然なのだ。自然過ぎるといっていいほどである。しかも、厭味がない。無論、生産関連用語としては初歩的なものではある。ほとんどが品質管理TQCに絡むもので、とっつきやすいとは言える。作家なら、経験のないものでも上手く書いてあたりまえ、それも分かる。でも、中村の作風から、どうしても私小説的なものを感じる私には、どうしても中村=技術系こそが正解だと思えてならない。

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紙の本

こんなにも優しくて乾いた毎日

2004/08/15 18:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:海の王子さま - この投稿者のレビュー一覧を見る

僕にとっては、初めての中村航でした。「ぐるぐるまわるすべり台」と「月に吠える」の2編が収められています。どちらも“中村航らしい”作品でした。これまで中村航を読んだことがないのに、「らしい」なんていう表現を使うのはおかしいかもしれないけれども。どちらも、同じような特徴を持った作品でした。まとめてしまえば、乾いた優しさと音楽に対する熱い思いというところでしょうか。

会社勤めをするようになって、僕はバンド活動からすっかり縁遠い毎日を送るようになってしまいました。3年くらい前、まだ僕が学生だった頃にも、音楽活動にどっぷりだったワケではないけれども、その頃にこの作品と出会っていたら、恐らく、もっとのめり込んで楽しめたでしょう。けれども、いまの僕はそれより少しだけ高いところから作品を楽しめた気がします。当時の僕だったら、きっと作品の乾いた感じや優しさには気がつかなかったんだろうなぁ。そんなことを思いました。

笑顔を「にゅいーん」ということばで表現する。そんなこと、きっと天才にしかできない!

「ぐるぐるまわるすべり台」は、「リレキショ」や「夏休み」と合わせて三部作になっているのだそうです。「リレキショ」や「夏休み」も、近いうちに読んでみようと思います。

そういえば、今月末の土曜は新宿でライブだよね。久しぶりじゃないですか。楽しんできましょうか。

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2004/09/30 21:59

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2004/10/08 13:24

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2004/11/06 00:38

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2005/01/11 22:58

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2005/06/10 11:07

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2006/01/08 23:19

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2006/08/01 11:34

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2006/11/11 08:57

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