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伝えたいことをより的確に、印象的に短歌にあらわすテクニックが書いてある。俵万智さんのBefore/Afterつきで勉強になる(個人的にはBeforeの方が好きだが、会話体になるとAfterが断然良い)。
短歌の技法ではあるが、言葉による表現のエッセンスが詰まっていると思う。普段から何かを伝えるときに意識したいと思った。
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易しい文章でわかりやすく、読みやすかった。けれど、俵万智さんの手直し後より手直し前の短歌の方が生き生きしていて個人的には好きなものもあった。とても常識的で優等生な短歌の書き方が記されている。しかし、少しつまらない。それが率直な感想だ。
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短歌に触れ始めたばかりなので、作る技術も読む技術もない状態で少し心細かったが、この本を通して少し「ポイント」のようなものが分かった。これから様々な作品に触れて、しっかり読む方に専念してみたい。
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「考える短歌」で私が試みてみたいのは、短歌を作るうえでの「言葉の技術」をどこまで伝えられるか、ということだ。そのためには抽象的な理屈を並べるのではなく、なるべく具体的な方法をとりたい。そこで「添削」ということを中心に据えることにした。ーはじめにより。
第一講
「も」があったら疑ってみる。
必然性のある「も」
必然性のある「も」の入った歌
○あなたからきたるはがきのかきだしの「雨ですね」さう、けふもさみだれ 松平修文
第二講
句切れを入れてみよう
思い切って構造改革をしよう
せっかく定型に納まったと思わずに
句切れなしの名歌
○ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲
佐佐木信綱
第三講
動詞が四つ以上あったら考えよう
体言止めは一つだけにしよう
動詞が五つ使われている名歌
○大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも 源 実朝
第四講
副詞には頼らないでおこう
数字を効果的に使おう
数字の入った秀歌
○一つ駅を乗り越せば違った人生もあると思えり午前八時五十分 光栄たか夫
第五講
比喩に統一感を持たせよう
現在形を活用しよう
現在形で降る雪の歌
○体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ 穂村弘
第六講
あいまいな「の」に気をつけよう
初句を印象的にしよう
初句が印象的な名歌
○たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか 河野裕子
第七講
色彩をとりいれてみよう
固有名詞を活用しよう
固有名詞を使った秀歌
○あまりよい比喩ではないが東山魁夷のやうな山霧は降る 中山 明
第八講
主観的な形容詞は避けよう
会話体を活用しよう
主観的な形容詞が表現の中で生きている例
○サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい 穂村弘
会話体の応酬
○<反省の色が見えない><反省の色はなにいろ>教師と少年 今井恵子
※ところで、短歌好きの皆さまにお知らせです。
2023年5月28日(日)午後9時から
NHKスペシャル 響きあう歌ーコロナ禍喪失と再生の物語を放送します。
出演は東直子さん他。
再放送は2023年6月1日午前0時35分からです。
お見逃しなく!
(私のTwitter見ていただけると、リツイートしていますのでどのような番組かわかるかと思います)
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短歌の技術的な面が、かなり勉強になりました。
添削スタイルなのもわかりやすくて良かったです。
今すぐ真似できる技術ばかりなので、少しずつ意識して取り入れてみたいと思います。
短歌というのは、余分な部分を削って説明的にならないようにシンプルにして、感情の部分は読者に読み取ってもらうようにするんだなぁと思いました。
・必要以上に「も」を使わない
・句切れを入れてリズムをひきしめる
・構造を推敲する
・動詞は多くて3つまで
・体言止めは1つまで
・副詞に頼らない
・具体的な数字を使う
・比喩に統一感を持たせる
・現在形を使う
・正しい「の」の使い方をする
・初句を印象的にする
・色彩を取り入れる
・固有名詞を活用する
・主観的な形容詞は避ける
・会話体を活用する
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わかりやすいし、具体的だった。
言いたいこともすっきりまとめられていた。
添削というのが良い。
そうだったのか!というような気づきが特にあるわけでもなく、割と言われなくても分かっていたことが多い印象。
比喩を重ね過ぎてぼやけるとか、体言止めは使い過ぎるとバランス悪いとか、言われてみたらそうだけどおそらく本人が真面目に推敲したら割と気づきそうでもある。
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短歌のコツを集めてあって、お〜こりゃすげえ添削だ となることもあれば、元のもいいね となることもあり、短歌を教えること自体の難しさを感じた一冊だった。
コツの用例集として捉えた方が良いのかもしれないが、短歌の本質に言及する一章が加えられたりしてもよかったような…少し内容が寂しかったかもしれません 読みやすくて良いとも言える!!!!!!!!