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2004/12/24読了。
「それ以後の私は、権威では他の人々の上にあったが、権力では、誰であれわたしの同僚であった者を越えることはなかった」―アウグストュス
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本屋に平積みされてるいわゆる「成功本」をいろいろと読み漁るにつれて、「成功って何?」とわからなくなり、原点にかえって歴史について、しかも歴史上の人物を中心に学んでみようと思ったのがきっかけです。
これまでの人生、私はあまりにも歴史を軽視しすぎてました(笑)
新しいことばかりを追いかけて、先端を行くことばかり考えてました。
今ももちろんそうなんですけれど・・・。
成功本って、楽してお金をもうけるとか、そういうことが究極の目的みたいな感じなんですけど(いや、ちょっと極論ですが^^)、楽してお金をもうけてそれで本当に私は満足なんだろうか?と問うてみて、あんまり満足感を得られそうにないなあと感じたのです。
小さいお城(会社)を持てば満足?
お金をがっつり稼げば満足?
それでいて暇をたっぷり得られたら満足?
この迷いがあるうちは、一歩が踏み出せないんですよね^^
何世代にも渡る偉人について学びながら、少し後ろに下がって自分の人生、そして息子達の人生を考えてみたいと思います。
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政治的天才オクタヴィアヌスは元老院を巧みに操り「第一人者」へと上り詰める。
いかにしてローマを帝政へと移行させたのか、成り立ちが明らかに。
理解するものはいない、周りを欺いてでも完遂する、必要なのは鋼の意思。
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アントニウスとの戦いに勝って、カエサルの唯一の後継者となったオクタヴィアヌス。
共和制から帝政への移行、彼の目指すパクス・ロマーナ(ローマの平和)の実現のための統治初期のお話。
天才の後を継いだ、天才ではない男がいかに帝国を築きあげていくのか。
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カエサルの後継者オクタヴィアヌス。事を成就させるためにきちんとしたレールの上をまさしく一歩一歩進んでいく秀才の足跡が非常に面白い。意外とはまってしまった。
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オクタビアヌスによる帝政樹立、エジプトならびに東方(パルティア、ユダヤ)統治について。ティベリウスが登場する。
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08/4/2 ブックオフで安いのを見つけたので購入。ひさびさにシリーズ物を再開。月並だが、賢人たちが何を考え、どのように行動し、生きたのかを知ることは面白い。
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カエサルの養子となり、父の意志を継いだオクタヴィアヌスこと、のちの初代ローマ皇帝アウグストゥス。カエサルのような軍才には恵まれなかった彼だが、内政には素晴らしき才能を発揮する。そして、アウグストゥスにはカエサルにはないものがあった。それは「偽善」であった。そんなアウグストゥスが、深謀遠慮をめぐらし、長い長い月日をかけて、ローマを帝政へと導いていく、、、。
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前作が「カエサル・LOVE」のオンパレードであったのに対して、オクタヴィアヌスが主役になるといつもの作者の冷静な分析が戻ってきました(いえ、カエサルの分析が冷静でないとはいいませんが)。しかし、私はカエサルよりもむしろオクタヴィアヌスの方がむしろ「すごいやつ!!」と感じました。
なぜって、カエサルは確かに素晴らしい発想を持ち、既存のものにとらわれず、素晴らしき軍才を持って、明るい性格で人々を魅了しながら、成功を収めていました。しかし、彼は結局ローマの人々の心の中を見通せなかったということだと思うのです。帝政に対する元老院の抵抗があそこまで激しいものだと、激情にかられての暗殺という暴挙にも及ぶほどのものだということを見抜けなかった。それに対する防衛策を怠った、ということですよね。それに対してオクタヴィアヌスは慎重すぎるほどの遠回りをして、時間をかけて、時には偽善的な虚構を弄してまで、帝政の確立に努めた。その忍耐と意志の強さは感嘆に値します。
自らの血族が帝位を継ぐことに執着したことに対する作者の評価は厳しいものですが、私はオクタヴィアヌスが「自分の地を残す」ためにそうしたのではなく、「帝政の存続には血族による帝位継承が最も現実的」という合理的考え方から来ているのでは?と思いました。だって、実力主義の帝政など、古今東西続いた試しがあったでしょうか?結局は内乱になって終わりです。そのことを、彼は理解していたのではないでしょうか?たとえ、少々愚劣な皇帝が1,2代あったとしても、帝政の存続には血の相続の方が適しているということを。こういうことに思いを馳せる引き金を読みながらいくつもひいてくれる、そういうところが作者の筆の妙だと思います。
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Fue interesante como siempre!
Este libro, como siempre, es un marabilla!!!
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カエサルの意思を受け継いだ、オクタヴィウスが淡々とその地盤を固めていく様が描かれている。
塩野さんも作中で書かれていたけど、資料があまりないみたいで、事実を淡々と外から眺めたような内容になっていて、カエサル編のような躍動感が無いなぁ。しかしながら、アウグストゥスとなり元老院を面従腹背の姿勢で着々とその権力を固めていっている仕事の進め方がとても参考になる。きっとものすごく論理的で先見性に富んで、人の心が上からも下からも分かる人間なんだろうな。地味だけど、すごい人間だ。
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いよいよ始まりました、本格的なローマ帝政時代。と、いってもオクタヴィアヌス自身を皇帝だとは言ってません。
あくまで「第一市民」として謙虚に、それでいてすべてを自分の思い通りに、というなかなか難しいことをやってのけてます。
その配慮は色々なところに感じられます。思ったよりも元老院が尊重されてます。
ちゃんと仕組みも権限も残って、形の上では共和制。でも、議会もオクタヴィアヌスの手の者ばっかり。激しく反対するような人間もいない。
カエサルの後継者で、目指すところも似てるんだけどやり方というか、行動を貫く意思がカエサルとは大分異なる印象です。
彼の統治のうまさを見ながら、中巻へと続くのでした。
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読んでいるのにちょっと間があいてしまった。
(以下、面白いなぁと思ったところを引用しますが、しかし、こういう引用って何か意味があるのだろうか・・?
常備軍がなぜ必要かとか。さ。
新聞記者になるわけでもないのに。いまさら。)
・・・・とかいうことを考えてしまうのが、最近の私です。
読書は、間違いなく私の人生に彩りを添えていますし(吐き気がするような常套句!)
知識は必要です。
しかし、ある程度、自分の「好み」の方向性が定まりつつあって、
しかし、「時間」の必要性が増してくるであろう今後、
そしてまた「自分」が、純粋に働く・働きかける側の立場にたとうとしている(つまり学生でなくなる)
時期に、「好み」だけで本を読み続けるのにもしんどさを感じてしまう。
ローマ人の物語、は、いかにも私の好きな(似非も含めた)教訓を得られる類の本で、
しかし、その「教訓」なるものは、まぁ少なくとも私という小人にとっては実践的ではないわよね。
なんて。
そういうために読んでるんじゃないだろう。
(つまり、殆ど思い出すこともない中高の数学の学習を「論理力を鍛えるため」に必要というような意味で。)
(もちろん、そういう意味での、自分にとっての読書の必要は、大いに認めるところではあるのですけれど。)
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必要に応じて軍を編成するやり方でも長く不都合でなかったのは、共和政時代のローマは覇権の拡張の時期であったからだ。
攻撃するのならば、目的が決まった段階で軍団を編成し、それを充分に訓練してから出撃しても遅くない。
いや、これをやっている間にそうと知った敵が観念し、軍を進めただけで敵の恭順をかち得るという利点さえあった。
しかし、最大の目標が防衛に変れば、従来のやり方では不都合になる。
敵はいつ襲撃してくるかわからない。
ゆえに、それへの対応手段は常に準備しておかねばならない。
アウグストゥスは、防衛を目標とするからこそ常設軍事力が不可欠であることを理解し、それを実践したのである。
(82項)
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ローマ人の物語初代ローマ皇帝アウグストゥス編のスタート
カエサル編までが、激動の時代だったのと比較してだいぶまったりとしてまいります。(読んでてちょっとつらい)
カエサルが動の人とするなら、アウグストゥスが静
カエサルが織田信長で、アウグストゥスは徳川家康といったところですね
考え方にしっかりとした芯があり、芯をぶらさずに妥協点を見出す能力に長けた人です。どこかの国の9か月でやめた総理大臣によませてあげたい。(読んでるかもしれないけど)
★★★★★:超おすすめ。読まなきゃ損
★★★★ :面白い。もう一回読むかも
★★★ :普通。ブックオフ行き
★★ :いまいち。読まなくてもよかった。
★ :最悪。時間と金を返してほしい
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正直、この巻はあまり派手な出来事がないのでちょっと退屈。平和と退屈って結構深いつながりがあると思う。結構、地味な仕事を地味にコツコツとやってるんだね、アウグストゥスは。
7月がユリウスで、8月がアウグストゥスから来てるんだね。全く知りませんでした。本当に勉強になります。
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カエサルと比較すると地味な存在のアウグストゥスだが、恐らく野心は同等なのだろう。「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」表向きは元老院の歓喜する政策を行いながら、水面下では帝政の道を着々と突き進む。元老院議員削減は日本も見習えば…。ただ、こうした政策を実施できるのも相棒のアグリッパの存在が大きいのだろう。奴隷全員がインフラ整備のエキスパートって。凄すぎる。ローマ水道などの公共事業の基盤づくりをし、ここからローマ公衆浴場が作られていったのですな。