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あっという間に
2024/02/21 18:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
引き込まれます。
嵐のような小さな女の子、シーラ。
できることなど何もない、絶望と憎悪しか感じさせない子。
そんな彼女にトリイができたことはー。
ものすごく特殊なケースのお話ではあるけれど、
だからこそ大事なことが見えてくる。
深い話でありながら、
著者の次へとつなげる語りのうまさ。
読み物としても素晴らしい作品です。
感動
2019/11/19 22:15
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投稿者:QmistyQ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔、電車内で読んでいて泣きそうになったすざまじい作品
心を閉ざした少女の成長物語
2004/12/19 23:40
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投稿者:まさぴゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕は、ドイツ語でいうビルドゥングスロマン(教養小説)が好きなんです。主人公の心の成長や思想の発達を通して、人間的完成に近づく過程を描いた小説、というやつです。
そういう意味では、ほぼ実話であるにもかかわらず、見事なくらいビルドゥングスロマンの型にはまっていて、これを読んで感動しない人はいない、と叫びたいぐらい感動的な、涙なしには見れない作品です。癒しを求めて読むには、最高の作品です。虐待されて、世界に心を閉じてしまった少女を、作者のトリイは、一生懸命雪を溶かす太陽のような寛容さとやさしさで接し、心を開いていきます。シーラが、彼女に心を開くシーンや、笑顔を見せるシーンは、思い出すだけで胸が熱くなります。
にもかかわらず、初めて読んだ時、僕は非常に残酷な作品だと、思いました。なぜならば、フィクションで物語ならば、「めでたしめでたし」で終わりだが、シーラという現実の女の子にはこれから過酷な未来が待ち受けています。にもかかわらず、しょせんトリイは「無償の愛をくれる母親」ではないからです。読者のような大人の視点では、トリイが「距離を置いた大人として」「いつか彼女と離れ離れになる存在」として振舞っているのが、実は分かる部分がたくさんあります。
しかし、しかしですよ、「これほどの無償に近い愛」を与えられた心に傷を持つ少女を、「自立という名のもとに突き放すこと」は、残酷過ぎないでしょうか。それは、あまりにシーラが心を許すほど、読んでいてつらくなりました。これが、男性と女性ならば、すぐ恋愛関係になり全面的な受容があるのでしょうが(そうなったらそうなったでDVの温床になる不健全な関係でしょうが)、あくまでトリイは「別の人間である対等な大人」の姿勢を崩しません。マザーテレサのような「自分を捨てた無償の愛」を示さないトリイへイデンに「物語の読者」としてはとても腹が立ったが、同時に非常に自立した大人な姿勢だと感嘆もした。だが、だとしたら、このシーラという少女の現実の物語は、実は、「これから」こそ壁に当たるはずであって、どうなるのだろうと当時、非常に疑問に思った覚えがあります。ただ、その後に「タイガーという子」という続編が出た時には、やっぱりな、と思いました。
非常に深く考えさせられる作品です。物語として読めば、これほ癒しのある素晴らしいビルドゥングスロマンはない。しかし、そこで立ち止まるべきテーマではないとも同時に思いました。
人間を救う愛情
2004/12/04 23:54
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投稿者:まんまみーあ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心を閉ざしたシーラが先生の愛情によって心を開く。問題行動を起こすシーラではあるが、育った環境の中で生き抜くために、一生懸命自分を守っている。そして、先生の愛情がシーラを変えてゆく。こんなに小さな子供が、こんなにいろいろな思いをしながら、一生懸命に生きている姿が痛々しい。そして、そういった子供を見守る先生の愛情に頭が下がる。
内容詳細
2004/06/11 16:18
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
★トリイ・ヘイデン文庫誕生!
情緒障害児や被虐待児との交流を描いた数々の著作で読者の心を魅了してきたトリイ・ヘイデン。代表作の『シーラという子』(単行本48万部)、続篇『タイガーと呼ばれた子』(32万部)は、日本でも大旋風を巻き起こしました。 日々痛ましい児童虐待のニュースが流れる今日、改めてトリイの作品を読み直したいという声にお応えし、装幀も新たにお求めやすくなった文庫版を刊行いたします。