紙の本
天才的な才能の光る作品
2019/10/22 05:00
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三島由紀夫や大岡昇平に影響を与えた天才小説家レイモン・ラディゲが10代の頃に執筆した小説。第一次世界大戦の最中、出征兵士を夫にもつ人妻マルトとの恋愛小説。高校生の頃になんだかわからぬままに惹かれ続けて今でも時々読む。光文社の訳より新潮社のほうが個人的には好み。
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狂おしいほどの憧れを抱く。何故私はこの性に生まれてきたのだろう。どうしたって不可能なことを望み続けることは虚しい。
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15・6の少年が20の人妻(マルト)に恋をするお話。よーするに不倫です、笑
最高なのは主人公の心理描写。
私小説のような臭いもするけど、太宰なんかと違って、「酔って」ないところがイカス。最高。
好きなシーンは後半にマルトが連れ回されるところ。あと、前半の暖炉のシーン。
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子供という域を達していない辺りがすごい残念です。エゴイズムと主人公の感情を非難するやり方の徹底さは感嘆を覚えるけれど、それでも、もう少し心を知ればいいものがかけるのではないかと思う。エゴの次段階みたいな。そこにある愛をラディゲの書き方でかかれたものはないだろうか、と思ってしまいます。
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だいぶ前に読んだので忘れ気味だけど、恋愛のロマンチシズムに終わらず、一瞬の冷淡な思考などの捉え方がよかったはず・・
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名曲喫茶「ミニヨン』で読み終えた。とても良い小説だった。描写の視点が独特で愛おしさも覚えた。嘘くさく無い恋愛小説かもしれない。また読みたい。(12月2日。読。)
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ああもー、肉体の悪魔だよと思った良書。なんかもー腹が立つ。別にこういうことがさいこーなわけじゃなくて、さいこー。ていうかむしろ内容は最悪で醜悪。BAKA。…だっけ?(←なんかうろ覚えで不安になった。)的を得てた。やたらかぶれた。すてきやなーと思った。で、なんかきほんだと思ってた(おれの謎たる基本制定癖)まあつまり、友人の言葉を借りると、「抱きたい」。
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坂口安吾が天才と称した作家。23で死去。この作品も確か二十歳前後で書いているはず。人間そのものへの深い考察から生まれた表現。この作家の緻密な人間像の描き方に三島由紀夫も影響を受けたと思われる(想像)。もちろん歴史的傑作。
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少年と年上の既婚者・マルトとの不倫劇。一人称で語られる主人公の心理や恋愛論に、16〜18歳でこの小説を書いた神童・ラディゲの主義主張が色濃く反映されているように思う。「幸福というものは、だいたいの利己的なものなのだ」「愛情というものは、二人の利己主義…」など、恋愛のエゴイズムを格言めいた表現により、物語を綴っていく。偏屈な青年像に、戦争の影まで感じさせ、10代が書いた作品として本当に恐ろしいまでのレベルだと感じた。
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この小説を十代で書いたというのがすごい。あってはならない恋愛に、男も女も騙し合い。そして衝撃のラスト。ラディゲの才能溢るる作品です。
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ベタなコメントだけどさ、これ書いたとき16歳?
信じれん。
しかし、このトシで肉体が悪魔だと知ったラディゲは、
早く死ぬしか術がなかったんだろうな。
一定のあきらめを知らない年齢。何でも出来ると信じる
その年齢。
ラディゲの死を早く読まねば。
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20世紀初頭フランスの作家、ラディゲ16歳の作品。短い作品ながら重く息苦しく、途中なんども挫折しそうになりながら読んだ。フランス人は恋愛が好きなのだなぁ……と思う。 ‘夭折の天才’という、なんともありきたりなやり方で語られるラディゲだけれど、この作品が高く評価されているのは、若い彼の作品だからではなく、ここまで濃密に描写し書ききった、その筆の力によるものだと思う。もっとマイナーな作品だと思っていたのに、意外と読まれているようで驚きました。
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すでに僕を責めにかかっている人たちは、あの多くの年若い少年たちにとって戦争が何であったかを思い出してみるがいい。それは、四年間の長い休暇だったのだ。
新庄氏訳の冒頭の一説は、強く印象に残りました。 早熟の代名詞ラディゲの傑作
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16歳の時の作品。スゴイ!いったいどんな環境で、どんな生活送って、どんな経験したらこんなのが書けるのかしら?平凡な私には分からん
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とある日本の小説の中で紹介されていて、読んでみようと思った。
タイトルがどぎついが、
高校生ぐらいの歳でこれを書いたラディゲって、やっぱり半端ないと思う。