紙の本
小説としての面白さはちょっと
2017/02/12 18:00
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
東直己さんの探偵・畝原シリーズの第4作目です。
東さんは他の作品でも警察の不正、中でも北海道警察の不正を再三取り上げていますが、この作品は特にきつく書いています、というか本作品はそれが主題ですね。
もう一つの事件もやりきれない、救いのない話ですがそれもこれも根源は警察の不正であると糾弾し続けます。
確かに警察の不祥事は報道もいつのまにか消えるようになくなるのは、何とは無しに思うことがあるのですが、この小説のようなことの10分の1でも現実にあるなら何も信じることができない世の中です。
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北海道の新聞社に勤務していた畦原、警察内部の不正を追っていたときに嵌められて新聞社を退職し私立探偵をしている。依頼でライブに行った帰りに7歳くらいの満身創痍の女の子を保護する。
警察内部の腐敗、信用ならないもの。警察OBや仲間の協力で権力と闘う。
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・・・これはきつい。
これはあまりにも、読むのがきつい。
今回も不愉快な人間はたくさん登場。不愉快どころではなく、イッテしまっている。警察のとんでもなさもパワーアップ。
事件が衝撃的だが、結末は??
少女はなんだったの?(想像はできるが)、拉致された女性が見つかった経緯もなんだか突然。元警官が射殺しても大丈夫なの?とか、なんか大きな力にはあやふやに終わるしかないんですよ・・・という感じで終了。
いやな事件だった。読み終わってへとへと。
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畝原探偵シリーズ4作目。
先の「ススキノ、ハーフボイルド」、便利屋シリーズの「駆けてきた少女」とリンクしているとのことだったが、舞台が多少重なるだけのことで、まぁ単独でも読めそう。先の2作は道警の腐敗、柏木に対して結局敗北に終わっていたわけだけれども、今作でとりあえずの決着を見せた、というところか。ただ、3作とも中盤まではどんどん裾野を広げていく割には、終盤の終盤になっていきなり収束、というパターンで終わるので、何だか尻切れトンボの感が否めない。今作だけを読む人にしたら、いきなり「カシワギ」が出てきても、え?って感じで終わるんじゃないだろうか。
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「駆けてきた少女」「ススキノハーフボイルド」とリンクする話。犯人達が胸糞悪すぎて気分悪い。畝原探偵シリーズは初めて読んだけど、ちゃんと読んでみようかな。
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初っ端から重い内容。
そして姉川の誘拐。
でも内容というよりは犯人に至るまでが
モヤモヤし過ぎていて、読み終わってもスッキリせず。
玉木さん、大丈夫かね?
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再読。
畝原シリーズ再読中なので、
いきなり読んだけれど、
やっぱり「駆けてきた少女」「ススキノ・ハーフボイルド」と
読んでからこれ読まないと
ただ残酷なだけの話のようになってしまうな。
唯一の救いは私がこの後を読んで知っていること、だな。