紙の本
面白かったです
2022/03/14 12:05
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリス人女性ヴィクトリアの冒険譚です。彼女の冒険のきっかけとなったのは、公園でたまたま知り合った青年エドワードです。彼に一目ぼれをしたヴィクトリアは彼を追ってバグダッドに赴き、波乱万丈な冒険が始まります。と同時に、ある組織の世界を陥れる陰謀の始まりでもあり、彼女も必然的にそれに巻き込まれてゆきます。ドキドキとワクワクがたくさん詰まった物語でした。
紙の本
1951年ノンシリーズ長編。スパイもの。
2018/01/29 17:06
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直ストーリーはめちゃくちゃ、主人公もいまいち感情移入できない虚言癖の女の子。女王じゃなかったら出版されないんじゃないかな。ただアメリカでは本書が彼女の先行作品より売れたらしい。不思議…… 解説にあったがポンド持出しのため、私的旅行ではなく取材旅行だとしたことのアリバイ用作品かも。でもなんのかんのと読まされちゃうあたり流石です。
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おしゃべり好きが災いして会社を馘になったヴィクトリアは、一目惚れした美青年を追いかけて一路バグダッドへ。やっとのことで彼の勤め先を探しあて、タイピストとして潜り込んだものの、とたんに不可解な事件に巻き込まれてしまった。さらに犯人の魔手は彼女にものびて…中東を舞台に展開するスパイ・スリラー。
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アガサクリスティの楽しみ方は
1 イギリス文化に馴染む。紅茶、朝食、昼食、夕食など。
鉄道の利用、新聞の読み方、新聞への広告の出し方など。
2 中近東、南アフリカ、オーストラリア、アメリカなど旧植民地の文化に馴染む。
アガサクリスティ自体が行ったことがある地方の描写は、すごく立体的。
3 犯人探し
4 女性のものの見方と男性のものの見方の違い
5 考古学、遺跡発掘作業など。
6 音楽、オペラなどの芸術活動。
7 作家、小説、詩、マザーグースなど。
3以外は、アガサクリスティの経験に基づく内容なので、とても勉強になります。
本書は、1,2,4,5,7の視点が得られるのでたいへん楽しめる。
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たくさん登場人物が出てきて、たくさんの場面設定があり、最初は理解するのが大変だったけど、それらが後半に交錯し始めるとおもしろかった。
舞台がバグダッドで、異国情緒漂う表現がかなりあり、まるで自分が旅行をしているかのように楽しめたのもよかった。
夢物語のような展開が繰り広げられるので、現実味がないが、まぁ現実ではないのでいいでしょう。
最後はハッピーエンドだからよかった♪
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スパイスリラーということで
だめかな?と思ったけど、なかなか面白かった。
まあトミー&タペンスと同じ系統だしな。
今回違うのは基本的にペアじゃないこと。
やたら活動的で、自分で切り開くのね。
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2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。解説は北原尚彦(作家)。国際スパイもの。スパイものは設定がちょっと納得いかないものが多いような気がする。そこを感じないようにすれば、前半に意外な伏線も張ってあるし、後半の主人公の手に汗を握る一種の活劇も面白いのだが。
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クリスティーにしては珍しい(と思われる)スパイ小説で、こんな作品もあったんだとよんでちょっとびっくり。
正直、本作のミステリー部分はそこまででも無いと感じたが、作品全般から感じられるバグダッドを始めとする中東の雰囲気や文化などはとても良かった。
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1951年発表のノンシリーズ作品。初期の作品『茶色の服の男』と味付けは似ているが、よりスパイもののスパイスが利いているのと、米ソの対立という時代背景が題材に含まれているのが特徴。もちろん、本格的はなスパイものとはスリリングさでは比較できないし、ミステリとしてもサプライズの大きさだけで言えば傑出するものはないが、クリスティならではの安定感、安心感が心地いい。