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紙の本

里中哲彦でなければ書けない鬼平人生論

2004/08/30 08:23

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 前編の『鬼平犯科帳の真髄』は、鬼平好きの趣味が高じた里中哲彦氏の傑作であった。テレビ化、映画化された鬼平犯科帳の作品バリエーションを評したものであった。シリーズ化された小説のファンがこれだけの材料をもって真面目に評論するのも、池波正太郎が描く鬼平の世界に多くの人々が魅了されている証左であろう。
 今回は鬼平犯科帳に出てくる様々なエピソードの断片を取り上げて、そこから読み取ることのできる人生訓を里中氏がピックアップするという一編である。
 以下、私の気に入ったいくつかを拾い上げてみた。
・中傷をどうさばくか
 鬼平は「妖盗葵小僧」で、これをなかなか捕まえることができず、幕府内から更迭の声ガ上がっていた。無責任であるのが中傷の特徴の一つであるが、里中氏は黙殺が最もスマートなさばき方だと説いている。(妖盗葵小僧)
・日本的経営を手放すな
 バブル景気の後遺症、大型倒産の荒波を乗り越えた日本企業では、国際化の新たな波が現実のものとなりつつある。しかし、日本的経営の良さを見直そうという気運があることも事実であろう。里中氏はここで人格の陶冶を実現してきた日本的経営の長所を強調する。(草雲雀)
・ミスの処理を誤ると会社は傾く
 組織ではミスは必ず発生する。しかし、そのミスを過大に騒ぎ立てる組織風土であると、社内の雰囲気は怪しくなり、信頼関係が失われていく。ミスを教訓として将来に生かしていく風土こそが必要であると里中氏は言う。(あきれた奴)
・組織の成功は個人の才能にかかっている
 組織は個人の集まりであるが、烏合の衆ではいけない。自信を持った社員が集まってこそ、組織にしかできないことをやろうという発想が出てくるのだ。(春の淡雪)

 私の鬼平犯科帳歴はまだ3年足らずであるが、文庫本シリーズ全24冊の4周目が終わったところである。何度読んでも飽きが来ない。上には上がいたもので、小説からこれだけの人生論を著すことのできる人がいるのである。それほど、この『鬼平犯科帳』の読者層は裾が広く、分厚いと感じることができる。

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2012/08/27 17:26

投稿元:ブクログ

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2015/02/13 17:42

投稿元:ブクログ

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